今日は。社会人野球やるにも猛暑が応える季節になっています。そんなもので私も日傘さしながらのチーム帯同・試合見学となりました。東北クラブカップ第一週の試合結果と第3日の見所をお伝えします。今回は江刺、前沢両球場(胆沢を予備会場)で開催しています。
◎7月21日開催分
◇ピックアップゲーム
釜石野球団 13=0050125
盛岡桜窓ク 4=0000130
朝早くから高温気味の気候の中スタートした試合が動いたのは三回。大瀬の安打から乙津の三塁打、久保二塁打、更には野村セカンド犠飛で本塁を突き一挙5点先制。六回にも3暴投と久保適時打、差を詰められた七回には佐々木、菅原、柏の適時打で突き放し、投げては菊池健の力投の末完投で勝ち抜いた。
桜窓は五回に下村、六回には引屋敷凌、佐藤の連続長打などで計4点を返したが、バッテリーエラーが重なり差を広げられた。
【釜石野球団】出場選手
5 高 橋
D 大 瀬
6 乙 津
3 佐々木憲
9 菅 原
8 柏
7 久 保
4 鈴 木
2 野 村
1 菊池健
【盛岡桜窓ク】出場選手
61下 村
156上野
3 引屋敷凌
9 佐 藤
8 橋 本
2 森
515播磨
4 中 里
7 川 村
H 高 橋
◇花巻硬友倶 10-3 住田硬式ク
花巻は住田吉田康の立ち上がりを突き初回いきなり4点先制。三回にも1点あげると六回には再び4点追加し試合の流れをつかんだ。住田は二回以降落ち着きを取り戻し、七回にコールドを免れる3点はあげたがその裏に止めを刺された。
◇宮古倶楽部 9-0 高田クラブ
新加入選手もあり意気も高かったはずの高田でしたが、行事と重なるなど人員が確保できず棄権に。出た大会で見せ所も作っていただけに再挑戦を。宮古倶楽部は戦わずして第二週進出。
◇オール不来方 9-8 福高クラブ
福高は山本を立てたが、不来方は初回から打ち込み6得点。しかし、福高も二、四、五回に2点ずつ返し打撃戦に持ち込ませる。不来方は小刻みに追加点をあげ瀬戸を援護、八回に1点差まで追い上げられるが、なんとか逃げ切った。
◇MKSI BC 13-8 久慈クラブ
両者共に田村、廣崎と主戦を先発に立てたが中盤から点の取り合いに。久慈先手→MKSI逆転→七回の3点で久慈が逆転と進んだ試合は、MKSIが七、八回に3点ずつあげ打ち勝った。久慈は終盤持ちこたえられず涙を飲んだ。
◇北上REDS 3-1 雫石クラブ
北上はクラブ選躍進の原動力高橋郡が、雫石は一時期の盛岡一高二本柱及川、小野寺の継投で勝負に。投手戦となった試合の差を分けたのはハーフタイム前の五回にあげた点数差。雫石は先制したが、北上は3点あげ逆転、そのまま逃げ切った。
―大会初日はこのような結果になりました。引き続いて第2日の結果です。
◇ピックアップゲーム
釜石野球団 6=000200004
赤崎野球ク 0=000000000
赤崎の先発はいまや主戦格花崎、釜石は前年に一勝をあげている鈴木が先発。
試合は四回に動く。3安打で一死満塁とすると、この日は捕手に入っていた菅原がレフト前に適時打を放ち先制。花崎は以降二イニング踏ん張ると、七回からは新加入宮田が当番。切れのある速球で8アウト中6三振(1打者結果未確認)を奪ったが、九回に3失点と洗礼もうけた。
最終回、リリーフした釜石主将・菊池健から無死満塁と攻め立てたが、強烈な当たりが真正面ゲッツーなるなどし万事休す。釜石は三度あった好機のうち二度を田中の本塁打など大量点で生かし、投げては鈴木→菊池健の継投で赤崎クを完封。2連勝で第二週に進んだ。
【釜石野球団】出場選手
4 三 浦
5 高 橋
7 乙 津
9 菊池昭
3 田 中
8 久 保
6 佐々木康
2 菅 原
D 大 瀬
1 鈴 木
1菊池健
【赤崎野球ク】出場選手
4 金野耕
8 佐 藤
3 山 崎
6金野和
9 山 下
63多 田
2 小 松
5 新 沼
D 出 羽
7 伊 藤
1 花 崎
1宮 田
1佐々木純
◇盛友クラブ 5-1 オール不来方
前年交流大会まで勝ち進んだ盛友がエース武田の好投と、中盤以降今上の本塁打等の攻勢で点を積み重ね不来方を退けた。不来方は初回に先制、連投になる瀬戸が粘ったが盛友の地力にジリジリと押し出された。
◇一戸桜陵ク 5-2 遠野クラブ
新規登録の佐々木隆也が先発した遠野は三回に先制するも、一戸はすかさず逆転。五回にも追加点をあげると、七回にだめ押し。坂井→米澤→川向と右3投手の継投で遠野を2失点に抑えた。遠野は佐々木隆也が完投したことが収穫。
◇矢巾硬式ク 6-0 花巻硬友倶
矢巾はエースの南幅が先発。これまで見せていた粘りを「失点を許さない」方向で発揮し花巻打線を完封。花巻は柿澤→北山と継投したが6失点。援護をしたかったが及ばなかった。
◇盛岡球友倶 4-3 前沢野球倶
地元開催でいいところを見せたかった前沢だが、盛球は初回に先制すると、四回に3点あげ流れを引き込んだ。前沢は盛球鈴木治を終盤にとらえ1点差まで詰め寄ったが、そこで踏ん張りきった鈴木治が完投勝利。佐々木主将も2長打で援護した。
以上11試合を経て第二週進出8チームが決まりましたが…一番のトピックは前年県予選優勝の赤崎ク敗退。六月の下旬からは5週中4週試合があり、一週前にも一関大会・全足利と対戦。休みと調整に厳しい状況となり力を出しきれませんでした。
社会人野球は年度内で選手登録ウィンドウを二度開けています。1度目は年度当初。2度目は7月です。登録ウィンドウ直後のこの大会は途中から加入した選手が名簿にも載り、赤崎クでは宮田、山口両選手が、遠野クラブでは佐々木投手(下写真)が登録即先発と早速躍動する様子が見られました。
では、第二週第3日の試合予定と見所です。
《江刺運動公園》
1)釜石野球団-一戸桜陵ク
釜石は2試合19得点で第二週に勝ち上がった。今大会は“商工トリオ”がマウンドまかなうか。ペース引き込みたい。一戸は米沢、川向の登板機会が増えてきた。槻舘が攻守に牽引して6年ぶり(※前身大会)の東北行き目指す。
2)MKSI -北上REDS
クラブ選ベスト4の北上はダブルヘッダーもにらんだベンチワークが鍵を握る。加藤、佐藤の成長を。MKSIは初戦を打ち勝った。登板の増えている藤田が代表権狙う上でのキーマンとなるか。
3)両試合勝者による準決勝
《前沢スポーツランド》
1)矢巾硬式ク-宮古倶楽部
矢巾は初戦を南幅の完投でクリアー。岩舘、大道、吉村らで失点減らしつつ玉川中心に打ち勝ちにいく。宮古は緒戦不戦勝で第二週からの登場。打線の強さは負けないが投手陣がどうこらえるか。
2)盛友クラブ-盛岡球友倶
前年、一昨年の交流大会出場チームが県予選三回戦で対戦。鈴木治-武田・小山で巧投戦に持ち込むか、沢田・加藤-佐枝・佐々木でピチピチの投げ合いにするか。今期主戦の野手陣は盛友が経験に勝るが盛球も米島など成長が楽しみ。注目カード。
3)両試合勝者による準決勝
当日朝のアップになりましたが、皆様の健闘と猛暑で体痛めないようにと願いながら文を閉じます。