今日は。10月第二週末にかけて行われた北上市長杯大会の結果をJABAホームページ(jaba.or.jp)情報を基に記していきます。
大会初日は、江釣子球場、北上信金スタジアム(錦秋湖)で一回戦2試合、二回戦4試合が、第2日は江釣子球場で準決勝、決勝戦が行われました。
◇一回戦 MKSI BC 6−1 黒陵クラブ
MKSIが常時優位に試合を進めて快勝した。MKSIは初回に先制。すぐ追いつかれたものの四回に2点、七回に3点を挙げ、投げては中島→藤田が黒陵を1失点に抑えた。黒陵クはエース加藤が先発したが小刻みに点を奪われ、ベテラン高橋が二塁打を放ち、二回に1点を返したが、反撃はそこまでだった。
◇一回戦 花巻硬友倶 4−2 北上REDS
北上は菊地雄、花巻は柿澤と両左腕が先発。初回に1点ずつ取り合ったが、二の手を打ったのは花巻。四回に2点をあげると、六回にも1点を追加しダメを押す。北上は菊地雄→高鼻の両投手が奮闘。八回に1点を返したが、柿澤を打ち崩すに至らず今シーズンの戦いを終えることとなった。
◇二回戦 富士大学 7−0 MKSI BC
MKSIはエースの田村を先発に立てたが、富士大学は初回から攻略。初回に3点、三回と五回に2点をずつ挙げてコールド圏内に。富士大学は上島が好投、打っても1年生の山城が本塁打を放つなど力量を見せた。MKSIは打線が上島を攻略できず、二回戦敗退でシーズンを終えた。
◇二回戦 前沢野球倶 7−5 能代松陵ク
前沢高橋、能代は銭谷と主戦が先発したが点の取り合いとなった。遠野が初回に2点を先制すると、能代は三回までに逆転、そのあと四、五回で3点を挙げた前沢がペースをつかみ、八回にダメを押すとベテランの域になった小野寺聖、若手の千葉が奮闘し逃げ切った。能代は中盤以降の六回の1点のみと反撃できなかった。
◇二回戦 遠野クラブ 10−7 青葉クラブ
両チームともに3投手を投入した試合は激しい点の取り合いとなり、序盤にまとまった点を奪った遠野が逃げ切った。遠野は初回と三回に2、四回に3点をあげると、後半も小刻みに点を積み重ねた。青葉クラブは長打5本で激しく追い上げたが、序盤にわずかに出遅れた部分が響き惜敗憂き目にあった。
◇二回戦 オール江刺 8−2 花巻硬友倶
点灯試合となった一戦、江刺は三回に5点を先制すると四回にも2点を追加し8長打で力を見せると、菅原、菊地智那の継投で勝ち名乗り。連戦となった花巻は三回に2点は返したが連投の柿澤らが攻略を受け、後半は持ち直したが及ばなかった。
◇準決勝 富士大学 6−1 前沢野球倶
この後の戦いを見すえて負けられない富士大学だが、前沢の高橋がその前に立ちはだかった。二回、四回に1点ずつ上げるものの前沢が六回に1点を上げ1点差まで詰め寄り「あわや」を期待させたが、富士大が八回に一気に4点を挙げ、梅田が1失点完投で逃げ切った。
◇準決勝 遠野クラブ 4−2 オール江刺
数年ぶり優勝をめざす江刺だったが、遠野クの佐々木隆也の力投と九回の集中打の前によもやのアップセットをくらった。江刺は初回、三回に1点ずつあげ、遠野は四回に1点を返したものの千葉拓→菊地智己の継投に苦しんだが、九回に3点を挙げ逆転、勢いのまま逃げ切り決勝進出を果たした。
競り勝った勢いそのままに初タイトルを狙いに行った遠野は、照井真を先発に立て、序盤は0−2と踏ん張ったが、富士大は4回に6、6回に12点をあげ大量得点。4本塁打の猛攻、4投手継投で3年連続の優勝を果たした。
表彰選手は下記のとおりです。
山城 響(富士大1年・最高殊勲選手賞)
佐々木隆也(遠野ク・敢闘賞)
黒島 投真(富士大2年・首位打者賞)
…ということで、今年は快晴のうちに北上大会は終わりましたが、遠野クのアップセットには驚きました。佐々木隆也投手は今夏からの登録。照井勝、照井真、多田各投手と含めて層厚くなるな、と思ったら、江刺相手に堂々の投球。クラブカップでの釜石、矢巾の活躍といい「東北トップを突き上げる」道に活路を見出だしました。
優勝した富士大は、沖縄出身の2選手がタイトルを獲得。既にリーグ戦でも出場しているだけに、プロでもタイトルをとった山川、多和田両先輩を追いかける成長の端緒になれば、と願います。江刺は両菊地投手登板試合で明暗。二人とも成長図っていただきたい選手なだけにこの一年の経験を生かしていただければと思います。前沢は能代に競り勝ち、富士大にも迫ったのは好材料でした。
10月も末になり、岩手社会人野球は公式戦残り1試合、毎日旗争奪戦(トヨタ自東−水沢駒形倶)のみです。しかと見届けるとしましょう。お付きあいいただきありがとうございました。