おことわり：主に使っていたカメラのバッテリーが壊れてしまいました。よって今記事の写真はすべて過去写真でお送りします。
1️⃣ 都市対抗野球の予選は荒天を突いて各地で行われました。岩手県では10日に１試合、11日に４試合が開催。森山運動公園球場の分は直接見た部分で、遠野運動公園部分は一球速報ホームページ（baseball.omyutech.com）を元に感想を記述します。
▽クラブ一回戦 一関ＢＢＣ 12─３ 花巻硬友倶
一関が序盤の大量得点─二回までに４点、三回に大量６点奪い花巻の戦意を削りとり優位に。以降も優位を保ち続けコールドで勝ちきった。花巻は四回以降「二刀流」ベテラン選手の本塁打などで３点を返したものの序盤の大量失点が響いて緒戦敗退になった。
▽クラブ一回戦 オール江刺 10─０ 北上ＲＥＤＳ
序盤４イニング両者無得点で競り合いにしていたが、五回以降得点を重ね始めた江刺が試合を掌握。特に六回の７得点は意識を折るには十分だった。北上は五回までほぼ互角の勝負を演じていたが、六回の大量失点が響いた格好となった。
▽クラブ一回戦 盛岡球友倶 ８─１ 黒陵クラブ
ここ数年、世代交代でチームを盛り上げる環境を作った黒陵だが、今シーズンすでに大会を経験していた盛球が序盤から攻勢。四番に入った選手は強化の成果を本塁打で示した。黒陵は六回に１点を返しコールドを逃れようとしたが、その裏に１点を失い万事休した。
▽クラブ一回戦 赤崎野球ク 20─16 宮古倶楽部
赤崎 １７６１２００２１＝20
宮古 ６３０２１３００１＝16
壮絶な打撃戦を赤崎が２度のビッグイニングで制し代表決定戦進出を決めた。赤崎は初回に先制。その裏に６失点食らったが、二回表に６安打７得点、三回にも６安打６得点、その後も小刻みで得点を重ね20得点をあげた。赤崎主将は６安打＋サイクルヒット（手元スコアブックより）、四番打者は特大場外ホーマー＋三塁打が出ればサイクルという活躍。
宮古は初回に６四球４安打で６点をあげたがよもやの２連続被ビッグイニングの大ダメージ。それでも中盤諦めず６点を返しくらいついたが、赤崎が登板した３投手の力投で逆転までは許さずに逃げ切った。
2️⃣ まずは赤崎クラブから触れましょう。実はこの日、赤崎は主戦の３投手プラス補助する２人の野手投手が揃って仕事で来場できませんでした。課題克服中の選手が先発しましたが初回で降板、その後２イニングを再調整中の選手が、その後の６イニングをここ数年は野手に専念していたベテラン選手でまかない、上記の結果に持って行きました。
陣容も正直ギリギリで、諦めた選手が出たらそこで「試合終了」でしたが、誰もが諦めませんでした。コロナ禍以降初、数年ぶりの出場となった元四番打者も試合をつなぐ健闘を見せ、もう一人のベテラン外野手も経験したことのないはずの一塁手で奮闘するなど頑張りを見せました。
大会直前に大ケガをした選手も出たりして、先ほどの投手の部分でも述べた通り選手の集合に悩み、陣容の厳しさは覚悟してましたが、それでも「諦めなければどうにかなる」という赤崎の伝統はこの試合でも出た格好となりました。こういう試合ができたのはすごいと素直に思うところです。
宮古倶に関しては…いつも中軸で出ていた選手が途中でグラウンドから降りたのが心配です。それでも救援した投手を中心に姿勢は崩さず、野手陣も上位下位無しに痛撃与えていました。
参考までに。岩手社会人野球で両チーム合計の最多は80年代のクラブ野球選手権二次岩手予選・一戸桜陵ク対大槌球友（99年活動終了、00年大槌倶楽部に再構築したが2011年の震災で足を止める）の33─24と認識します。まだ資料確認してないのでどっちの得点かは把握してません。
3️⃣ その他の試合では…ここ数年の不調を払拭しようという取り組みを見せていた花巻と黒陵が、試合結果としては悔しいものとなったようです。両チームともこの年初の公式戦ということで、やっぱり試合になると別物の要素が入ってくるのでしょう。公式戦は始まったばかり。次のクラブ選で見せ場を作っていただければと願うものです。
北上は去年の野手投手で「お」と思った選手もいたので、本格的にやらせたらどうかななどとも思いました。高校の後輩もいるし、やはり前在籍チーム、活躍を…と。盛岡球友倶の四番打者はこれまでと違ったスタイル（伊東感）。去年引退したＪＲ盛岡投手は三十代中・後半にＭＡＸ塗り替えていきましたがこれからは「主流」なるのでしょうか。注目です。
4️⃣ 今週末に行われる試合の見どころについては金曜日に書く記事で紹介することとします。雨の中試合を実行しようと尽力された各野球協会の皆様、野球連盟の皆様本当にお疲れ様でした。
