今晩は。都市対抗野球東北予選大会は今日1日開幕。岩手県営球場と花巻市営球場で一回戦4試合が行われました。花巻の試合分は私の記述で、岩手県営の試合分は日本野球連盟(jaba.or.jp)の速報を基に記述します。
まずは、ピックアップゲーム「オールいわき−JR秋田」の試合から。
オールいわき 2=0000200
JR秋田 12=540012A
2年ぶりの東北舞台に立ついわきはエース小松(写真左上)を立てたが、呼吸が整わない内にJR秋田が強襲。守沢の三塁打後鎌田(写真左下)が本塁打を放ち初回に5点。二回にも麻生、山田一の適時打で二回までで9点をあげた。いわきは攻撃でも併殺網にかかった。
三回以降は小松もペースを取り戻し、五回に好機を三度つくると鵜沼浩(写真右上)が技ありの2点適時打を放ちムード反転かと思われた。しかしJRは柳田の犠飛で加点、六回にも2点をあげたJRは右腕半田→左下手の浅川(写真右下)とつなぎ、七回コールドで勝ち上がった。
【JR秋田】出場選手
4 佐々木大
5 麻 生
3 遠 藤
3佐々木将
9 山田一
9高 橋
7 守 沢
D 鎌 田
RD中 野
8 佐々木祥
2 細 田
R佐々木陽
2畠 山
6 柳 田
1 半 田
1 浅 川
【オールいわき】出場選手
9 松本聖
2 鈴木裕
1小 松 ※DH解除
7 渡辺勇
8 松本清
D2草 野
3 西 山
4 古 村
H猪狩孝
R渡部浩
5 鵜沼宏
6 白 銀
1 小 松
◇続いて花巻球場第2試合、「JR盛岡−弘前アレッズ」です。
弘前アレッズ 5=301000001
JR盛岡 8=41002100A
東北クラブ界屈指の本格派投手を相手に初回被安打4の3失点―このまま負の連鎖に落ちてもおかしくないところだが、「男子3日会わざれば〜」の諺通り、初回に鳥谷部(写真右下27番)、日向端悠の適時打と三森の犠飛で逆転。以降も二回に高橋、五回に赤澤(写真右下8番)、大越、六回に鳥谷部の適時打で山口(写真右上)を降板させた。
アレッズは三回に葛西がライトスタンドに本塁打を放ち、リリーフした山上(写真左下)が投打で奮闘を見せると九回に一戸が適時打を放ったが、JR長鈴(写真左上)が九回途中まで粘投。最後は河内山が1球セーブ2球で逃げ切った。
【JR盛岡】出場選手
6 大 越
4 日向端将
4菊地天
8 高 橋
D 関 口
RD山 本
3 鳥谷部
7 日向端悠
2 三 森
5 赤 澤
9 佐々木
1 長 鈴
1河内山
【弘前アレッズ】出場選手
6 一 戸
4 葛 西
7 尾 田
2 滝 沢
3 下 山
9 紙 谷
H大 瀬
5 根 深
8 工藤昌
1 山 口
1山 上
◇続いて岩手県営球場2試合分を記述します。
去年旋風を起こした富士通。石巻にも臆せず挑み、初回に村島が2点本塁打!しかし石巻は中盤3イニングで1点ずつ加え逆転すると、古田→斎藤→岩手出身小原とつなぎ富士通に追加点を与えなかった。富士通は本間が好投見せたが僅かに届かなかった。
・七十七銀行 10―3 水沢駒形倶
先手はとられながらも八回には2点差まで追い上げた水沢駒形を佐藤翼、野村、的場と3本塁打の長打攻勢で七十七銀行が突き放し、二回戦進出を決めた。駒形はつなぎのバッティングでしぶとく点をもぎ取っていたが、斎藤以下4投手が七十七の攻勢を止められなかった。
初日4試合、クラブチームがいずれも敗退という結果になりました。富士通が安定した力量を持つ日本製紙石巻に激しく迫りましたがあと一歩。駒形も見せどころはつくったものの3本塁打で突き放され、アレッズは大黒柱が攻略を受ける展開に。
そして、ピックアップゲームで触れたオールいわき。打開しようと粘りましたが得点に結んだのは一度。大量失点時の立ち振舞い方は、ここ数年私にとっても「宿題」にしていましたが、「渦の中」にいると色々見えなくなるものもあり、で。どのチームにとっても「石垣の隙間を詰める」ような模索が必要なようです。4チームとも第2代表戦での健闘を願うものです。
では、6月2日に行われる二回戦の見所を紹介していきます。
本日再注目カード。平均的に上位に位置し、今年も大まか好調を維持している石巻は塚本・宝利でTDK打線を抑え優位に立ちたい。去年あと一歩でドームを逃したTDKは先述の好投手を如何にとらえるか。選手の入れ替わりも徐々に進むなかで戦い方の確立を。
花巻球場は第二試合も注目カード。初戦3本塁打の打撃力を見せた七十七は、勢いままに近年先行を許すきら銀に挑む。堅い野球も再確立なるか。
きらやか銀行は春のJABA3大会参加で腕を磨いてきた。最近は激しい定位置争いも。推進力つけ3年連続ドームに。
地元開催で燃えるトヨタ東は県予選を圧倒的な力見せ勝ち抜いた。前年はJR秋田に1−0とよもやの苦戦を強いられていただけにリベンジを。JR秋田はコールドスタート切ったが後半に見せたスキの修正は必要。13年以来のベスト4目指す。
◇岩手県営第二 JR東北−JR盛岡
日本選手権で見せ場を作ったJR東北が好調を維持。数人の入れ替えはあったが、3年ぶりの東北王者奪還を目指す。JR盛岡は10日間で立て直しアレッズに一勝。長鈴の好投を刺激に河内山、村上が続くか。当たっている中軸が鍵。
今大会は入場料500円、パンフレットも500円のようです。両球場とも近くにストアはあります(県営→左翼席後ろに、花巻→球場前道路北進、信号越え。近くと言えないかも)が、あらかじめ買い物しておいてから野球場に入るのがいいかと思います。天候にもご留意の上どうぞご来場ください。お付き合いいただきありがとうございました。
PS→どうでもいいことですが、明日は盛岡行きます。ただし、見に行く試合は都市対抗だけでありません。午前11時45分までは県民体育大会軟式野球にも伺います(大船渡、陸前高田のチーム出場)。