MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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社会人野球2016―クラブ野球選手権2、3、4日目の結果。優勝は沖縄のビッグ開発BC、岩手の江刺は大和高田に敗退、福島の富士通はベスト4に。


 今晩は。今日午前に何とか自宅に帰りつきました。すごろくで言えば「上がり!」ですが、すぐに「人生すごろく通常モード」がやって来まして(笑)ま、途中退場にならなかったので頑張ります。

 今年もクラブ野球選手権、15試合終わりました。自分等の試合もすぐで、準備にかからなければならないので、記事制作がどこまで利くか分かりませんが、まず2日目以降11試合の様子だけでも書ければと思います。
 先ずは3日に行われた大会2日目。一回戦の残り4試合が行われました。この日は1日西武ドームに居て、第1、第4両試合はフル観戦していますが、体力の都合上第2、第3試合は部分観戦、記述も定型文でお送りします。ピックアップ記述はお待ちください。

◆大和高田ク 8-1 オール江刺
 若手選手の成長で全国連敗を止めたかった江刺だったが、大和高田の安定的に発揮される力の前に跳ね返された。河内山は辛抱も6回KO、及川龍の適時打は飛び出したが…大和高田は優位に試合を進め、米倉→萬とつなぎ江刺の反攻を封じた。

◆ビッグ開発 6-1 茨城GG
 8回までは息詰まる熱戦。しかし9回に大黒柱の岩田を攻略したビッグ開発が2年前ね優勝チームを打ち破り二回戦に進出した。2回に先制したのはビッグ開発。茨城は5回に追い付き、金子が奮闘したが9回のわずかなすき間をビッグ開発にこじ開けられた。

◆全足利 9-0 ゴールデンリバース
 東北を制し乗り込んできたドーム。3回までは0-1と試合を作っていたが、足利は4回以降に毎回のように点を重ねリバースの3投手を攻略。足利の石崎は6回まで無安打の投球。1安打完封で圧巻の全国デビューを果たした。

◆山口防府ク 9-4 矢場とんブースターズ
 結成間もなく進出した注目の矢場とんに、中国地区の古豪が立ちはだかった。3回までに3-0とリードを許していたが、4回に下位打線の連打が勢いを生み8得点。矢場とんは原が踏ん張るが、防府佐伯は3回以降1点に抑え全国1勝をもぎ取った。


 と、このようにして過ぎ去った大会2日目。第3試合をのぞいた3試合は大量点が試合の流れを決めてしまいました。大和高田の試合で特に感じましたが、とにかく「優位な状況に持ち込む」取り組みが徹底的に為されていたのが目を引いた部分でした。
 一人一人の能力の差なんて、ここに出てくるようなチームなら激しく開くことはありません。では、それがどの部分で出るかと言えば、それはチームとしての意識向上図る取り組みではないでしょうか。試合終わったあとの全足利は試合を見ながらディスカッションによるの構築を図ってました。こういう部分は学んでいこうと思います。

 大会3日目は準々決勝4試合が行われました。日曜日とも重なって多くのお客様にご来場いただきました。

千曲川ク 9-2 弘前アレッズ
 前試合では劇的な大逆転を見せたアレッズだったが、この日は逆に被ビッグイニングに泣いた。3回までは2-1とリードも4回に4失点。以降もじりじりと差を広げられた。千曲川はベテラン菊池が立ち直り若きアレッズを抑えきった。

富士通IBC 11-9 県警桃太郎
 試合後半の乱戦を追いついた富士通が11回に大量点を奪い、準決勝進出を決めた。先手は県警も富士通が7回に同点。再び県警が突き放しにかかるも富士通は9回に再度追いつき延長戦に持ち込んだ。県警は詰めを誤り姿を消した。

◆ビッグ開発 4-3 大和高田ク
 ビッグ開発は堅実な攻めを見せ大和高田に食らいつき、最後9回に勝ち越し。2試合連続の「全国制覇経験チーム破り」を為し遂げた。亀里、池間も力投。大和高田は7回に追いついたが9回にうっちゃられ今年も最終日には進めなかった。

◆全足利ク 6-5 山口防府
 両チームがぶり四つに組んだ好試合は、防府先制→足利逆転→防府再逆転→足利同点という経過をたどり延長に。夜10時過ぎまでもつれた大熱戦は全足利がサヨナラで山口防府を破り決着をつけた。勝った足利も届かなかった防府も見事。


 …クラブ野球選手権は一日4試合。第2、第3試合が息詰まる試合になったところで、更に第4試合がとんでもない試合に。私も2年前に「23時台の電車しか残っていなかった」日程経験していたから、最後まで残って試合を見られた皆様の大変さは何ぼかでも承知しています。
 私はこの日奥多摩、檜原行って来まして、八王子にたどり着いたのが6時半。ここから西武球場に行っても足利-防府の試合は見ることができた、というのをあとで知って「行動の選択誤った!」と後悔しました(古本屋巡りが道迷い新宿に到達(笑)。翌日は相模湖に行く予定で固めていましたが、富士通が決勝に進んだ場合は西武球場に向かうことにして、二段構えの行動予定を組みました。
 さて、クラブ日本一はどこか…最終日の様子です。

千曲川ク 6-1 富士通IBC
 千曲川がチーム成熟度で一日の長を見せ、富士通を破り決勝戦に進出した。千曲川は初回に3点先制。4回に1点返すと、7回にだめ押し。3投手継投で富士通の反撃をかわした。富士通は八百板のHRも出たが千曲川に先んじられた。

◆ビッグ開発 5-4 全足利ク
 ビッグ開発知念、全足利石崎両者一歩も譲らぬ投手戦はタイブレークに。11回の攻撃で一歩先んじたビッグ開発が全足利の反撃を1点に抑え、「優勝経験破り」3チーム目を果たした。全足利は僅かに後手に回り、久々の優勝への道を断たれた。

◆ビッグ開発 2-1 千曲川
 どっちが勝っても該当地域初優勝となる一戦。先制したのは千曲川。しかしビッグ開発はすぐ池間をマウンドに送り、二回に追い付くと以降は千曲川投手陣とのつばぜり合いに。延長目前の9回に渡嘉敷がサヨナラ打を放ち劇的に優勝を決めた。


 表彰選手は以下の通りです。

・最高殊勲選手賞 知念正弥投手(ビッグ開発)
・敢闘賞 菊池秀俊投手(千曲川ク)
首位打者賞 小林峻選手(千曲川ク)打率5割。

 表彰された皆様、おめでとうございます。

 終わってみれば、優勝したのはビッグ開発BC。茨城GG、大和高田、全足利と優勝経験3チームを破っての初優勝でした。以前、松山フェニックスの部分でも触れましたが、西日本には硬式社会人クラブチームが極端に少なく、地区割りも「中国四国九州で1」という時代もありました。
 大会の始まった76年時点の加盟チームは明日図書館に行って調べてきますが、95年時点でも中国地方の棚原、防府に四国の徳島倶、九州がなくて沖縄の琉球銀行クの4チーム(光シーガルスは同一企業人数の関係でクラブ選手権参加資格なし)。05年辺りの「球界改革」の影響で参加チームも増えましたが、全部がうまくいっているわけでなく、今年も「鳥取キタロウズ」で始まったペアキングスが休部になってしまいました。

 その中で頑張っているのが北信越。新潟のチームが少なくなっていますが、それ以外の新規チームは各々に存在感見せています。金沢ハード、福井ミリオン、佐久コスモ…と05年以降に進出してきたチームが多くあり、TDK千曲川の活動停止という要素はありましたが千曲川クもこの中に入り、北信越地域を盛り上げてきました。全国進出枠が1減になったのは残念ですが伸長に期待です。

 東北勢。弘前アレッズが大逆転で一勝、富士通都市対抗時からの経験が生きて準決勝まで進出してきました。本間投手の「空気変える力」はすごいものが。東北優勝、準優勝のリバース、江刺は“常連”全足利、大和高田に屈しましたが近年入部メンバーが中心に。更なる成長を。

 都市対抗に続いて、クラブ選手権も終わり、1年の大半がもう過ぎたような感じに(そりゃ実際9月にもなってますから)。11月の日本選手権に進出するビッグ開発には、企業チーム相手に一旗あげていただきたいものです。来年は自分等がここで戦うぞと申し、項を終わります。


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