1)記事製作開始時点(10日18時30分)で日本対韓国の試合が始まっていないのですが…昼間の中国代表対チェコ代表は見ていました。息詰まる戦いの結果、九回に逆転本塁打→更にだめ押し点を奪ったチェコがWBC本大会初勝利。やはり、予選を勝ち上がっての参加というのは勢いがあります。日本代表は11日チェコ代表と対戦、マスコミの報道では佐々木朗希君の先発と言われています。
「3・11」―東日本大震災被災の当事者が、年月たって日本の野球代表として世界のライバルと戦う。これ以上なく心震わせる構図ではないですか。
2)一方で、チェコ代表も「歴史を塗り替えてきたチーム」。ヨーロッパの野球ではどうしてもイタリアとオランダが目立つ部分があり、他の世界的大会出場も伊、蘭+スペインやギリシャ、フランス、ロシアなどに譲ってきました。
00年代前半にギリシャの代わりに当時のワールドカップ(プロも参加できるようにはなったがアマ主体)に出場したこともありますが、世界的大会にはあと一歩届かないという状況が長らく。それが去年行われたWBC予選でヨーロッパ・アフリカ地域のライバルを打ち破っての本大会進出。
野球を専業としている選手はいませんが、野球先進国アメリカの選手育成方法を学び、世界的大会に乗り込んできた底力は、中国代表戦で見た通り侮っていけないものがあります。
3)それでもやはり、野球をする環境という意味では日本の方が恵まれたものが。1年間でチームあたり約150試合を行うプロ野球が存在し、各年代層にも広く野球が行われている野球大国日本。その中でも「全野球人屈指の才能を持つ」佐々木朗希君との対戦となれば、チェコ代表は苦戦を免れないでしょう。
それでも。
この世界最高峰の才能と戦うことが、伸長を続けてきたチェコの野球にとってどういう化学反応を起こすか。無論、それは「他に職業を得ながら国際大会を勝ち抜いてきた野球人との邂逅」という意味で逆も言えます。
4)佐々木朗希君も―大谷翔平君もそうですが、この二人には「野球の世界の天井を上げる役割をしてもらいたい」と常々思っています。チェコ代表との試合でも「野球の世界の可能性」というのを知らしめるプレイや立ち振舞いを見せてほしい。
その上で、ここまで踏まえた部分合わせて日本とチェコとの試合が有意義なものになるように望むものです。
〆)いつもくそ長い文章におつきあいいただいているところに、今日はより長くなりまして。「3・11から12年」。様々な想い持ちながら、大船渡に行きます。町内会引き継ぎミスから日程を縮小し、人と会うのは日曜日に集中となりますし、花粉のショックが激しい場合はそれをも断念することを考慮しての行動になります。おつきあいいただきありがとうございました。