MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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No226 ナショナル・べースボールカップシリーズ まとめ

 皆さん、こんにちは。伊東です。たまった宿題と借金は、返すのに一苦労です。トホホのホ。
 さて、ボヤキはここまでにして、その宿題のうちの一つ、クラブカップ大会に関しての記事を書いていきます。全日本選手権みたいに一つずつエントリー起こせればよかったのですが、それをやったら、時間が足りません。なので、申し訳ございませんが、まとめて書く事にします。

1)東日本大会…苫小牧、赤崎との激戦制し初優勝
一回戦 赤崎野球ク4-0宇大OB オール苫小牧14-2新庄球友 オールいわき5-4伊勢崎硬建 高田ク7-3幸清会
準決勝 苫小牧3-2赤崎(延長13回・タイブレーク) いわき7-3高田
決勝 苫小牧9-4いわき


 東日本大会については、拙稿でも(No221No222)に触れていますので、赤崎・高田両チーム以外の試合での雑感を色々。
 優勝候補と見られていた伊勢崎が、初戦でいわきに競り負け、優勝戦線が一気に混沌としてしまいました。新庄は、何故こんなに大差がつけられたのか不思議ですが、グランドスラムさんのブログで書いています。ブックマーク一覧からどうぞ。社会法人としてははじめて結成されたチームの幸清会ですが、高田の右横手・馬場投手の投球に合わなかったのか、一回戦で敗退していきました。宇大OBは、初戦で敗退しましたが、投手力の良さが、今年に入ってからの好調に結びついたと思います。
 オールいわきも去年の全国大会進出チーム。捕手で4番の元JT・石岡選手が目立ちますが、自分の役割がしっかり確立されたチーム。見た試合ではセカンドの古村選手の動きのよさが目立っていました。投手は、色々なタイプの投手を継投させてくるタイプのチームですね。
 苫小牧は自分のブログでも書きましたが、一度着火すると、止まらないのが特徴でしょうか。赤崎の好投手・山本投手も7回に5安打(内野安打3、ポテン1ではありますが)食らいました。決勝でもその力を如何なく発揮して快勝。初代王者となりました。
 岩手勢は、赤崎は投打ともに粘り強さを見せましたが、タイブレークは初体験。その経験が差を分けてしまいました。高田は調子の波を安定化させればこのぐらいの試合はできるチームです。
 他はどうか分りませんが、岩手県営に集まった観客は…地元の赤崎の試合で100人越えたかどうかって所ですね。ファールボールに対する防御も含めて、課題もできました。運営面でもより凝らした工夫をお願いします。

2)中日本大会…静岡、地元の期待に応え初代王者
一回戦 静岡倶7-4所沢GBC 愛知4-3佐久コスモスターズ 三重高虎2-0ファイティング・スピリット 東京好球倶8-7浜松ケイ・スポーツ
準決勝 静岡6-3愛知 東京11-1三重
決勝 静岡4-2東京


 続いては、中日本大会。この中で実際目にしたチームは東京好球のみ。よく聞く名前では静岡、ケイスポーツ、愛知もあげられる。関東で最近力をつけつつある所沢や、佐久、三重といった新興チーム、あるいは移籍選手が活性化させたファイティングスピリットがどうたたかうか見物…と大会前に予想していました。
 結果から言えば、これら新興チームは善戦は見せたものの、勝ちきれなかった、ということができる。東京-ケイスポーツはこの一回戦の中で一番の激戦になったが、東京がケイスポーツを振り切った。新興チームの中で唯一つ勝ち上がった三重は、東京に「先達のチーム」の意地を見せ付けられる事になりました。
 愛知との一戦を勝ち抜いた静岡と、東京が決勝戦をたたかい、4-2で静岡が勝利。最近、所々の大会で存在感を見せている東京ではありましたが、全国でのたたかいに関しては静岡に一日の長があった、ということが言えたでしょうか。この両チーム、もう一つ上の大会で見てもおかしくないチームだと思います。

3)西日本大会…松山、経験の差見せつけ初代王者
一回戦 全大津10-4きららマウントG山口 松山フェニックス14-5梅田学園BBC 全播磨10-4鳥取キタロウズ 宮崎ゴールデンゴールズ11-8岩国五橋ク
準決勝 松山4-1全大津 宮崎GG6-3全播磨
決勝 松山10-1宮崎GG


 今までチーム数も少なく、不遇の扱いを受けていた関西以西のクラブチームも、今ではすっかり数が増えました。10年以上前から名前がある、というのは大津、岩国、改名前のきららマウントG(元防府クラブ)。しかも、この大会に松山フェニックスが参加していたのには驚きました。
 全国舞台の経験もある全大津、全播磨、山口に、梅田学園、キタロウズ、宮崎ゴールデンゴールズ、または古参のチームの岩国五橋が、元々は企業チームのフェニックスにどう挑むか…山口が予想外の大差で敗れたこと、全播磨が宮崎GGに敗れた事など、予想外の結果も目にしましたが、大会を制したのは松山フェニックスでした。

4)この大会の意味
 クラブチームの増加により、全国大会への道が「狭き門」になっている事から、公式の大会を増やそう、という事で始まったクラブカップ大会。全国大会をかけた試合であと一歩届かなかったチームが、それでも、地域の強豪と呼ばれるチームを相手にたたかえる貴重な場となりました。
 開催時期は今回はお盆前に設定しました。これから毎年「クラブ選手権大会と同時期に開催」になるのか、「クラブカップは盆前開催」になるのかは分りませんが、色々な声を集めて、適切な時期に開催されればいいなと思います。
 大会の開催規模としては、今のくらいが丁度いいと思います。大会の性格に関しても、「何か勝ったチームに対してのアドバンテージはないのか」という声もあるとは思いますが、何か妙案が思いつくまでは「選手権次点チームの腕試し大会」という性格でいいのではないでしょうか。予選を戦う上では「全国大会」を目標にたたかうのでしょうから。

 以前、momi051さんのコメント欄に、私はこう書きました。
 「雑誌のグランドスラム(社会人野球専門誌)に出てくるチーム以外でも、まだ強豪チームはあるはずだ。」と。
 この大会の一番の目的は「目の前の強豪チームとたたかい、何かを得る(ついでに開催地の見聞を深められればいい)」それだけでいいでしょう。
 この大会に参加したチームの中から、来年は何チームが「全日本選手権大会」に進出するのでしょうか。今から楽しみです。


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