6月の第1週はクラブ野球選手権一次予選が各地で行われています。関東地区あたりは春先に予選を行うっている地域もありますが、大方の地区は都市対抗予選一次予選が終了した6月あたりにクラブ野球選手権の日程を組み込んでいます。今週末、把握してるだけでも秋田、山形、山梨、栃木で開催です。
岩手県も今週末開催。例年と違う箇所をあげると、ここ数年、6月下旬から7月上旬にかけて2週連続週末開催だったのですが、今年は全国単位で日程がずれたのも影響し、6月第1週で三回戦まで行う第1ラウンドを行い、7月第1週で東北進出チームを決める第2ラウンドという形で行われます。大会の流れ紹介をかねて6月7日に行われる試合の見どころを記します。
◎6月7日開催分
◇一戸町運動公園 9時開始予定
▽第1試合 一回戦 宮古倶楽部─黒陵クラブ→A
両チームとも都市対抗野球では初戦敗退、その雪辱を晴らす機会となるか。宮古は敗れたが打線は16得点と活発さを見せた。後はエース以外の投手起用をどう充実させていくか。黒陵は盛球の伸長ギャップにまみれての敗戦も、意気高く取り組んでいる様子が見えるだけに今季初勝利を目指したい。
▽第2試合 二回戦 水沢駒形倶─一関BBC→E
岩手王者水沢駒形に見せどころを作りつつある一関がどこまで迫るかが注目。駒形は投手・選手起用のマネジメントにも気を配りながら力量のあるところを見せたい。一関は攻撃力には成長の面も見えてきただけに、後は踏ん張り続ける投手陣に飛躍のきっかけが欲しいところ。
▽第3試合 二回戦 一戸桜陵ク─Aの勝者→D
地元開催となる一戸は当然多くの知己の前でいいところを見せたいところ。昨年大会江刺に猛追。ただ、都市対抗では高田に突き放されて敗れているだけに反攻を誓う。
◇葛巻町運動公園 9時開始予定
▽第1試合 一回戦 高田クラブ─北上REDS→B
高田は今季参戦3大会目。強力な攻撃力を示す場面もあるが若手投手陣がこらえきれないケースも。チームの総合力として乗り越えていきたい。北上は都市対抗初戦で江刺に集中を食らって敗戦。ベテラン捕手コンビが近年加入の若手選手を引っ張る。投手陣の強化を図りながら戦いたい。
▽第2試合 二回戦 赤崎野球ク─盛岡球友倶→G
本日再注目カード。盛岡は都市対抗で一次予選2試合をコールドで勝ち抜くと、企業のJRにも一時は同点に追いつくなど勢いに乗っている。近年加入3投手の活躍に期待。赤崎は今シーズンスタートが出遅れ三陸沿岸大会で2連敗も、都市対抗では宮古に打ち勝ちMKSIにも接戦、今シーズンの形も見えた。この大会では驚きの選手起用もあり得る中で成長を止めずに戦いたい。
▽第3試合 二回戦 盛友クラブ─Bの勝者→F
昨年の大会ではベスト4には残ったが悔しい敗戦×2と苦い思い出も残した。都市対抗でも久慈に打ち負け。悔しさを投手陣の奮起で晴らしていきたい。
◇軽米ハートフル球場 9時開始予定
▽第1試合 一回戦 花巻硬友倶─滝沢スイカーズ→C
近年加入選手が力になっていた花巻だったが都市対抗では一関の攻撃陣にしてやられた格好となった。もう一回の奮起を得て戦いたい。滝沢は昨年後半から精力的な活動を見せていたが都市対抗では度重なる順延についていけず棄権。グラウンド内外の意識を強めて1勝を狙いたい。
▽第2試合 二回戦 MKSIBC─住田硬式ク→K
本日の注目カードの一つ。昨年の大会で躍進を見せ初の東北大会進出を果たした住田だが、今シーズンは勝負という部分では苦しさも見せている。意気高さを結果で示したい。MKSIは都市対抗で赤崎に粘り勝ち、本予選で駒形敗れたが1つの形を示した。投手陣に変動も見られるが数年ぶりの東北を狙いに行く。
▽第3試合 二回戦 久慈クラブ─Cの勝者→J
近隣自治体での戦いとなる久慈は今年のクラブチームでは一番の伸長を見せている。何と言っても都市対抗の県ベスト4。その流れをこの大会に持ち込み、4年ぶりの東北行きを視野に入れて戦いたい。
以下は大会の流れを記しておきます。
◎6月8日
◇一戸町運動公園野球場 9時開始予定
▽第1試合 二回戦 遠野クラブ─釜石野球団→H
▽第2試合 二回戦 雫石クラブ─オール江刺→I
▽第3試合 三回戦 Hの勝者─Iの勝者→N
◇葛巻町運動公園 9時開始予定
▽第1試合 三回戦 Dの勝者─Eの勝者→L
▽第2試合 三回戦 Fの勝者─Gの勝者→M
▽第3試合 三回戦 Jの勝者─Kの勝者→O
◎7月5日
◇釜石市平田球場 8時30分開始予定
▽第1試合 準決勝 Lの勝者─Mの勝者→P
▽第2試合 準決勝 Nの勝者─Oの勝者→Q
▽第3試合 3位決定戦 Pの敗者─Qの敗者
この試合勝者はクラブ選手権第3代表、
敗者は東北クラブカップ第1代表。
◎7月6日
◇釜石平田球場 9時30分開始予定
▽第1試合 クラブカップ第2代表決定戦
決勝進出2チームに三回戦で敗れたチームで対戦。勝者が東北クラブカップ第2代表。
▽第2試合 決勝戦 Pの勝者─Qの勝者
今年もこの大会でクラブ選手権東北進出3チームと東北クラブカップ進出2チームを決めることとなります。その決め方がややこしい部分もありますがご容赦を。後は各チームの選手の集合をどうするかというところですね。
都市対抗では度重なる順延に悩まされ、何のいたずらか知りませんが天気の周期が「週末に天候が悪くなる」格好が多くて。今週末もなんかそうなりそうな雰囲気です。都市対抗では「週末どちらか休めればOK」で対応できましたが、今週末は「週末2日対応できるように」(1日2試合、もありますが)という感じで選手集合を図ります。
そしてもう1つは大会開催地。2006~22年は江刺運動公園を中心に奥州市区域で開催され、ここ2年は宮古地区での開催となっていましたが、今年は第1ラウンドが葛巻・一戸・軽米と県北広域での開催となります。数年前のコロナ感染拡大の影響もあり、都市対抗予選が県北地域になったことがありましたが、本格的に県北区域でクラブ選手権予選を戦ったのは2004~05年以来。週末集中開催なので宿の取り方、生活の仕方なども思いっきり変わってきます。なんとかそういうのにも対応しながら試合に臨みたいところです。
この区域はコンビニ以外で24時間空いてるような店はないので、装備拡充などは計画的にされた方がよろしいかと思います。入場は無料ですのでその部分お気軽に野球場にお越しください。当事者が言うのも難ですが選手皆様の奮闘を願うものです。調べ物していたら「車の故障で球場に着けなかった(2000年岩手東芝)」てな記事を見たので、運転担当の方は万全を期してください。
PS ちなみに私=赤崎野球クラブは応援活動を行う予定です。