北上市長杯クラブ野球大会は10月５日、北上市江釣子球場と西和賀町錦秋湖スタジアムで一回戦、二回戦６試合が行われ準決勝進出４チームが決まりました。
一球速報ホームページ（baseball.omyutech.com）情報などを元に感想を記してまいります。
▽一回戦 秋田ＧＬＡＮＺ３－２ 黒陵クラブ
三回に先制したのは秋田ＧＬＡＮＺ。黒陵がその後四回に追いつき鍔迫り合いとなったが、秋田ＧＬＡＮＺが六回に２点をあげ突き放す。黒陵は必死の反撃を試み八回に１点を返したが、あと一歩届かず初戦敗退とあいなった。
▽一回戦 盛岡球友倶 ９－６ 北上ＲＥＤＳ
序盤は激しい打撃戦に。盛球が初回に２点を先制すると、北上は三回に４点、四回に２点をあげ突き放す。しかし盛球は四回裏に追いつくと六、七回に加点。その後は後半通じて投げていた投手が北上打線を抑え二回戦に進出した。
▽二回戦 久慈クラブ 12－４ 青葉クラブ
東北クラブカップも経験した久慈が２点を先制しペースに乗るかと思われたが、青葉クはその裏に４点をあげ逆転。試合の主導権を取り返したと思われたが、試合の折り返しの六回に久慈が逆転すると、その後攻撃力を発揮した久慈が12得点で大勝した。
▽二回戦 赤崎野球ク ９－２ 遠野クラブ
遠野 ００２００００＝２
赤崎 ４１００００４＝９
赤崎野球クが登板者の攻守に渡る活躍で２度の集中打で遠野に勝った。
赤崎は初回に満塁と攻め立てると６番に入っていた先発投手が満塁ホームラン。二回にも１点をあげた赤崎だが、遠野は三回に３番打者のタイムリーヒット→さらに後続のランナーと連携してのホームスチールで２点を返す。
その後中盤は鍔迫り合いが続いたが、終盤七回に遠野の投手交代を機に赤崎は攻勢をかけ、三塁に回っていた先発投手が２点適時打を放つと、ベテラン選手権の追撃打、さらに七回からリリーフしていた選手の二塁内野安打でサヨナラコールドとあいなった。遠野は先発投手が当初はイーファスボール、後半は直球も交えて力投を見せたのが収穫か。
▽二回戦 矢巾硬式ク ５－４ 秋田ＧＬＡＮＺ
実はこの日ギリギリの人数で試合に臨んでいた矢巾は50代の部長投手が先発登板。その部長の気迫に応えよう初回に３点を先制。ＧＬＡＮＺも二回までに２点をあげたがそこで踏ん張ると、矢巾が中盤に追加点。ＧＬＡＮＺは五回、九回に１点を返すが一歩届かず。矢巾は前年優勝チームの意地を見せた。
▽二回戦 大崎トリプルクラウン７－１ 盛岡球友倶
今年の大会で躍進を見せている大崎がこの試合でもその力量を大いに発揮。大崎は初回に先制。盛岡は大量失点は防ぎ三回には同点に追いついたが、四回に３点をあげ突き放すと終盤にさらに３点追加。投手陣も四回以降失点を許さず、終わってみれば大崎がいいところを多く見せ勝ち上がった。
赤崎野球クは2021年の事実上全休以来ギリギリの人数での参戦が多くなっています。何とか参加できるメンバーを寄せてその選手たちで懸命に戦うというスタイルで臨み、結果を出しているという状況。今日は先発で登板した投手が投げて打って活躍という場面も見せましたが、それをお膳立てした周辺の打者の尽力も見逃してはならないところです。
10月６日に行われる試合の見所を記していきます。
▽準決勝 矢巾硬式ク－久慈クラブ
前年度チャンピオンの矢巾は、前日ギリギリの参加人数ながら部長投手を筆頭に集合した選手が奮戦し勢いに乗る秋田ＧＬＡＮＺを破ってきた。その勢いを今年上り調子の久慈にも見せる。久慈は中盤まで青葉のベテラン選手に苦しんだが後半鍛えた力を発揮し差をつけての勝ち上がり。矢巾にも同じ感じで戦えるか注目したいところだ。
▽準決勝 赤崎野球ク－大崎トリプルクラウン
前年クラブ選で東北に出場した赤崎が、今年クラブカップ東北王者の大崎と対戦。大崎は各地で大きい舞台を経験した選手が集合し個人の能力プラスアルファを築き上げ１つの勢力を作り上げてきた。波の可変な戦いたい。２ヶ月ぶりの公式戦となった赤崎は前日２度の集中打で勝ち上がって来たが、宿題もまた残っている格好に。遠野戦八回に見せた“次の１点への欲”を忘れずに戦い抜きたい。
▽決勝戦 両試合勝者
次にどの大会につながるというわけではない（厳密には来年の岩手県知事旗大会の選考材料）大会ではありますが、試合やりたきゃ勝ちてえなんてのは俺みたいな万年補欠が言うまでもなく思うものです。それの思いを発揮する場でどういうパフォーマンスを見せるか注目して見届けたいと考えております（←という前に当事者だろ）。
岩手は夜中寒くなる季節となりました。皆様お気をつけてご準備ください。おつきあいいただきありがとうございました。
