クラブ野球選手権の岩手県予選は22日から宮古、山田、岩泉の3会場で開幕しました。土曜日22日に行われた8試合の様子と、日曜日23日の行われる8試合の見どころを紹介します。山田会場の2試合は直接見た感想を、その他2会場5試合については一球速報ホームページ(baseball.omyutech.com)情報を元に感想を述べていきます。
地元オープニングゲームに登場した宮古はニ回までに5点を奪取。北上は三回に3点をあげ反撃するかに見せたが、宮古は四回に4点をあげ試合を掌握。前半の打撃戦が嘘のように後半は守備戦になり、宮古がそのまま試合をものにした。
▽一回戦 住田硬式ク 10-3一関BBC
初回は両チーム得点をあげ打ち合いの様相を見せたが、その後加速したのは住田攻撃陣。二回に2点をあげると、五回に4点をあげ一関先発投手をKO。住田は後続の投手からも加点すると3投手継投で一関を3点に抑えコールドで勝ち上がった。
▽一回戦 雫石クラブ 7-3 遠野クラブ
今シーズン初試合となった雫石は三回に3点をあげ試合の流れをつかむと中盤に2点、終盤にも1点をあげ遠野の猛追を突き放した。遠野は先制された直後にすぐ追いついたが、三回の失点が重くのしかかり2大会連続1勝を逃した。
▽一回戦 花巻硬友ク 12-11 黒陵クラブ
激しい点の取り合いは中盤に分厚い攻撃を見せた花巻が黒陵の猛追をかわし久し振りの凱歌をあげた。序盤にペースを握ったのは序盤3イニングで8対1とリードした黒陵。しかし花巻は四回から反撃を見せ、七回までに10対9と逆転。終盤は両チームの乱打戦となったが、一歩先んじた花巻が逃げ切った。
▽二回戦 水沢駒形倶 6-2 高田クラブ
「大一番の勝負」の直後でどこまで体制を整えられるか不安視された駒形。高田に1点差まで詰める場面も見せたが駒形は五回に2点をあげ突き放すと、八回にもダメ押し逃げ切った。高田は四回の攻撃の後にもうひと押しが欲しかった。
▽二回戦 久慈クラブ 14-2 宮古倶楽部
久慈市はニ回裏に打者一巡(推定)の攻撃を見せ一気に8点。宮古は三回に1点を返すが、久慈はその後小刻みに点を重ね、終わってみれば七回コールドに持っていった。第2試合はベンチ入り12人で臨んだ宮古はは久慈打線を止められず成果と宿題を得て大会を終えた。
▽二回戦 オール江刺 3-0 赤崎野球ク
前年東北大会進出チームの赤崎と、東北クラブカップ優勝の江刺という一番の注目カードだったが、勝負強く点を積み重ねた江刺が赤崎の攻撃をかわし前年のリベンジを果たした。赤崎は初回に先制機を掴んだがそれを逸するとその後は両者鍔迫り合い。三回に江刺が先制するもその後は赤崎が粘りのディフェンスを見せ食らいつく。終盤、江刺は下位打線が1点をあげると、八回にもダメ押し。赤崎は度々塁を賑わせたがあと一押しができず無念の敗退を喫した。
▽二回戦 住田硬式ク 不戦勝 オール不来方
前の記事で書いた通り、オール不来方の棄権により住田が不戦勝ということになりました。
さて8試合(実際行われたのは7試合)が行われました。SNSでは岩泉会場で行われた雫石-遠野、花巻-黒陵の2試合に焦点をあてた方も。この会場では今シーズン公式戦初参加という雫石、黒陵が試合に臨みましたが雫石は初勝利、黒陵も中盤逆転を喰らいましたが善戦を見せました。この会場に見に行った人にとっては熱い試合を2つ見ることができたわけで、個人的には「いいな」と思ったりしています。
私自身は関わる赤崎野球クラブの試合に帯同していまして、都市対抗では攻守ともにいいところを見せられず早々と予選敗退となってしまい鬱々としていましたが、この日は守備陣が江刺相手に奮闘。最終的に3失点はくらいましたが一般的に投手の責任範囲と言える主戦投手の奮闘は見事でした。ただ、攻撃陣があと一押しできなかったのが…クリーンアップトリオのうち2人+リードオフマンの3人が出場に至らず、いる選手の中で工夫して攻撃をしていくという形をとりましたが、江刺投手2本柱を崩せなかったのが残念でした。
今後は一関、県知事旗大会が控えています。なんとかそこで底力見せていきたいとも思っております。
この後は日曜日に行われる8試合の見所を記していきます。今年は大会進行が早く、日曜日まで三回戦が終了するというシビアな日程です。
宮古総合運動公園 8時30分開始予定
▽二回戦 一戸桜陵ク-雫石クラブ
一戸は都市対抗野球でクラブ予選を突破し県本予選進出。2人新人が加わり継続的に力を維持し続けている一戸はこの大会ではどういう歩みを見せるか。雫石は初日の試合で打ち勝った勢いをどこまで持っていけるか。より高いレベルでの対処も求められる。
▽二回戦 釜石野球団-盛岡球友倶
両チームとも今大会初戦を迎える。釜石は都市対抗で終盤に集中失点で敗れ去った悔しさを約2ヶ月の間にどこまで改善してきたか。移籍2人選手がどこまでチームを盛り上げるかに注目。盛球は投手陣に3人の新人が入り新たな活路を見出すことができるか。主力選手の移籍は痛いがそれを上回る勢いを見せていきたい。
▽三回戦 上記2試合の勝者の対戦。
山田町運動公園 9時開始予定
▽三回戦 水沢駒形倶-久慈クラブ
駒形は初日の試合、高田の追い上げも許したが要所を押さえて勝ち上がってきた。特に投手起用に注目。出場する選手でバックアップしたい。久慈はイニング8得点を上げる集中攻撃で都市対抗の悔しさを晴らしてきた。その攻撃陣が駒形投手陣にも通用できるか。
▽三回戦 住田硬式ク-オール江刺
前日攻撃力を見せて勝ち上がった住田はその力を江刺にも発揮していくか。投手陣容は変化も見られるだけに守備が投手陣を支えていきたい。江刺は赤崎ク相手に要所を抑え勝ち上がってきた。勝負強さで再び東北→全国を目指す。
岩泉球場 8時30分開始予定
▽二回戦 盛友クラブ-花巻硬友ク
盛友は都市対抗で躍進を見せクラブ予選2勝+シードの赤崎にコールド勝ち。終盤の連戦対応には苦慮したが、クラブ選手権では緩和されるため1試合ずつ丁寧に戦っていきたい。花巻は前日に念願の一勝。まずは目の前の試合に一生懸命望むことが肝心。連戦にどう望むか注目したい。
▽二回戦 矢巾硬式ク-MKSIBC
県央地区の実力派チームの対決であるとともに、ここしばらくの戦いでは悔しい思いを経験しているチームの対決。矢巾は前年の北上大会優勝で躍進も期待されたが都市対抗では初戦敗退。まずはこの試合からのリベンジを狙いに行く。一方のMKSIBCも昨年大会では水沢駒形にあと一歩まで迫るも届かなかった悔しさを晴らしに行く。経験は積んでいるだけにまずは一点突破を目指す。
▽三回戦 この両試合の勝者が対戦します。
試合の詳細などは一球速報ホームページからご覧ください。あと、宮古会場は駐車場の規制もあるようなのでその部分は岩手県連盟のページからご確認いただければと思います。
残念ながら私自身の大会は終了してしまったので、今日は岩泉あたりをぶらぶらしてきます。今日出てきた反省点を生かして今後の大会に挑もうと考えております。今日は書く記事が多くて長い文章にしてしまいましたが、おつきあいいただきましてありがとうございました。