1️⃣ 都市対抗野球岩手県予選は25日、時折小雨も降る低温の状況の中きたぎんボールパークで行われ、水沢駒形が第3代表に、トヨタ自動車東日本が2013年以来13年連続の優勝を成し遂げました。この日は直接観戦しましたので、そうでない駒形─久慈前半部分は一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)の情報を加味しながら感想を記します。
▽第3代表決定戦 水沢駒形倶 8─0 久慈クラブ
週末3日できる限りのメンバーを編成し、都市対抗では初の東北出場を目指した久慈だが、駒形が着実に加点し8年連続の東北予選進出を決めた。駒形は初回に4番打者が先制本塁打。その後も適時打を重ね四回に6─0対とリード。久慈は中盤から失点を防ぎ、攻撃でも複数出塁で得点機は作るが駒形の固い守備で得点には結びつけることができなかった。駒形は九回に2点あげダメ押し。元企業エース級×2の継投で久慈を完封した。


(右)ピンチを切り抜けた駒形2人目投手
ヒット数はほぼ互角だが集中的にたたみかけたトヨタの攻撃力が勝り、13年連続の優勝を成し遂げた。JRは初回若手五番打者の適時打で先手。トヨタは三回に2適時打で逆転するが、その裏にJR主力打者の二塁打で1点差に詰めた。
勝負を決めたのは四回表トヨタの攻撃。この回からリリーフした年長者左腕から2四球などで得点機を作り、この大会好調の九番打者、伸び盛りのスラッガーの適時打などで一気に6得点。JRも反撃を試みたがことごとく併殺網に絡め取られ無念の7回コールドの敗戦を喫した。


(右)今大会2登板の高田出身JR新人投手
2️⃣ 私はこの日きたぎんボールパークに伺いました。雨天もありスコアブック記録を断念しましたが、岩手県内上位の戦いを留めておこうと思いまして。
住田との試合であれだけの猛打を見せた久慈が、駒形戦ではチャンスまでは作るものの点を奪うことができなかった。駒形は元トヨタエース→元フェズントの主戦両者が完封リレー。攻撃陣では近年入ってきた若手が見せどころを作るなど、いろんな立ち位置にいる選手がひとつのチームとして頑張る姿を目にすることができました。
そして決勝戦…四回表のトヨタ自東には圧倒されましたね。「野球の発展」というのを感じさせられた、とでも言いましょうか。JRの選手たちの動きも一昔前から考えればパワーアップできできるようになったんだと感じましたが、それをさらに凌駕したのがトヨタの選手。特にこの日一番打者に入った選手の打球を捉えるインパクト/走塁の際の蹴り足というのがすごくて。これが「今の高レベル野球の標準なのか」と思わされました。
そういうチームでもJABA大会では2勝7敗。凄いところはすごいんだなというのを感じさせられます。それでしょげてもしょうがないし、上手くなりたいいう思いは野球やりたいと思う人みんなが持っているわけだから諦めずに追いかけていくとします。
3️⃣ 岩手県出身で言えば菊池雄星君や大谷翔平君が道を切り拓いた人と言えるのでしょうが、だったらばそこん所追いかけ続けていく、と。そこんところを諦めずにいるのは優勝チームも一回戦で破れたチームの選手もみんな同じ。そういうところでまた次の機会─クラブ野球選手権に向けて頑張っていこうと思います。
尚、関連記事を用意しているのでお時間あればおつきあいください。
4️⃣ 付随的にすみませんが東北地域の話を。
都市対抗野球は各地で予選が行われていて、青森と山形に関しては拙稿でも記載。秋田と福島は先週末集中的に開催され、それぞれ二次予選進出チームが決定しました。宮城県は24日土曜日に一回戦2試合が開催。石巻日和倶、ハクサンの石巻地域2チームが敗戦。青葉クラブと今年から参戦したマルハン北日本が1歩目を踏み出したという格好となりました。宮城県から東北に進出する4チームが決まるのは今週末になります。都市対抗野球東北予選は例年より少し遅れて6月19日からの開催(宮城県)となります。