※アップ寸前に台風による延期の情報が入ってきたので一部記述に乱れがあります。(17日19時35分)
私の身勝手な事情でしばらく野球から遠ざかっていまして、8月に行われた四回戦までの成績は記してきませんでした。今週末18、19日19、20日に洋野町種市オーシャンビュースタジアムで、4チームによる東北予選進出戦が行われます。情報元は日本野球連盟ホームページ(www.jaba.or.jp)より。
◆第一週―福高ク無念辞退/久慈、2日間3試合を連勝し四回戦進出
特筆は一回戦から登場して2日間で3試合を勝ち抜いた久慈クラブでしょうか。クラブ選手権本大会出場に貢献した中村投手が登板しませんでしたが、4投手がそれぞれ奮闘しての進出。一戸は地元会場でMKSIBC、花巻に連勝。一方で福高クラブはコロナ感染拡大の影響によるものでしょうか、エントリーはしたものの残念ながら辞退。となってしまいました。
以下に雑感を記していきます。
▽一回戦 久慈クラブ 8―1 オール不来方
最近の大会で強さを見せ続けている久慈クラブは、中盤まで接戦を六、七回の集中打で一気に突き抜けてコールド勝ち。不来方は三回に1点を返したが、折り返し以降の久慈攻撃陣を止められなかった。
▽一回戦 住田硬式ク 13―10 北上REDS
両チームとも主戦投手が先発。住田が二回に先手を取り4回までで6―0としたが、北上が一気に猛追。緊張感が漂ったが、六回の4失点で突き放されたのが響き、終盤更に追い上げたが届かなかった。住田が二回戦進出。
▽二回戦 一戸桜陵ク 5―4 MKSI BC
前年大会はベスト4に勝ち上がったMKSIだが、一戸は地元開催で良い所見せんと二回にMKSIの絶対的エースから大量5点を奪いリード。MKSIは1点差まで追い上げたが、一戸投手陣を攻略しきれなかった。
▽二回戦 盛岡球友倶 9―0 遠野クラブ
3点勝負の接戦が予想されたが、盛岡球友が初回に先制以降、三回、五回に集中得点を奪い、投げてはベテランサイドスロー投手が遠野打線を完封。遠野は打つ手を見出せず予想外のコールド敗退。
▽二回戦 一関BBC 9―5 宮古倶楽部
▽二回戦 盛友クラブ 15―3 前沢野球倶
盛友は先発した若手投手を打線が援護し、四つのイニングで3得点以上を挙げリードを奪った。前沢は3点を返したが、大量失点を覆すまでに至らず無念の敗退。
▽二回戦 花巻硬友倶 16―5 雫石クラブ
ペースを握り続けた花巻が八回に9得点のビッグイニングをつくり、雫石を突き放しコールドゲームに。花巻ベテラン捕手は本塁打をも叩き込むなど攻守に奮闘。雫石は5投手継投、七回には3点を返し追い上げムードを作ったが、「9失点」が響いた。
▽二回戦 久慈クラブ 2―1 矢巾硬式ク
▽二回戦 釜石野球団 14―6 住田硬式ク
隣町同士の対決となったこの試合、序盤ペースを握ったのは住田。四回まで3―1とリードしたが、釜石は五回以降攻撃陣が活性化し、八回までに7長打で14点を挙げ逆転コールド勝ち。住田は中盤で加点が利かなかったのが悔やまれた。
▽二回戦 高田クラブ 不戦勝 福高クラブ
文頭でも触れましたが、福高クラブが参戦の機会が巡ってきた…と思ったら、コロナ感染の影響もあり棄権と相成りました。
▽三回戦 高田クラブ 3―1 盛岡球友倶
三陸沿岸大会で久慈に対してスコアレスドローに持ち込んだ高田は、この日も投手陣が奮闘し、盛岡球友を相手に最少失点に抑え、九回に3点をあげ逆転。そのまま逃げ切った。盛岡球友は若手投手陣が奮闘したが終盤に寄りきられた。
▽三回戦 一戸桜陵ク 8―3 花巻硬友倶
ライバルを破り勢いに乗る一戸。この試合は先制攻撃が効いて五回までに7―0とリード。花巻は六回に3点を返すが一戸4投手を攻略しきれなかった。一戸は普段のポジションと違う位置で活躍見せた選手も。
▽三回戦 久慈クラブ 7―0 一関BBC
一関は昨年都市対抗で勝ち上がる原動力の投手が登板したが、久慈は多くの経験を積んだエースが一関打線を完封。4回までに7点を奪いコールドに持ち込んだ。
▽三回戦 釜石野球団 8―3 盛友クラブ
勢いに乗ったら止まらない釜石打線を盛友の若手右腕がどう抑えるかがポイントも、釜石は二回に5得点を挙げペースを握る。そのイニング以外はほぼ互角に渡り合っただけに、ビッグイニングが勝負を分けた格好となった。
◆第二週 シードチームが力を発揮、揃って第三週へ
トヨタ自動車東日本、JR盛岡、水沢駒形、オール江刺のシード4チームはこの週から登場。8月7日、8日にそれぞれ 三回戦までを勝ち上がった4チームと金ケ崎町森山運動公園で対戦しました。
▽四回戦 トヨタ自東 9―0 久慈クラブ
▽四回戦 水沢駒形倶 6―0 一戸桜陵ク
駒形は二回に先制すると、中押し、ダメ押しとまんべんなく点を加え、投げては5投手継投で一戸に突け入る隙を与えず勝ち上がった。一戸は主戦投手が奮闘するも、打線の援護が利かなかった。
▽四回戦 オール江刺 9―0 釜石野球団
2019年のクラブ選手権では江刺を破っている釜石。その時より陣容を強化して臨んだが江刺はそのリベンジとばかりに初回からエンジンフル回転。投げては若手本格派投手が釜石打線をゼロに抑え7回コールドで勝ち上がった。
▽四回戦 JR盛岡 20―0 高田クラブ
盛岡球友に競り勝った勢いで企業チームにぶつかった高田だったが、JRは三回と五回にビッグイニングを作り一気に突き放し都市対抗デビューの2人も含めて4投手継投で完封勝利。高田は一糸も報いることができず、大会をあとにした。
◆第三週延期―そして今週末の決戦。
…と、ここまでの経過をたどって8月21、22日に「さあ東北進出決定戦」と思いきや、コロナ感染の拡大により野球場が使えなくなったことも相まって大会は延期。しかも、野田村ライジングサンスタジアムも使えず、再々変更で洋野町種市オーシャンビュースタジアムに会場が変更されました。
紆余曲折を経ての開催は9月19、20日(18日は台風のため延期)。4チームの中から3チームが東北大会行き。一見4分の3という数字に目が行きますが、実質は「2連敗したら終わり」という過酷な闘いでもあるわけです。下記に見どころを記していきます。
《9月18日 19日 洋野町種市オーシャンビュースタジアム 8時30分前開始予定》
▽準決勝 トヨタ自東―水沢駒形倶
代替わりも進むトヨタは、これまで主戦選手ではなかった選手が試合結果の一覧に名前が載るように。どういう陣容で戦いにくるか注目したい。駒形は細かい投手継投で戦いにくるケースが多い。巧打者、強打者の加入で得点を取るパターンは増えるだけに、トヨタにどう食らいつくか見ものだ。
▽準決勝 JR盛岡―オール江刺
JRは初戦20得点、新人投手も経験を積んだ。公式戦の経験では割を食っている部分もあるだけに、春の日本選手権の経験をどう生かすか。江刺はバリエーション豊かな投手陣でJRの攻撃力をかわしたい。打線はFMコンビ以外でどう厚みのある攻撃ができるか。
19日は準決勝の2試合、20日は第3代表決定戦と決勝戦が行われます。今回の記事は大会開催4日分を一気に書いた格好となりました。最初に書いた通り、野球から離れなきゃならない事情が私にできたので、リアルタイムで書くことができなかったことを申し訳なく思います。結果・リザルトを改めて見てみると、今年もまたそれぞれのぶつかり合いと言うか、“存在証明”を見せてたんだなあというのを感じます。今年は自分の関わるチーム(赤崎野球ク)は参加しませんでしたが、来年こそこの戦いの輪に入れるように、と願っています。
長い記事になってしまいましたがお付き合いいただきありがとうございました。