今日は。今記事では10月第一週に宮城県で行われたJABA・東北連盟会長大会企業の部試合結果をお伝えします。去年から参加希望チームが参加できる形態に変わり、企業登録9チーム中8チーム参加で行われました。
都市対抗日本選手権について3度目の対決となったのカードは、塚本と阿世知の投げ合いでしまった展開となった。石巻が五回に先制すると、トヨタは六回に追いつきこのまま延長になるか思われた八回に石巻が勝ち越し。九回にも追加点を挙げた石巻が塚本の完投で勝ち抜いた。トヨタは菅原→吉橋と継投したが、終盤の反撃が利かなかった。
▽一回戦 JR東北 8−1 JR盛岡
JR同士の対決となったこのカード、競り合いに持ち込めば勝機も見えた盛岡だが、河内山以下投手陣が序盤に攻略をくらい、二回まで0−5と差をつけられる。東北は中盤に2点を加点すると、七回にとどめを刺しコールドで勝ち上がった。盛岡は七回に1点を返したが、先手を奪われ苦杯。
▽一回戦 TDK 5−0 JR秋田
こちらの試合は秋田県同士の対決。近年強化しているJR秋田の奮闘が期待されたが、TDK三回に先制、中盤こう着状態になったが七、八回で3点を挙げだめ押ししたTDKが中野→小野の継投で完封した。JR秋田佐々木は変則投球から勢いのある投球で渡り合ったが、打線がTDKを攻略できなかった。
江南球場の開幕試合となった銀行チーム同士の対決は七十七銀行が序盤から先手を取る形で試合は進み、四回までに8点を奪い、そのリードを4投手が継投て逃げ切った。きらやか銀行は四回に1点、七、九回に2点ずつ返したが、市毛、秋葉ら投手陣が攻勢を食らい敗退と相成った。
秋の日本選手権を目前にして調子を上げていきたいJR東北だったが、ふたを開けてみれば大変な展開に。三回に西川の本塁打などで3点を挙げ逆転したが四回以降11点奪われる事態になり、打線も石巻投手陣から反撃できず、予想外の七回コールドで敗退。石巻は家古谷の2本塁打などで猛打を見せて決勝進出。
▽準決勝 七十七銀行 5−0 TDK
四回までは両チーム無得点で進んだ試合だが、五回に七十七銀行が先制すると、以降は森の本塁打など毎回得点でTDK投手陣を攻略、投げては植松が経験を生かした投球を見せTDK打線に得点を与えなかった。TDKはいいところを見せられず準決勝敗退。
宮城県勢同士の決勝戦は激しく試合が動いた。先制は石巻。しかしすぐ裏に七十七が逆転すると、六回にもダメ押しの1点。しかし石巻は七回に2点を返し差を詰めると、九回に3点を挙げ逆転。七十七銀行は九回2点を返し、差を詰めたがあと1点が届かず、石巻が秋の王座に輝いた。
表彰選手・監督は下記の通りです。敬称略。
植松良太(七十七銀行・敢闘賞)
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このあと日本選手権に挑むJR東北がよもやの大差をつけられ敗退。七十七銀行が長く主戦を張る植松の力投で決勝に勝ち上がりましたが、優勝は日本製紙石巻。こうしてみると、一年通じて常に上位に勝ち残った石巻が、代表決定戦だけは勝ち逃し上位大会に進めなかったのは当事者にとっては悔しい限りと思います。
岩手勢はトヨタ東が石巻に敗戦、JR盛岡はJR東北に差をつけられました。岩手野球を支え、盛り上げるのはこの両者。トヨタはよりの熟成、JRはバッテリーの成長を果たしていただいて来年お目にかかりたいです。尚、クラブの部は別記事にします。お付きあいいただきありがとうございます。