今項では東北・北海道交流大会について記しますが、まずは拙稿でリアルタイムに記述できなかった東北クラブカップ大会第2日(9月8日開催)の結果を記載します。
▽第三代表決定戦 HOKUTO BC 12−9 矢巾硬式ク
4回表までは優勢な立ち位置にいた矢巾だったが、HOKUTOは4、7回の集中攻撃で矢巾を逆転。2年ぶりの交流大会進出をもぎ取った。矢巾は3回に勝ち越すと、4回に大量6点をあげ8―1とリードしたが、HOKUTOは4回の裏に4点を取り差を詰めると、7回には大量7点を奪い逆転に成功。9回に1点を返した矢巾だったが、2度の集中打の前に屈した。
13年東日本CC以来の上位大会進出を目指す能代は3回表までに4―1とリードし先手を取るが、江刺は4回に2点を返すと、終盤7、8回に計5点を奪い逆転。投げては関、小山、千葉のジグザグ継投で能代の再反撃をかわし、9年ぶりの参加2大会連続の優勝を成し遂げた。能代はここまで踏ん張ってきた投手陣が終盤に持ちこたえられなかった。
▽大会表彰選手(敬称略)
千葉 拓(オール江刺 最高殊勲選手賞)
伊藤 金弥(能代松陵ク 敢闘賞)
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ということで東北からの交流大会参加3チームが決まりました。北海道の秋季クラブ大会から選抜された3チームと、大会ホストチームの弘前アレッズと出場チームが9月28、29日に弘前はるか夢球場で行われる交流大会に挑みますが、その組み合わせも下記の通り決まっています。みどころと併せて紹介します。
◆9月28日 8時過ぎに開始予定。
・第一試合 ウイン北広島−能代松陵ク
前年クラブ選本大会ベスト4に勝ち進んだ北広島。今年はクラブ選は道ベスト4で敗退。都市対抗では二次に進み企業にも差を詰め、道CCではク選で敗れたWEEDしらおいに競り勝ち当大会出場を決めた。目指すは当然優勝。
能代はクラブ選秋田準優勝で存在感を見せると、CC県予選優勝、東北大会でも福島硬友ク、矢巾に勝って第二代表としてこの大会に進出した。投手層が厚くなっている様子も見えるので、どう戦うか見もの。
・第二試合 オール江刺−小樽野球協会
長年の活動歴を誇る小樽協会。都市対抗クラブ選手権とも二回戦敗退と苦しんだが、道CCでは苫小牧に9―4、優勝したトランシスにも敗れはしたが6―9と点差を詰め第三代表として名乗りをあげた。まず一勝を。
オール江刺は都市対抗、クラブ選手権と不本意な成績だったがCC県予選では圧倒的な力を見せ優勝。東北大会でも激しい追い上げを見せたHOKUTOを振り切りこの大会出場決めると、決勝では終盤に能代を逆転し優勝を成し遂げた。優勝を目指し、来期への弾みにしたい。
・第三試合 HOKUTO BC−トランシス
宮城県予選では手堅い戦いで2勝を挙げ、東北大会では全弘前に競り勝ち、江刺にはあと一歩届かずも矢巾に集中打で競り勝ってこの大会出場を決めてきた。ビッグイニングを見せるようになっただけに、更なる成長を見せるか注目したい。
ここ数年道上位にはつくも激しいドーム行き争いの渦中にいるトランシス。都市対抗では二次予選まであと一歩と迫るも惜敗。クラブ選は本大会進出のホーネッツに夢を絶たれた。道CCでは三浦、宮崎両投手の奮闘でブルーインズ、小樽協会、北広島と勝ち抜き優勝。タレント揃いで大会の王者も目指しに行く。
◆9月29日
・弘前アレッズが第一試合に出場。準決勝2試合と決勝戦が行われます。
気候が大分変わりますのでお気をつけてお過ごしください。