都市対抗野球3日目は21日に岩手県営球場、花巻市営球場で準々決勝4試合と準決勝2試合が行われました。花巻球場分3試合と県営1試合は短報で、残る2試合は写真付きの記事でお送りします。
花巻球場ブロックの結果は以下の通りです。
【トヨタ自東13-2盛岡球友倶】
盛岡球友は期待の若手加藤が先発のマウンドに立ったが、序盤からトヨタの攻勢を受け、3回までに4点、4回には2点を返したが、その裏に5点のビッグイニングを食らい突き放された。トヨタは13得点の攻勢。阿世知⇒吉橋とつないで以降の攻勢を断ち切り、次戦に進出した。
【盛友クラブ10-3花巻硬友倶】
盛友は前年途中に入部した酒井が先発。先制したのも盛友だが、花巻はすかさず同点に追いついた…が、互角にたたかったのはここまで。3回以降毎回のように攻勢を浴びせた盛友が試合の流れをつかみ、7回コールドに。花巻は終盤に2点返し反撃したが中盤の大量失点が響いた。
【トヨタ自東13-0盛友クラブ】
トヨタは中里、盛友は武田と両左腕が先発も開始早々試合は動き、2回までで5-0とリード。大島に本塁打、三塁打も3本飛び出す攻撃で13得点。後半には台頭した山崎がリリーフし東北予選行きを決めた。盛友は武田が最後まで奮投したが、今年も東北行きに一歩届かなかった。
県営球場ブロックの第一試合は以下の通りです。
【水沢駒形倶27-2宮古倶楽部】
前年に続いての東北行きを狙う駒形は初回に7得点、4回には10得点のビッグイニング。その後も手を緩めず終わってみれば27得点の猛攻。投げては新加入の宮崎、高橋代に前年秋台頭の竹田が宮古を2点に抑えた。宮古は奥勇介、有谷が奮闘したが、見せ場は3回の2失点のみ。無念の大敗。
ここからはピックアップゲームです。
まずは準々決勝のオール江刺-JR盛岡戦。
JR盛岡 8=0000530
オール江刺1=0001000
評…中盤まで競った試合だったが、均衡を破ったのは4回に新人・及川龍の二塁打で先制した江刺。しかしそれまで好投していた及川幸がとらえられ併殺崩れ、日向端悠の強襲安打、関口の二塁打を許しJRが逆転。6回にリリーフの2投手も打ち込んだJRがコールドに持ち込んだ。江刺は6回にらんなー二、三塁と攻め立てたが届かなかった。
【JR盛岡】
4 宮
3 日向端将 →5回代打鳥谷部・3
6 大越
9 日向端悠 →6回から7
D 関口
8 高橋敦
2 生平
5 赤澤
7 渡部 →5回代打富岡 →代走佐々木・9 →6回代打田中 →7回から7関
1 伊藤 →4回途中から1前川
【オール江刺】
6 大久保
8 千葉拓
9 藤野
7 村岡
4 國井
3 及川龍
D 菊池啓
2 菊地恵
5 古舘昂 →7回代打杉田
1 及川幸 →5回途中から及川英 →6回途中から佐々木 →6回途中から菅原祥
この日の両チーム先発はともに「この投手の成長がチームのカギを握る」存在。JRは高い資質は評価高い伊藤司投手。江刺は高卒4年目の及川幸徳投手。
江刺は今季から加入の及川龍希選手が先制の適時打を放ち村岡選手がホームイン。一方5回に5得点あげ逆転したJR、大きなダメージを与えたのはベテラン関口和磨選手の一撃でした。
江刺は新人左腕及川英徳投手、外野手登録も投手起用も噂されていた佐々木貴教選手がリリーフに立ちましたがJRの攻勢を止めきれませんでした。今後の成長に注目したいところです。
ピックアップゲームその2は準決勝・水沢駒形対JR盛岡。岩手の代表を決めるにふさわしい好ゲームでした。
水沢駒形 4=000002000 2
JR盛岡 5=200000000 3
評…東北進出をかけた一戦はし烈なものになった。初回立ち上がりをついたJRは前の試合でも好打を放っている関口が先制適時打。その後つばぜり合いを見せながら迎えた6回に、駒形はリリーフした寺田から千葉秀の適時打と深井の犠飛で追いついた。更に7回に無死満塁と攻め立てたが、前川が駒形クリンアップを封じ込めた。
粘投を続ける馬場。9回にピンチを迎え、大越の打球が左中間に飛びサヨナラか…と思われたところを本郷がダイビングキャッチし延長に。
タイブレークの10回、駒形は千葉秀、深井の連打で2点をあげるが、JRは大越、日向端悠の一打で1点づつ返し同点。さらに関口のレフト前ヒットでサヨナラ勝ち。東北進出をもぎ取った。
【水沢駒形倶】
4 羽藤
8 長原
7 本郷
9 千葉秀
D 深井 →10回代走村上・D
3 横倉
5 菊池譲
2 松本元 →1回途中から2玉城
6 千田雄
1 馬場
【JR盛岡】
4 宮 →9回から4小林 →9回代打鳥谷部 →10回から小野寺6
3 日向端将
6 大越 →10回から4
9 日向端悠 →7回から7 →10回から9
D 関口
8 高橋敦
2 生平
5 赤澤
7 渡部 →7回代打富岡 →9佐々木 →9回に代打蛯名 →10回から7に関
1 田上 →6回から1寺田 →7回途中から1前川
駒形の先発は社会人野球キャリア20年を超えた馬場、JRは左腕エースの田上両投手が先発に立ちました。
駒形の新戦力。左は「花巻東4強」時のムードメーカー横倉怜武選手(関東学院大出)。今年から水沢駒形でプレーします。花巻東からはもう一人長原拓選手(岩手大出)も加わり、センターを守ります。
激しい戦いは選手の消耗にも。宮順之助選手は足をつってダウン。この後交代します。
9回のダイブで盛り上がる水沢駒形選手陣。
10回の激しい攻防を制したのはJR盛岡。
歓喜の輪に包まれるメンバー。
激しい戦いの跡を示すスコアボードです。
トヨタ自東とJR盛岡が東北進出を決めた3日目のたたかいの様子は以上の通りです。どっちを見に行くのか悩みましたが、県営を選択した結果ものすごい試合を見させていただきました。今日は3日目の記事を作るので精いっぱい。決勝戦の模様は後日に作ることにします。