クラブ野球選手権山形県一次予選は6月7日に鶴岡ドリームスタジアムでワンデートーナメントで開催されました。都市対抗県予選で優勝したB-netが優位とも伝えられましたが、片山商会が粘り強い戦いを見せ2022年の創部以来初の県優勝の成し遂げました。試合経過は以下の通り。情報元は一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)より。
▽一回戦 片山商会BC 12─8 鶴岡野球ク
都市対抗県予選では途中までB-netとも競り合った鶴岡だが、片山商会は初回に5点、二回に7点をあげ一気呵成にリード。しかし鶴岡も反撃に出て中盤3イニングで8点をあげ激しく点差を詰めたが、後一歩を詰めきれず片山商会が決勝に進出した。
▽一回戦 B-net/YAMAGATA 10─3 新庄球友ク
今シーズン公式戦初勝利を目指した新庄にB-net/YAMAGATAが序盤から攻勢。新庄は四回に1点、六回にも2点を返し1点差まで追い詰めるが、B-netが七回裏に6得点を上げ一気にコールドゲームに持ち込んだ。
▽決勝戦 片山商会BC 6対5 B-net/YAMAGATA
都市対抗県予選では終盤の集中打で大勝したB-netだが、片山商会は初回に2点をあげ追いつき、三回にB-netが1点をあげた後の四回裏に片山商会が4点をあげ一気にリード。その後B-netも再逆転を狙い、六回までに1点差にしたが片山商会が必死に防戦に努め、そのまま逃げ切り初優勝を成し遂げた。
…ということで、長年の活動歴のある鶴岡と新庄、そして新たな山形の盟主的存在を目指すB-net/YAMAGATAを超えて、はじめて片山商会が優勝を成し遂げました。
片山商会の良さは去年の一関大会で体験しているので…はまった時のパワーはすごい、というのは実感しております。それを百戦錬磨の新庄・鶴岡、そしてより上を目指す体制のあるB-net/YAMAGATA相手に恒常的に出すのは簡単ではないなというのも感じていて、実際都市対抗では一瞬の間に大差をつけられて敗戦するという経過も見ましたが、ワンデートーナメントで勢いに乗って戦いぬき、快挙を成し遂げる形となりました。
一方、B-net/YAMAGATAのSNS情報を見ていると、選手起用はもうすでにB-netになってから社会人野球に加わった選手を中心に登用している様子が見えました。拙稿でもかねて述べていましたが、きらやか銀行野球部員経験者はバックアップで支えるスタイルになっている様子です。チーム数の関係もあって、県内の公式戦を多くできないという事情もありますが、より多くの研磨できる機会があればこのチームも伸びるんじゃないかと。練習試合では水沢駒形とも競り合う様子も書かれていました。意識高いまま突き抜けてほしいな、とも思っています。
片山商会は初のクラブ選手権東北の舞台となります。戦われる皆様の健闘を願うとともに、もう一つ残っている公式戦でどういう姿を見せるか。今回は詳細な記述をしませんでしたが鶴岡/新庄の奮闘も楽しみにしています。おつきあいいただきありがとうございました。