MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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No138 都市対抗野球速報-ベスト4決まる!

 お晩でございます、伊東です。
 都市対抗野球も3日目を終え、ベスト4が決まりました。この4チームから、東北大会に進む2チームが決まるわけです。では、サクサクと速報を書いていきましょう。

 まずは岩手県営野球場。第一試合、JR盛岡対久慈クラブは点差を忘れましたが、JR盛岡が勝ちました。第二試合は奥州市同士の激突。オール江刺対水沢駒形倶楽部は乱戦、混戦となりまして13-9で水沢駒形が制しました。第三試合は準決勝。水沢駒形は第二試合途中から連投となった新田投手が力を振り絞っての投球。打線は序盤にJRの千葉投手に襲い掛かり、3回までに8点。4回以降はJRの岡本投手の奮投、打線の奮起もあって徐々に差を詰められましたが、駒形は8回に岡本投手を攻略。一気に11-4のコールドに持って行きました。

 八幡平球場は赤べこ人気もありまして、内野席はかなり埋まっていました。北上REDSと対戦した赤べこ。北上の藤代投手の低目を丁寧についた投球の前にてこずりましたが、勝負どころで高倉選手の本塁打、下位打線の連打が飛び出し8回コールド7-0で勝ちました。川畑投手は、無安打無得点(参考)を記録しました。ここ数年、参考も含めて、社会人野球のノーヒットノーランは宮高倶楽部(現・宮古倶楽部)の吉浜投手(7回参考)と、オール不来方の徳田投手(7回参考完全試合)が記録しています。
 第二試合は昨日赤崎を破った矢巾硬式クが遠野クラブと対戦しましたが、6-4で遠野に敗れ、念願の「矢巾町対決」は実現しませんでした。
 準決勝は赤べこ対遠野。結果から言えば5-0で赤べこが勝ちましたが、連続コールドは止まりました。

 では、それぞれの試合の中から、ピックアップします。
・八幡平・西根球場 準々決勝
北上市・北上REDS 00000000 0(北上)藤代-高橋利
矢巾町・岩手21赤べこ 20002201x 7(赤べ)川畑-玉城
本塁打 高倉(赤) ▽二塁打 星、荒川(赤)
【北上】(遊)野崎智(右)八重樫健(一)及川球(D)畠山(二)安部(中)高橋昌(三)野崎秀(捕)高橋利(左)佐藤一
赤べこ】(右)二瓶(二)高木(一)南(左)高倉(D)平良(中)星(遊)荒川(捕)玉城(三)野原
・交代選手【赤べこ佐々木大輔(二瓶・8回守備から右)
 まず取り上げたいのが、北上はどうやってこのチームに相対したか。藤代-高橋バッテリーは、徹底した低目への投球を意識していたように見えました。低目を投げたからと、必ず打ち取れるというものではありませんが、大きい傷だけは防ごう、というので徹底してがんばっていたようです。前年には、そこの部分が甘く、滅多打ちを食らうケースもあっただけに、相手が悪かった部分もありますが、藤代投手の成長の軌跡は見えました。

 打線も、左投げの川畑投手ということで、特に右打者は反対方向に打とう、というのを徹底していたのですが、5回から試合を見たのですが、外野にすら打球を飛ばしてもらえませんでした。川畑投手は、速さもさることながら、手元のキレが違いました。脱帽です。

 赤べこの方は…川畑投手はもう触れたので、打線の方から。まずは高倉選手。藤代投手の投じた甘く入った高めのボールを見逃さずライトスタンドへ大きいホームラン。また、星選手もライト前ヒットを放った際、ライトの守備がもたつくと見るや脱兎のごとく二塁へ。とにかく、チャンスをつくったら、高いレベルの集中力で何が何でも、ものにする、というのが見えました。やはり激戦区でもまれた人は違います。学ぶところは学びたいですね。

岩手県営球場 準々決勝
奥州市・水沢駒形倶 003131203 13
奥州市・オール江刺 000440001  9
(水沢)赤間、後藤、新田-八重樫(江刺)澤口、後藤竜、菊池良、千葉、佐藤幸-高林
本塁打 加藤武、加藤浩(水)▽二塁打 小林、加藤浩、八重樫(水)藤野、高林(江)
【水沢駒形】(左)菅原(中)小林(二)加藤浩(一)深井(三)加藤武(D)新渡戸(右)千葉光(捕)八重樫(遊)千田雄
【江刺】(右)藤野(中)杉田(左)村岡(一)三鬼(捕)高林(D)早川(三)高橋大(二)今松(遊)菅原栄
・交代選手【水沢】千田長(千葉光・5回右)佐藤辰(千田長・7回代打)菊池譲(佐藤辰・7回から右)
【江刺】今松(6回から遊)/  (早川・5回代打→D)荒井(高橋大・5回代打→三)及川寛(6回守備から二)菊池(荒井・9回代打)
 とにかくライバル意識が強い両チーム。去年はこのカードが第三代表決定戦でした。で、試合はというと、気合が空回りして両チームで失策7。試合時間は4時間になろうかというゲームになりました。中盤、江刺が猛追したところで駒形はエース・新田投手が登板。6回以降の粘投が打線の奮起を呼んだといえましょう。駒形は加藤兄弟にアベックホームラン…いや、ブラザーホームランが飛び出しました。

岩手県営球場 準決勝
盛岡市・JR盛岡 00002101 4(JR)千葉、岡本-関口
奥州市・水沢駒形 33200003x 11(駒形)新田-八重樫
三塁打 深井(水)▽二塁打 菅原甲(盛)菅原、千葉光、加藤武2、千田長(水)
【JR盛岡】(中)日向端(右)村井(二)蛯名(捕)関口(D)大久保(左)田中(一)若狭(三)中村(遊)菅原甲
【水沢駒形】(左)菅原(中)小林(二)加藤浩(一)深井(三)加藤武(D)新渡戸(右)千葉光(捕)八重樫(遊)千田雄
・交代選手【JR】豊川(村井・2回から右)藤田(大久保・8回代走→D)大光(田中・8回代走→左)
【駒形】佐藤辰(新渡戸・4回代打→D)菊池譲(菅原・4回守備から左、7回から右)千田長(千葉光・7回から左)
 JRの先発は千葉投手。チーム一とも言われる速球を武器にしていますが、この日はそれが甘く入り、駒形打線の餌食にされてしまいました。駒形レベルとなると、さらにボール2、3個分低めに入れないと、格好の的にされてしまうでしょう。ある意味、もったいないですね。5安打5失点で2回途中でノックアウト。変わった岡本投手も、この余波を受けて3回までに0-8とされてしまいます。

 しかし、この日はこのままでは終わらなかった。97年に復活して以来、2年目以降は村井、関口、若狭、中村各選手を中心に切り換え積んで来た経験値は伊達ではありません。5回に豊川選手、蛯名選手のタイムリー、6回には中村選手のスクイズ、8回にも中村選手の併殺崩れの間に1点返しました。
 岡本投手はランナーを出しながらもよく投げましたが、6イニングス目につかまってしまいました。深井、加藤武選手にタイムリーを浴びると、千田長にセンターオーバーの二塁打を浴び、万事休しました。序盤の失点がすべてでした。
 駒形は、江刺戦でのだれた雰囲気をこの試合に持ち込まなかったのが勝因といえるでしょう。それにしても、新田投手よく投げました。

 明日5日は、敗者復活一回戦(JR盛岡-遠野クラブ)と決勝戦(水沢駒形-赤べこ野球軍団)が行われます。明日も頑張れ、岩手の野球人。というところで失礼しました。

 エンディングテーマは爆風スランプの「いつか逆転」をかけてください。


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