こんにちは。伊東です。
ここではブログの制作を一時中断した10月前半以降に行われた岩手県関連の社会人野球の試合に関して記事を制作していきます。
日本選手権東北予選
・10月3日
一)NTT東北M 6-3 三菱八戸ク
須賀川クラブ 1-0 日本製紙石巻
きらやかBC 11-0 北社学園ク
JR秋田 8-2 水沢駒形倶
・10月4日
二)きらやかBC 4-3 会津BBC
七十七銀行 10-0 JR秋田
TDK 3-0 NTT東北M
フェズント岩手10-0 須賀川クラブ
・10月5日
準)TDK 10-0 フェズント岩手
七十七銀行 10-0 きらやかBC
・10月6日
決)七十七銀行 5-3 TDK
最優秀選手賞 北川 聡内野手(七十七銀行)
敢闘賞 高倉啓司外野手(TDK)
打撃賞 岩井秀樹外野手(TDK)
まずは、10月上旬に行われた日本選手権東北最終予選。すでにJABA東北大会で全国大会の進出を決めていたJR東北を除いたチームが、全国行きをかけてたたかいました。
びっくりしたのが、大会初日の須賀川-日本製紙の試合。これまで東北の舞台での試合では好結果を出せていなかった須賀川でしたが、これまで2度たたかっている日本製紙相手に食らいつき、冨田投手と深沢選手の投げあいは、とうとう延長11回に佐藤剛選手がサヨナラヒットを放ち決着をつけました。
水沢駒形、北社といった東北大会を多く経験しているチームが差をつけられている一方で、福島一位の会津がさわやかに接戦を演じるなど「下克上」の動きも見えましたが、全国大会出場を争ったのは、やはり七十七銀行とTDKでした。
決勝戦は4回まで2-2。しかし、5回に北川選手の犠飛で勝ち越すと、6回には『守備の人』のイメージがあった宇都選手の2点適時打で5-2。6回の満塁の危機を切り抜けて大阪ドーム行きを決めました。
岩手勢ですが…駒形は他の大会にも選手を供出したのが響き、加藤浩内野手が投手を務める(聞いたことはない!)など苦戦を強いられ、JR秋田に敗れました。フェズントは先述した須賀川に渡辺、大坊両選手の本塁打などで10-0と大勝。しかし、続くTDKの試合では4回に「球一個分の狂い」からくずれ、逆に0-10と敗戦を喫してしまいました。「全国へ行くために必要なもの」がなにか、思い知らされた試合となってしまいました。
全国に進出したJR、七十七でしたが、JRは佐藤翔選手を4番に据え、プロのホークスに進出する摂津投手が先発しましたが、日産自動車の前に及ばず0-3、七十七も日立製作所に延長13回までたたかいましたが3-4のサヨナラでの敗退を喫し、3大大会で全国の舞台で勝ったのが、東北勢ではクラブ大会でのNTTマークス、オール江刺だけに終わってしまいました。
北上市長杯岩手内陸クラブ大会
一回戦 一関BBC 5-4 盛岡倶楽部
一回戦 前沢倶楽部 10-5 北上レッズ
二回戦 登米クラブ 7-4 黒陵クラブ
二回戦 富士大学 10-3 盛岡倶楽部
二回戦 能代松陵ク 8-0 盛友クラブ
二回戦 オール江刺 17-0 前沢倶楽部
準決勝 富士大学 24-1 登米クラブ
準決勝 能代松陵ク 8-3 オール江刺
決勝戦 富士大学 17-5 能代松陵ク
最優秀選手 濱川 皓選手(富士大)
敢闘賞 山田 裕也選手(能代松陵)
打撃賞 伊志嶺吉大選手(富士大)
続いては、岩手で行われた北上市長杯。
この大会では試合中に試合会場を変更するという事態が起きました。
(JABAホームページはここから、momi051さんの記事はここから※1。)
やはり、クラブチームが参加する大会で簡単に「延期」というわけにも行かなかったのでしょう。しかし、この大会では残念ながら岩手のクラブチームは総じて苦戦を強いられました。成長著しい黒陵は宮城の登米に、クラブ大会全国ベスト8の江刺もかつて全国に進んだ能代に敗退してしまいました。
大会は富士大学が圧倒的な強さを見せつけ優勝を果たしました。
※1『大雨で試合の途中で球場変更』momi051の野球日記 08年10月5日記事より。
東北会長旗大会
・企業の部(球場はこまちスタジアム)
一回戦 JR秋田 1-4 フェズント岩手
準決勝 七十七銀行 2-1 フェズント岩手
準決勝 TDK 16-0 自衛隊青森
決勝戦 七十七銀行 5-0 TDK
・クラブの部(球場は八橋球場)
一回戦 ユーランド 8-9 全弘前倶楽部
一回戦 高田クラブ 6-2 全白河クラブ
準決勝 新庄球友ク 26-5 全弘前倶楽部
準決勝 NTT東北 5-2 高田クラブ
決勝戦 NTT東北 12-5 新庄球友ク
最優秀選手 門間勇介選手(七十七)伊藤真志選手(マークス)
敢闘賞 小堀隆行選手(TDK)五十嵐智選手(新庄球友)
打撃賞 門間勇介選手(七十七)高橋 靖選手(新庄球友)
会長賞 早瀬友則投手(七十七)遠藤雄文投手(マークス)
日本選手権予選の一週間後に行われた東北会長旗大会。クラブと企業の部に分かれて、それぞれの『東北一』をかけてたたかいが行われました。
まずは企業の部。フェズントがJRに快勝した後、七十七銀行には惜しくも敗退。前年は善戦を見せた自衛隊青森野球部ですが、今年は圧倒的大差で敗退。一週間前のリベンジを狙ったTDKですが、七十七銀行の前にまたも5失点を食らい敗退。若手選手を多数起用した七十七、TDKと、ほぼ全力で臨んだ他3チーム。差を見せ付けられた部分もありますがここからどう差を詰めるか、また、両チームにしてもこの日登板した投手がそれぞれ二本柱(七十七→相澤、植松。TDK→野田、田口)にどう迫るか。見ものです。
クラブの部。弘前がユーランド相手に点取りゲームに持ち込み、猛追かわして勝利。高田も4回の集中打が効き、6-2で白河に勝ちました。
翌日。1、3、6回にビッグイニングを作った新庄が26-5の大差で弘前を降しました。高田は近隣のチームが敗戦を喫しているNTTに6回までは2-2と食らいついていましたが、7回に一挙3点を喫し、以後終盤はNTTホープの遠藤投手に抑えられ2-5と敗戦を喫してしまいました。
で、決勝ですが…打ち負けはしなかった新庄ですが、NTT打線を抑える事ができず、12-5のコールドとなり、NTTが2年連続の優勝を決めました。
岩手アマチュア王座決定戦
一回戦 フェズント 7-0 盛岡大学
一回戦 富士大学 6-2 水沢駒形倶
3位決 水沢駒形倶 7-0 盛岡大学
決勝戦 富士大学 1-0 フェズント岩手
最優秀選手賞 矢冶 理法選手(富士大)
敢 闘 賞 小野寺聖人選手(フェズント岩手)
打 撃 賞 川中 理選手(富士大)
特 別 賞 夏井 大吉選手(富士大)
大学2チームにフェズント岩手、水沢駒形が参加して行われたアマ王座。
8月同様、序盤の集中攻撃で盛岡大に快勝したフェズント、2本塁打で流れをつかんで圧勝した富士大学が決勝に進出しましたが、雨天の影響で大会2日目は一週間延期。球場も北上江釣子に移して行われました。
まずは3位決定戦で小刻みに点を重ねた駒形が盛岡大に快勝し、決勝はフェズント小野寺、富士大矢治両投手の投げ合いになりましたが、5回に上げた一点を守りきった富士大が、2年連続4回目の優勝を決めました。
さて、駆け足でお送りしてきた10月期のたたかい4編でしたがいかがでしたでしょうか。「10月期の岩手社会人野球」のたたかいに関しての記述、終ります。