MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

下記ランキング参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村
社会人野球ランキング

グルージャ盛岡試合観戦─「暮らしのなかに共存する」チームへの進化を/レイラック滋賀についても。【グルージャ盛岡2025】

 3月16日に盛岡市いわぎんスタジアムで行われたJFL第2節 グルージャ盛岡対レイラック滋賀の試合に行ってきました。いやあ、まるで野球場ですね。

 同じ敷地内にあるきたぎんボールパークでした汗。では、いわぎんスタジアムいきます…何、すっからかんだぞ!会場間違えたか!

 ご安心ください。今回はいわぎんスタジアムのBコートでの試合です。そそくさとそちらに回りました。(←毎度毎度毎度毎度この馬鹿筆者は怒)

 前日は「ちょっと寒くなりそうです」なんて思っていましたが、ちょっとところじゃなく寒かった。更に午前に雪が降り始め、生涯で初めてホッカイロ10枚貼り付けてスタジアムに向かいました。

1️⃣ 試合そのものについて

 JFLになったんだな、と思わせたのは入場料。J3リーグ時代には2000円だった入場料が、同じ場所で500円という価格に(ホーム自由席)。加入してきた選手の中には中里崇宏選手のように思わぬ名前もあったりして、どういう感じにチームとして精製されたか気になりました。正直サッカーは門外漢なので見方が分かりません。感じたままに記しますね。

 前半はグルージャが6:4で攻め込んでいた印象。34分に深堀隼平選手がヘディングで先制点。さらに40分に西大伍選手がゴール前の混戦から得点を挙げました。立て続けのゴールに観客のボルテージ上がります。

 後半、滋賀が前半よりは攻める回数が多くなったような感じで、62分にセットプレーから中村健人選手による得点を浴び、その後もたびたびピンチになりますが、この日ゴールマウスを守った若林学歩選手が勝負強さを見せます。特に終了間際のピンチを文字通りのパンチングでかき出したプレイには「これがプロなのか」というものを見させていただきました。

 この日のマンオブザマッチは相手の強力攻撃陣を抑え込んだ島津柚杏選手。ファン投票で選ばれるワイズマン賞には西大伍選手が選ばれました。私が印象深かった選手は背番号80の濱名真央選手。ゴール前からサイドを積極的に駆け回った様子が印象に残りました。

2️⃣ グルージャ盛岡のもう一つの宿題、「集客」。

 JFLからJリーグに戻るためにグルージャがなさなければならないことの一つが観客動員数の増加。昨年最終戦を見に行きましたが、「結構埋まってるじゃん」と思っていても2000人。Jリーグを見始めた当初、何千人という単位の観客数を「少ないなあ」なんて思いながら見ていましたが、実際は「そこまで持っていくのが大変だ」というのを感じています。

 今日は荒天も災いしたのか、観客数は1214人。下に写真二枚出していますが、上の写真で出した部分はお客さん・サポーターがたくさんいましたが、バックスタンドの様子はこの通りです。

 そんでもその場にいた人の意欲は見えていて、サポーターの方々が場内のお客さんを巻き込んで場を盛り上げようと工夫したり、また試合終了後に選手たちがお見送り─水野晃樹ゼネラルマネージャーまでもがお見送りしたり(ビックリしましたよもう)。一時はJ2に行ったチームがカテゴリ下げてしまった悔しさをバネにしたグルージャ関係者皆様の「強い意欲」で、雰囲気を好循環に持っていってほしいと願ってます。

3️⃣ レイラック滋賀について。

 拙稿ではかつてサッカーの地域リーグとJFLに関する記事を年に1~2度書いていました。様々な状況を踏まえて2019年限りで終了、私の認識はそこで止まってしまいました。滋賀を代表するサッカーチームといえば「MIOびわこ滋賀」としか認識しておらず、そのMioが2023年にレイラック滋賀という名前に変わっていたのを知ったのは今日。

 パソコンでチームの動向振り返ってみると、2008年から17シーズン連続でJFL在籍。事実上の4部とはいえ全国を回るリーグ戦ですから、それにずっと参戦し続けるだけでも実はすごいことではないかと。それだけの体制を維持しているわけですから。

 そして、2023年にJ3ライセンスを得て滋賀県初のJリーグ昇格を視野に入れたチームとして存在。今日も滋賀から20人以上のサポーターが来場。飛行機を乗り継いで来たという話には驚き。約10年前の滋賀サッカーリポートを見たことがありますが、その当時は方向性に悩んでいた様子が書かれていましたから、そこから見れば「進化」している様子です。

 近畿・東海地区県は滋賀、和歌山、三重の3県がJリーグチームを保持した経験がありません。滋賀県で一番先端にいるチームのこれからの活動にも注目してみたくなりました。

4️⃣ グルージャにとって「再構築」図るJFLの舞台。

 グルージャ盛岡は都合11シーズン、Jリーグというプロリーグに在籍しましたが、昨年度で残念ながら退会。今シーズンからはプロリーグ以外でのサッカー最高峰の位置にあるJFLで戦うこととなります。昨年のシーズン最終戦を記した記事の中で、ホームタウンである盛岡はじめ岩手県の人とのつながりの構築を図るのはJリーグじゃなくてもどこでもできる、いう趣旨の記述をしました。

 きょうの入場者数で言うと「取り組みはまだ途上」ですが、スタジアムに来るハードルというか垣根は低くなったわけで、実際試合見に来て「『この選手見どころあるな』と思わせる─きょうの私にとっての濱名選手がそう─スタジアムに行きたくなるような“引っかかる”もの」が見つかれば。そこから始まって、グルージャ盛岡というサッカーチームが生活の一つになる、と。そういう貴重な存在になってほしいと願っています。

5️⃣ 今年は何回かスタジアムに行くことを目指します。

 私もそういう意味で、野球のシーズンが始まる前に見ておこうと思って盛岡にお邪魔しました。この後のホームの試合は14試合ですか。去年までの11年間ではたった2試合しか見に行かなかったかったもので、もう何回か見に行くことができたらとは考えております。

 重ねてですがグルージャ盛岡並びにそこに参集する皆様が目標であるJリーグ復帰をなせるように。私は注目して見届けます。

下記ランキングに参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村