社会人野球は日本選手権二次予選を中心に秋の戦い真っ只中という状況です。東北地方では毎週のように各種大会が開催。今週末は青森県で北海道・東北地区の“セカンドルート”をたどってきたチームの決戦が弘前はるか夢球場で一回戦3試合が行われます。一回戦のカードは基本北海道チーム対東北チームの対戦となります。
▽一回戦 ウイン北広島-鶴岡野球ク
ウイン北広島は今シーズン、都市対抗野球こそ初戦敗退だったもののクラブ選では決勝まで進出、北海道クラブ選手権では話題の新チームトッキュウブルーローズにに勝つと勢いに乗り優勝。今シーズンから始まったクラブチャンピオンシップでは再びホーネッツの前に敗れたものの前年大会の準決勝越えを目指したい。
一方鶴岡野球クは2014年東日本クラブカップ以来の東北越え大会進出。今シーズンは都市対抗、クラブ選ともに初戦敗退と苦戦を強いられていたが、クラブカップ大会では新庄B-NETに勝って本大会に進出すると、本大会では北嶺、久慈に勝って交流大会進出決定。決勝戦こそを破れたものの東北準優勝の実績を手に旋風を巻き起こしたい。
長年北海道トップクラスの戦いをしているトランシスに東北地区で急成長の大崎トリプルクラウンが立ち向かう戦い。トランシスは都市対抗、江別ブルーインズに敗戦、クラブ選でも1勝したのみで敗退と苦戦を強いられたが、北海道クラブ選手権では苫小牧、東北海道に勝ち準決勝進出。しらおいに1-9で敗れたが失点差(推測)によりこの大会進出の権利を得た。
大崎は近年東北クラスの大会に進出する機会を多く得、今シーズンもクラブ選手権では県予選決勝進出。クラブカップ本大会では由利本荘にサヨナラ勝ちすると盛友、鶴岡に勝ち大会優勝を成し遂げた。県内王者東北マークスにも肉薄する急成長チームはこの大会での躍進を目指す。
▽一回戦 久慈クラブ-WEEDしらおい
北海道野球古豪の系譜を紡ぐしらおいに、長く岩手県北に活動の場を置いている久慈クラブとの対戦。久慈クラブは21年にクラブ選手権本大会を経験すると、以降岩手県内上位を伺う戦いを展開。今シーズンも都市対抗こそ二回戦敗退も、クラブ選・CC予選では駒形に破れたもののCC進出決定戦に勝ち本大会に。その本大会では鶴岡に準決勝で敗れたものの3位決定戦盛友に最終回逆転しこの大会進出を決めてきた。生きのいい若手の躍動を目指す。
しらおいは何と言っても「都市対抗野球北海道予選二次予選進出」。3連敗するもういい経験を積んだ。クラブ選では優勝したホーネッツに延長までも連れ込むも惜敗。北海道クラブ選手権では決勝に進出しこの大会進出を決めた。近年は他チームの追い上げにもあっているがトップクラスに違わない力量を見せていきたい。
この3試合の勝者と弘前アレッズの4チームで29日に準決勝、決勝戦が行われます。この大会は元々北海道新幹線開通を記念して北海道のクラブチーム+東北のクラブチームそれぞれセカンドルートチームの実戦機会拡大となっている貴重な大会です。本州チームだと他の…例えば関東と信越とか、東北と関東地区とかそういう交流試合は行いやすい位置ですが、北海道のチームはそれが簡単にできるわけじゃありません。クラブ選と一関大会ぐらいですか。クラブ選手権はありますが、この大会ももっと注目されていい大会ではないのかと思われます。
色々仕事が乗って記述がどこまでできるか。こないだの東北連盟岩手予選は結局スコア提示だけに終わってしまったので、なんとか書く体制を作れればと思っています。おつきあいいただきありがとうございました。