8月半ばにコロナで10日間倒れて以降、記事制作に影響が出て、更に10月に大きい仕事が入って社会人野球に目を向ける余力が大きく減りました。関わる赤崎野球クラブの試合はかろうじて行けましたが、それ以外は現地に行くことができず、記事制作をすることもできませんでした。リアルタイムで記述することができずに申し訳ございませんでした。
10月の大仕事以降もダメージが乗ってしまい、記事制作の力を失っていましたが、ようやく取り戻したのでここにまとめてアップします。
今回取り上げるのは東北クラブカップ山形県予選です。2023年から母方の祖父のルーツである青森県と、父のルーツである山形県の試合を拙稿で扱うようになりました。何でそうしようかと思ったら…単なる義侠心ですか。山形県はオフィシャル的な情報発信がありますが、青森はそれも薄くなっている状況で、オフィシャル的なもの以外でも「その地域の野球を見る」という意思を広げたいと思い記述しています。
東北クラブカップ山形県予選は7月6日に鶴岡ドリームスタジアムで開催。山形県の社会人野球公式戦は基本的には都市対抗野球、クラブ野球選手権、東北クラブカップと上位大会につながる県予選大会のみが開催されている状況。東北クラブカップ予選が県内の公式戦の最終となった模様です。この大会には1週間後に一関大会に参加する片山商会BCは不参加。鶴岡野球ク、新庄球友ク、B-net/YAMAGATAの3チームで7イニング1dayリーグ戦で実施されました。一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)情報を基に記します。
▽鶴岡野球ク 5-1 新庄球友ク
鶴岡は三回に先制すると、その後4イニング連続得点。12安打で5得点を奪うと、投げても先発投手が新庄打線を7安打に抑えてまず1勝目をあげた。新庄は五回裏に1点を返したが鶴岡の連続得点の前に気勢を削がれた。
▽B-net/YAMAGATA14-0 新庄球友ク
序盤2イニングは奮戦した新庄だが、YAMAGATAは三回表に6得点を上げると、その後2イニングも4点ずつあげて五回コールド。新庄は毎回ランナーを出したもの追撃することができず、無安打無得点で予選敗退が決定した。
▽鶴岡野球ク 6-1 B-net/YAMAGATA
都市対抗、クラブ選手権で優勝を飾ったYAMAGATAではあったが、底上げを測った若手投手陣が経験を積み重ねた鶴岡攻撃陣の攻略を受けた。鶴岡は毎回のように得点。特に五回の3得点は試合の流れを傾けるのに決定的となった。YAMAGATAは六回裏に1点を返したもの追撃が利かなかった。
優勝した鶴岡はこの後の東北クラブカップ本大会でも3位になり、県を通じてもクラブチーム部分では2014年の鶴岡以来の東北以上大会進出となります。山形のクラブチームの上位大会進出の実績は新庄球友クラブが2000年、2001年に東北連盟会長大会優勝&2000年、2005年にクラブ野球選手権本大会進出、2006年に東日本クラブカップ進出という実績があります。鶴岡は1970年代にクラブ野球選手権でベスト4進出の経験も持ちますが、近年は上記新庄の活躍もあり苦戦を強いられる場面もありました。しかし2016、17年に都市対抗野球東北予選を2年連続で経験。年代別日本代表にも選手を送り出すなど実績を積み重ね、一
定の地力を持つようになりました。YAMAGATAはきらやか銀行メンバーの加入もあり「後継的なチーム」という目線で見られていますが、様子を見ていると「県都山形市にあるチームとして、野球振興を深いところから図っていく」という強い意志を持って行動しているように見えます。それは目の前の勝利を得るだけにあらず、新しく意志を持って加わってきた選手の力をつけるという行動にも現れてますでしょうか。
新庄はこの2試合でいいところ見せることができず敗退という結果となりましたが、近年は鶴岡との差を詰め、片山商会も含めた山形戦国時代を形成する力を見せています。
一時は8チームが加盟していた山形県連盟ですが、現在は4チームでの活動。米沢や酒田などにチームを取り戻して欲しいなと思ったりもしますが、まずは今活動している4チームが充実した活動できれば、と願っております。