25日は全国的に午後になるにつれ天気が崩れて行きましたが、そういう状況の中で弘前市で行われていた東北クラブカップ大会、準決勝、決勝、第３代表決定戦の４試合が行われました。一球速報ホームページ情報（baseball.omyutech.com）を元に感想を記していきます。
▽準決勝 鶴岡野球ク ７－４ 久慈クラブ
試合序盤ペースを握ったのは三回までに３対０とリードした久慈。しかし鶴岡は四回に４点を返し逆転すると、六回にも２点をあげダメ押し。久慈は五回に１点を返したが試合後半攻撃力が鳴りを潜めてしまった。鶴岡は約10年ぶりの東北以上大会進出権獲得。
▽準決勝 大崎ﾄﾘﾌﾟﾙｸﾗｳﾝ４－１ 盛友クラブ
大崎は三回に２点を先制。盛友はその裏に１点を返すが、大崎が五、七回に１点ずつ追加。盛友は反撃を試みたが、大崎守備陣の前に跳ね返され惜敗。大崎が初の東北以上大会進出権を勝ち取った。
▽決勝戦 大崎ﾄﾘﾌﾟﾙｸﾗｳﾝ10－４ 鶴岡野球ク
山形のクラブチーム勢で初の東北優勝を目指した鶴岡は三回に２点を先制。その後一度リードを許すが五回に再び同点に追いついた。しかし大崎はここから底力を発揮し、五回裏に２点をあげ勝ち越すと六回には一気に５点をあげ試合を掌握。鶴岡は七回に１点を返したものの届かず、大崎が東北大会初優勝を成し遂げた。
▽３位決定戦 久慈クラブ ９－７ 盛友クラブ
両チームとも「これから伸びてほしい若手投手」が先発したが、久慈は初回に５点先制。一方の盛友も二回に６点を挙げ同点に追いつくと次の回にすかさず勝ち越し。その後は両チームリリーフ投手が守備戦を演じたが久慈が最終七回に３点をあげ逆転。その裏を抑えきり今春都市対抗のリベンジを果たすとともに、交流大会進出権をもぎ取った。
まずは優勝した大崎トリプルクラウン。今のJABA加盟チームの中では珍しい軟式でも活動しているチーム（他には山梨のチームにもひとつあります ただいま失念）。近年は東北マークス、ＴＦＵクラブが先導していた宮城県クラブチームの中で存在感を増しており、ここ３年は東北の大会を経験。メンバー表を見ると企業チームから転籍した選手もあり、上昇志向が増してきたことも伺えます。まずは１つの結果を出す見事な優勝でした。
鶴岡野球クは新庄球友クとともに長年山形のクラブ球界を支えてきたチーム。2014年には久慈クラブを破り東日本クラブカップに進出しましたがそれ以来の東北以上大会進出権を獲得。山形のクラブチームはB-net/YAMAGATAが抜けている面もありますが実際は混戦模様。これまでクラブ戦線の東北舞台は新庄球友クが東北連盟会長大会で２回、鶴岡が同じく１回、B-net/YAMAGATAが去年の東北クラブカップで１回準優勝というのが最高で、東北王座には今回も惜しくも届かず。県勢が2020年以来３度東北王者にあと一歩まで迫っている部分を励みに頑張って欲しいと思います。
最後に岩手県勢２チーム。今春の都市対抗野球二回戦でこの両者は対戦。この時は盛友クラブが２度のビッグイニングを見せて18対９で大勝。今日の試合も三回までで激しい点の取り合いとなり、一球速報ホームページを「どうなるか」と見ていましたが、久慈クラブが七回に逆転し都市対抗の借りを返し、ＣＣ戦線では10年前の借りを返し、21年クラブ選以来の東北突破という結果となりました。
一方で盛友クラブは2017年以来の東北突破はなりませんでした。この時は岩手対決（赤崎野球ク）を制したわけですが、この時とは陣容も変わりました。時々痛い目あっているので力量は認識しています。再挑戦を、と願うものです。
25日の勝者３チームが、この後９月後半に行われる東北・北海道交流大会に参加することになります。今回は青森開催ですか…北海道開催にとなると遠征費用がかさんでという面もあり、そこから参加を断念したのでは、と思われるチームもありました。私も単独行での移動は断念（予算早く立てるため試算）。今回は逆に北海道から出てくるチームが大変だろうと思いますが、それでも「地域以上の対戦ができる」機会ですので、みんな揃って試合をしていただければと願うものです。
２日間連続で４試合運営していただいた青森の野球連盟の皆様には「お疲れ様でした」と。そしてこの場に集って戦った８チームの皆様、ほんにありがとうございました。
