MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

下記ランキング参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村
社会人野球ランキング

久慈クラブが優勝した三陸沿岸クラブ大会。7回制、各チームの様子など感想。【2023社会人野球】

f:id:b-itoh1975:20230424234354j:image
→写真ですが、SDカード取り出せず去年のを使っています。

 こんにちは。大会が終わって1日に過ぎましたが詳報入れていきます。
 三陸沿岸クラブ野球大会は、22日に予選リーグ戦、23日に決勝トーナメント戦と行われ、2日計9試合行われました。赤崎野球クラブの試合はピックアップゲームとして記載、その他7試合は一球速報ホームページ(https://baseball.omyutech.com/)から見たスコアを元に試合の雑感を記していきます。
◆予選リーグAブロック(釜石平田球場)
▽高田クラブ 10―0 釜石野球団
 大会連覇継続中の釜石を相手に、前年東北クラブカップを経験した高田が先手。初回に2点先制すると、三、五回に1点ずつ、六回に大量6点をあげ、六回コールドで勝ち上がった。釜石は反撃もならず。
▽釜石野球団 6―2 宮古倶楽部
 前試合の接続を晴らさんとした釜石は二回から攻勢をかけ、五回までに6点。宮古は六回に2点を返したものの、反撃の仕掛けが遅れた影響か試合の流れを覆せなかった。
▽高田クラブ 7―5 宮古倶楽部
 前試合終盤の反撃に手応えを見せた宮古は、この試合二回までに5得点をあげ高田をリード。しかし高田は四回に5点をあげ追いつくと、五、六回の攻撃で勝ち越しし逃げ切り。予選リーグ突破を果たした。
◆予選リーグBブロック(住田町営)
▽久慈クラブ 13―2 住田硬式ク
 ここ数年伸長を見せている久慈は初回に5点先制。住田はすかさず2点返し「次の得点で流れが変わる」と展開になったが四回に2点をあげた久慈が流れをつかむ。久慈は六回にも6点あげ、コールドゲームに持ち込んだ。
▽住田硬式ク 7―3 赤崎野球ク
 赤崎野球ク 3=2000010
 住田硬式ク 7=110401A
 赤崎は初回に四番の特大場外ホームランで2点を先制。しかし住田は一、ニ回と得点を積み重ね追いつくと、四回裏には軽打で好機をつくるとミスにも突け込み4点あげ勝ち越し。赤崎は六回に1点を返したが、住田がその裏に1点ダメを押した、勝ち切った。
▽久慈クラブ 15―5 赤崎野球ク
 久慈クラブ 15=0302631
 赤崎野球ク 5=1001210
 前年実績を残した久慈相手に赤崎がどこまで迫るかが注目された試合。赤崎は初回に先制するも、久慈が二回に制球に苦しむ赤崎先発から3点をあげ逆転。四回にも2点を挙げ試合の流れを掌握。赤崎は四回以降4得点を上げ反撃するも、投手陣の調整が間に合わず“強引な継投”を余儀なくされ、久慈の猛攻撃にさらされる状況に。六回裏に1点を返し、コールドゲームは免れたが現時点での差を見せつけられる結果となった。
◆23日決勝トーナメント
▽準決勝 高田クラブ 13―5 住田硬式ク
 気仙地区対決の一戦。二回までは1対1と競ったが、高田は三回に一挙7得点の猛攻撃を見せ試合の流れを掌握。その後も5回以降5点をあげ住田投手陣を攻略した。住田はあわやコールドの展開をチームの支柱が阻止する一打を放って一矢報いた。
▽準決勝 久慈クラブ 11―1 釜石野球団
 岩手社会人野球数十年ぶりの5回コールドは、この大会で一番衝撃的な試合となってしまった。二回までは両者ゼロ得点。4連覇を狙う釜石は三回に先制するが、その裏に久慈が3点をあげ逆転すると、四回には大量8得点。釜石は反撃する機を作れないままコールドに持ち込まれ連覇が途切れた。
▽決勝戦 久慈クラブ 4―1 高田クラブ
 前試合の大勝で意気上がる久慈は初回に2点を先制。高田が二回に点を返すが、短時勝負となる7イニング制で次の一手を奪ったのは四回に2点をあげた久慈。その後高田の攻撃を無得点に抑えきり、この大会初優勝を成し遂げた。
 なお、個人表彰選手に関しては岩手県連連盟ホームページか毎日新聞の記事をご参照いただきたく願います。

 まずは、この大会から施行された7イニング制。これまで部分的に施行されていた大会もありましたが、今年は全国で40くらいの大会で適用。私も1日目は見に行っていましたが、今までの9イニング制のつもりで考えると先手奪われたときの反撃期がなくなってしまう、よっぽど強い意識を持たないと簡単に押し流されてしまうと感じました。
 それでもまあ9試合見てみれば、高田―宮古の試合のように大量点をあげてその勢いを押し返した試合もありましたし。三大大会につながる試合は9イニングで行われるから、それぞれをどう消化するか、注目して見ていきたいと思います。
 大会そのものについてですが、これまで3連覇をしていた釜石が2試合で差をつけられ敗退。ここ数年強豪チームとの対戦で力をつけていた久慈クラブが大会初優勝を成し遂げました。クラブチームは3年ぐらいでメンバーの構成も戦い方も変わる―というのが私の見立てですが、久慈はその間も…特に投手力の補強・維持はされている方と見ます。加えて経験が自信となって強い意志で試合に臨めている様子が伺えたので、優勝に至るのも必然と思いました。
 高田クラブも去年東北クラブカップを経験。キャッチャーや主力打者に新加入選手が現れて戦い方に幅が出、強く戦えるようになった様子が見えます。今回は登板投手などを知ることができていないので、投手陣は不明ですが、今年も手強いライバルなるのだろうなと思っています。
 準決勝敗退の両チーム。住田は前年に続いて準決勝敗退。コールドを支柱的存在の一打で防いだ場面に見るように力量をフルに発揮する場面になれば大きな力は出せるのですが、途中の大きな失点を止められなかったのが残念。幅広い戦い方ができるので今後の戦いで発揮できればと思います。
 釜石野球団は中心選手が登板した試合は勝利しましたが、その他の試合で大差をつけられる結果に。力量があるのは分かっているので、後は大量失点くらうなどの「傷口をふさぐ」方法で克服していただければなと思います。
 宮古倶楽部は予選リーグ2敗でしたが全く何もできなかったわけではなく、釜石戦の終盤で活路を見い出し、高田との試合では序盤の攻撃で一時は試合を掌握するなどのシーンも見えました。これから全県的な戦いにも入っていく中でそれをどう生かすか。
 そして赤崎野球クラブです。
 ぶっちゃけ言いますと、私がいた二十数年の中で一番投手陣がピンチだった状況もあり、エースが1試合投げましたが完調とは行かず、以降は「社会人野球初登板」4人をマウンドにあげましたが、東北レベルの大会を経験したチームには残念ながら…という状況にしてしまいました。
 ただ、「何もできなかった」にはさせず、2試合で8得点、四番打者に超ド級のあたりが出て、シチュエーション的にも「点が取れなければコールド敗退」久慈戦の六回裏に下位打線からつないで1点を叩き出した場面は1つの底力を見せたのではないかと思われます。
 何にしろ、都市対抗野球一次予選まではあと二週間。ひとつ大会を経験できたことがどうつながるか。取り組みに期待し注目します。

 私の今後の記述ですが、都市対抗野球は1日ごとにしっかり試合結果&次の日の展望を書くことができるように段取りを今から作っていきます。応援活動は現在チームなどと調整及び相談中です。一応できるように準備はしておきますが、調整をはじめて3年のブランクを感じているので自分もあと2週間頑張る(笑)。
 岩手県勢が参加している大会ですが、トヨタ自動車東日本は参加した日立大会(予選リーグ敗退)は都市対抗野球県第三週開始までには何とか。例年岩手から1チームが参加していた福島市長旗大会ですが、まだ情報掴んでいないので見えたら記述します。
 長い一文でしたが、おつきあいいただきありがとうございました。
下記ランキングに参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村