90年代前半にこせきこうじ氏作品の「ペナントレース やまだたいちの奇跡」というマンガがありました。オールスター戦で投手として登板した山田太一は、危篤状態に陥った先輩・矢島のためにもと奮闘。9連続三振まであとひとつ。上がるボルテージに実況が聞こえない状態に−やっと聴こえる状態になったときは「山田太一、10連続三振!」と(捕手古田が振り逃げ)。10連続三振はともかくとして、「実況が聴こえない、はないだろう」と思ったものでした。(ジャンプコミックスで12巻あたりの話だったかと思います)
あれから大体24年が経過して−用事が終わって帰途についていた私、第4試合の中継を聴いていまして。九回裏の無死満塁からスクイズ決行。そこから後の実況、音量を上げても聴こえません。ワーっという声が聴こえるのみ。ああ、これは追いついたかな、と思ったら「金足農業、サヨナラ勝ち!」。へ?と思ったら試合終わっていたのには驚きましたね。ほにほに。
思わぬところで「マンガでこれはないだろ」思ったのが、現実になる姿を見て驚いたもので、この一項を起こしました。金足農は投手の吉田君が出ずっぱりなのが気にかかりますが、大舞台3つ勝った勢いを発揮していただければと思います。お付き合いありがとうございました。