MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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No159 4年に一度の大勝負は終わった。

日本 1-4 ブラジル

 ※他の皆さんと違って、毛色の違う記事になります。それでよかったら、見てください。

 1993年7月16日13時32分。第75回全国高校野球選手権岩手県大会。
 花巻球場の二塁ベースを過ぎ、ショートの定位置にいるあたりで私伊東はスコアボードをじっと見つめて立っていた。0-2。高校野球最後の夏は、たった一度しか試合をする事が出来ず、敗れ去った。下手は下手なりに、3年間必死にやって来たが、自らの手での勝利には結び付けなかった。あまりにも悔しくて、スコアボードを見つめたまま、しばし動けなかった。気がついたら、自分以外の23人(大農12人、岩谷堂11人)は既にホームベース上に並んでいた。

 2005年7月3日。第76回都市対抗野球大会東北大会。
 場所は再び花巻球場。雨天などの影響で、有力企業2チームとダブルヘッダー(企業チームはその日1試合ずつ)をすることになった、私もベンチ入りした赤崎野球クラブ。第一試合。TDKに食らいつき、6-3と一度突き放されても、気迫のホームランで追いつき、二本柱の力投で引き分けに持ち込んだ。だが、次の七十七銀行戦。前年には引き分けた相手だったが、リベンジに燃える七十七のパワーの前に力尽きた。

 2006年6月23日6時00分。ワールドカップサッカードイツ大会。
 朝起きて、試合をラジオで聞いていた。前半44分までと、それ以降とでは内容が違っていた試合は、一年前のあの二試合を連想させた。そして、敗戦。センターサークルで、中田英寿選手がビブスを顔に乗せたまま、仰向けに倒れていた。この記事を書いているバカの5千倍ぐらい、悔しい思いをしていたのだろう。日本のサッカー選手の中で一、二を争う位世界の最前線に出てたたかってきた。その男だからこそ知る悔しさだろう。昨日のホームページを見ていただけに、余計痛々しい。先に書いたような経験をしていただけに、辛い気持ちも、5千分の一位は分かる気もする。


 よく日本が言われる「決定力不足」。色々な要因がいわれるが、私はしんぶん赤旗の6月15日付スポーツ欄。毎週木曜日に「子どもとスポーツ」というコラムを記載している永井洋一さんの指摘に「これぞ」と思った。(以下引用開始)
「最後の仕上げをすることをためらう風潮」
「(結果を恐れ-伊東注)無難な選択を選びがちになる」
「ミスを恐れずにシュートにトライする事 チャレンジすることを重視する環境を作ることが大事」
(引用終了)
 世界最強の選手とも言われるロナウジーニョ選手。何故あんな技術身に付けたか、考えてみると「ボールを扱うのが楽しい」という彼の言葉が突き刺さる。楽しいから、よりうまく扱いたい。それをとことん突き詰めたからああいうビッグスターになったのではないだろうか。

 小さい時からシュート一回はずせば罵詈雑言。この文を書いている馬鹿のように、一試合でシュート25回も外せば(野球部のトレーニングでやっていたサッカーで)馬鹿言われても仕方ないが、トライするのをためらうのは不幸ともいえる。


 日本のサッカー。ちょっと振り返ってみましょうか。ここから語ることはあくまでも私の雑感です。
 1985年。勢いに任せてアジア予選をたたかってきたものの、プロ化していた韓国の戦略の前に砕け散り、1989年。前回大会のように勝ち進むことを夢見たが、北朝鮮にさえ、及ばなかった。一次予選敗退。
 この二つの結果も受けて、日本はプロ化に踏み切った。
 1993年。世界に向けてたたかえる11人+アルファはそろった。だが、世界には届かなかった。あのコーナーキックばかりが言われるが、後半、中山雅史選手の勝ち越しゴールの後浮き足立っていたとの話も聞く。まだ歴史が浅かった。
 1998年。アジアでの激烈なたたかいを乗り越えて、世界に向けてたたかえる22人(ベンチ入りメンバー)はそろった。それまでチームを支えてきた三浦知良選手が外れた。結果はあの通り。ワールドカップに対する各国の強い思いを思い知らされた。
 2002年。ベンチ入り23人の枠を何人も争える状況が出来た。トルシエ監督のもと4年間かけたチーム作り。100パーセントの力を出せば、ワールドカップに出てくることが出来るチームに対して勝つ事も出来る事を知った。
 そして、2006年。トルシエ監督の作った基盤の上に、ジーコ監督の「自主性」を求めたチーム作り。どのチームにも苦戦し、どのチームにも(やや)互角に戦える日本代表。勝負強さは見せつけて、この大会に臨んだ。結果はこの通り。次にはどんな歴史を刻んでいくのだろう。


 詳しい事は、他のサッカー好きの人のブログが語ってくれるだろう。私が語れるのはただ3つ。
1・清算的な総括はやめてほしい。たたかいはまだ続くからだ。
 スポーツの素晴らしいところは、負けてしまっても、再挑戦が出来ることだ。コロンビアのエスコバル選手みたいにオウンゴールが原因で殺された選手もいたが、それはあってはいけないことだ。決定力に関しては先に触れた。欠点見つけたらそれを乗り越えようとする事が肝心じゃないですか。

2・くだらねえ「縮小策」はやめてくれ
 野球もそうだけど「チーム数を少なくしてレベルアップを」なんて意見があるが、試合に出る場所があったからこそ、台頭できた力もある。どうせやるなら「チーム数を多くしてレベルアップを」という方向に向けてほしい。J2は三浦カズ選手がいる今がチャンスだぞ。存在感を示すには。

3・サポーターの態度…学んでいい部分とそうでない部分と
 まず、サポーター以前の話で色々なところで暴れまわる奴とか、負けたことで他人に「悔しくねえのか」と絡んで暴力振るう奴。
 あんた方は二度とスタジアム来るな。地域のスタンドのないグラウンドにも顔を見せないでほしい。スポーツする人間のジャマだ。
 いくら私が政治に関わっていて、発言には一定の節度を持つ必要のある人間だからといっても、ふざけた事をする奴、他人を傷つける奴にまでそういう配慮をする気にはなれない。また、その行為が「必要だ」と語る奴も同様だ。そんなもの、表現の自由の悪用だ。

 さて、本題。きぴしい事を言うことが必要だ、という声もあるが、その場合も節度を持ってほしい。批判という言葉、簡単に悪口へと変換してしまうものでもあるからだ。何かを向上させるために必要なのは何か。その視点でモノを見ていただきたいです。


 大分長く書きました。特に何か見る、というわけでなし、TBSのスーパーサッカーと日刊スポーツからしか情報をつかんでいない私伊東ですが、日本のサッカーは今日で終わりません。さっきも言いましたよね。スポーツは負けても先があるんですよ。見ていきましょう。これからの行方を。
 代表の皆さん。胸張って帰ってきてください。サポーターの皆さんと併せて、お疲れ様でした
 


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