MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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2022年9月8日、俺はきらやか銀行野球部を見届けに行った。【2022年社会人野球】

1.2022年9月8日。

 

 きらやか銀行野球部の勇姿を確実にこの目に焼き付けておきたい―と、前の日からはほぼ徹夜になる状況になるのを承知で会場の石巻に向かった。「予定外」ありながら木曜の仕事終えたのは朝8時半。「試合の半分でも見られればいい」と思いながら石巻に向かい、11時近くに着いたときには七回裏TDKの攻撃中だった。

 数ヵ月前に公的資金の投入が伝えられた時から“予感”はしたが、コロナ禍の影響が赤字として現れたと同時に、野球部の無期限休部が報じられた。大会一週間前に。

 「リスク回避が〜」等となじるのは簡単だろうな。継続・存続すること〜野球部にしろ、融資にしろ〜をギリギリまで模索したんでしょうよ。その結果が、急転直下的な物事進行になったけど…俺は詰りたかない。

 今日、きらやか銀行野球部や応援団はある力をギチギチに振り絞って、都市対抗野球本大会2勝のTDKに立ち向かった。後半を社会人野球日本代表も経験したエース投手を起用したものの、TDK攻撃陣が攻略。1―3で敗れ、最後の全国挑戦を終えました。

 試合が終わった後、想いをボディランゲージにして表す様子があちこちに。TDKの佐藤監督がきら銀の村上監督を労っていた様子が印象的でした。

2.1952年からのあゆみ

 きらやか銀行野球部…ひいては山形相互銀行山形しあわせ銀行と続いてきた野球部は山形県の社会人野球の屋台骨を背負ったチームでした。創部当初は硬式以外の箇所で活動していたようですが、同年度限りで都市対抗野球出場経験のあるハッピーミシンが活動休止、酒田帝国石油秋田県に移転(後に秋田勢初の都市対抗本大会出場)。酒田鉄興所もほぼ同時期に活動を止め、今間製作所は硬式野球挑戦数年数年で会社の存続危機に見舞われるなど、合併前の山形殖産銀行2年間も含めて、山形の企業チームは継続して活動することが自体が困難な状態が続きました。

 昭和30年代半ばから硬式社会人野球に参戦した山形相互銀行(当時)も、1965年から2年間、また1972年から3年間活動休止。特に二度目の活動休止となった72年から74年は他に活動チームがなく、山形県の社会人野球に空白期をもたらしました。状況が整って1975年活動復帰。同年に加盟した日大山形OBや鶴商ク、同年から本格的に活動を始めた鶴岡ヤンガースとともに再起を歩み始め、80年代半ばには新庄球友クが再生、三川クラブや米沢中央ク、東海大山形クが新規創設するなど、山形社会人野球は一時期8チームと賑やかになった時期があります。下に活動チーム一覧を貼りますので拡大してご覧ください。

 その後高校OBの2チーム、続いて米沢や三川ク→酒田が活動を止めるなど縮小傾向もありましたが、山形総合銀行→しあわせ銀行→きらやか銀行と続いた野球部は、山形県社会人野球の柱として、他県強豪に第一線で立ち向かいます。

 そして2016年6月8日午後3時。

 山形で行われた都市対抗野球2次予選大会で優勝し都市対抗野球本大会初出場。山形県勢としても66年ぶりの本大会進出を成し遂げたわけです。他県のいわゆる大企業と呼ばれるチームと違い、地方銀行が運営主体。企業の力や性格などを考えれば、硬式野球部を持ち続けるというのも簡単ではなかったと思います。

写真は日本代表も経験したエースの小島投手。

 不穏な話というのは近年よく耳にしていました。そして、文頭で触れた状況。ほんと残念としか言えません。ヤフコメで 社会人野球の存在にまで幅を広げて「存在する価値なんかあるのか」といったきつい言葉がまき散らかされていましたが、地域の身近なところに全国トップレベルの野球と戦える存在があるということは、その地域で野球をする人たちの目標になり、“動力”になるもの。どうしてもしんどくて続けられないと言うのであれば活動停止も仕方がないとも思いますが、存在そのものを虚仮にされたくないという思いは持っています。

 今日の試合、記事前半に書いた通りたった30分ほどの観戦時間でしたが、見届けることができた。そして「当たり前は、当たり前にあるわけではない」と、その時その時を一生懸命生きることが大事なんだということを、雄勝病院跡や大川小学校跡を回りながら強く思った次第です。

 きらやか銀行野球部に関わった皆様。その場で戦い続けてくれてありがとう。そして山形県社会人野球がトップチームを失うという困難を越えて「身近なところで頑張り、目標にされる存在」を続けていけることを願うものです。

社会人野球に出されるご意見を見て/日本選手権東北最終予選1日目の組合せ。【2022社会人野球】

 社会人野球の記事については宿題を二つほど残していましたが、その製作の下準備すらできていません。木曜日から社会人野球日本選手権東北予選が開かれますので、下記に8日に行われる一回戦4試合の組み合わせを紹介します。
 きらやか銀行野球部の無期限休部の一報にはショックを受け、そしてそれを報じるニュースにつけられた心ないコメントには、別部門で慣れさせられているとはいえ、障るものがありました。普段野球の報道に触れる際はNPBやMLBが、その次には高校など学生野球が多く報じられます。社会人野球は…おそらくその次でしょうか。
 社会人野球は学生→プロの野球と進むパターンで言えば“異質”です。今回のきらやか銀行のケースでも見られますが、「プロを目指さない“中途半端”な野球に存在意味あるのか」とはよく言われます。それでも、野球をする人間にとっては「身近な箇所での最高峰」の場でもあり、地域ごとにある“ピラミッド”では頂点の位置に。身近なところで「高いレベルで野球をする場所(あるいは「高いレベルの野球に挑戦できる箇所」)」があることの貴重さをもう少しわかっていただきたい。
 そういう意味で、地域の複数企業が支える形態のフェズント岩手は成功してほしかったチームですが、わずか10年で頓挫し、広域企業チームという形で後に続くチームはありません。「身近に高いレベルで野球をする場」として再構築されてほしいし、何よりも「いまそこにある野球に取り組む人」を虚仮にはされたくないと思っています。

 では、日本選手権東北最終予選の組み合わせは以下の通り。情報元は一球速報HP(https://baseball.omyutech.com/)、日程の確認はJABAHP(www.jaba.or.jp)でお願いします。
仙台市民・9時30分前開始予定
一回戦 JR盛岡―日本製紙石巻
一回戦 JR秋田―JR東北
石巻市民 9時30分前開始予定
一回戦 TDK―きらやか銀行
一回戦 トヨタ自東―七十七銀行
 ―きらやか銀行は、休部前最後の“全国に至る大会”挑戦になります(東北連盟会長大会の参加不明)。仙台市民はJR3チームが集合。岩手勢はトヨタ七十七銀行と、JR盛岡が日本製紙石巻と対戦します。参加される皆様の健闘を願い項を終わります。

きらやか銀行野球部、無期限休部の報を受けて。【2022社会人野球】

 所用から帰宅し、来週水曜日までにブログ記事3本あげようと準備をし始めたら、こんなニュースが飛び込んできた。

 「きらやか銀行野球部無期限休部」―。

 

 二つの感情がこみ上げてきた。

 ひとつは「やむを得ない」。しばらく前に公的融資の件が報じられた時に「この状態のまま野球部の活動が継続されるのは“周り”が許すまい」と。

 もうひとつは「それでも、山形県の社会人野球を支える大きな柱のチームが舞台からいなくなることがさみしい」ということ。ことに2016年以来3度の都市対抗野球本大会出場は、山形の野球界に活気を及ぼした貴重なものがありました。

 きらやか銀行野球部はこれまでに数度休部やクラブチーム化から復活。1965年からの2年間、1972年からの3年間は休部、2007年夏からの2年間はクラブチーム化して体制を縮小して活動…から、都度都度復活してきました。それだけに、今回も「困難を越えて戻ってきてほしい」という気持ちはあります。

 そして、山形の社会人野球全体の活気。鶴岡、新庄のチームが長く活動し、今年に入って天童エンジェルズが社会人野球活動を終えたものの、片山商会という新チームが入って、私個人的には、以前関係者が述べていた「県内の五大都市―山形、鶴岡、酒田、米沢、新庄―にチームがあるようになれば活気づく」の発言を再び実現する状態に持っていければ(※)と思っていたところにこの一報が入ってきたのを残念に思います。

※→発言した81年は山形に3チーム(山形相互銀行、鶴岡クラブ、日大山形OB)。その後加盟チームが増え、一時は山形しあわせ銀行、鶴岡野球ク、日大山形OB、東海大山形OB、新庄球友ク、三川クラブ、米沢中央ク、新庄・ニューイーストの8チーム体制に。

 色んな箇所で「縮小」が当たり前になり、その部分で達観の域にいる人も少なくありません。ただ、その流れで「場を失う」ことが当たり前だという空気にはさせたかないです。関わる皆様の取り組みに注目と期待をよせて、「社会人野球をする場、盛り上がれる場」が存在すること、そして8日から行われる日本選手権東北最終予選での全力プレーを望みます。

 

当初の記述で休部を廃部と間違って記載した部分がありました。お詫びを申し上げます

クラブ野球選手権28日6試合結果短報と決勝戦へのエール。【2022社会人野球】

 用事がひとつ長引いてしまい、正式な記事を作ることができなくなりました。結果の短報と決勝戦へのコメントのみを記します。情報基は一球速報ページ(https://baseball.omyutech.com/)。

▽二回戦 千曲川硬式ク19―1 ゴールデンリバース
▽二回戦 大和高田ク 9―1 トランシス
▽二回戦 全足利クラブ5―3 エフコムBC
▽二回戦 ハナマウイ 5―1 ビッグ開発ク
準決勝 大和高田ク 3―0 千曲川野球ク
▽準決勝 全足利クラブ 6―4 ハナマウイ


 では最終日・8月29日に行われる決勝戦は下記カードです。
【川崎等々力球場】昼12時開始予定
▽決勝戦 全足利クラブ大和高田ク
 会社など、強力なバックアップがあれば、その分選手は競技に力を傾けることができます。しかし、クラブチームの場合は「手弁当」でまかなうのが圧倒的多数。それでも野球が好きで、社会人になっても野球で己を表現したいと集まる界隈の最強チーム決定戦が今決勝戦です。長年目標として扱われる両チームがどういう立ち振舞いをするか、注目します。頑張ってください。

クラブ野球選手権。27日一回戦8試合結果と28日6試合のみどころ。【2022社会人野球】

 今日は。所用が終わった22時になってようやくクラブ選手権の情報を得ることができました。一球速報ページ(https://baseball.omyutech.com/)で得た情報を基に雑感を記します。

▽一回戦 エフコムBC8―6 ジェイグループ
 全国初舞台のジェイグループが勢いよく先制したかに見えたが、中盤以降毎回のように点を重ねたエフコムが逆転。執念燃やすジェイグループの八、九回の猛反撃をかわしきり二回戦に進出した。
▽一回戦 全足利クラブ5―3 弘前アレッズ
 前年王者足利と3年ぶり県外出場弘前の対戦は、両者それぞれが持つモチベーションのぶつかり合いで前半はゼロが並ぶ。全足利は六、七回に5得点あげ流れ引き寄せるも、弘前は八回に3点を返し、敗れたものの爪痕を残した。
▽一回戦 ハナマウイ 10―2 東北マークス
 こんなに点差が離れるカードでないはずだが…。ハナマウイは“攻めどころ”わかった攻撃でマークスを圧倒した形に。初回に4点先制。マークスは三回に2点返すが、ハナマウイは徐々に加点すると、七回に大量4点あげコールドに持って行った。
▽一回戦 ビッグ開発ク 7―2 太田球友倶
 ビック開発が序盤から攻勢をかけ三回までに5得点。太田球友は四、六回に1点ずつ返しここからと思われたが、ビック開発が後半にダメ押し点を上げ逃げ切った。太田は後手に回ったのが悔やまれた。
▽一回戦 千曲川野球ク16―0 コットンウェイク
 前年準優勝の千曲川は初回からコットンウェイを圧倒。五回までに9―0とリードすると7回にダメ押しの7得点を挙げコールド。コットンウェイは苦い全国デビューとなってしまった。
▽一回戦 ゴールデンリバース4―0 ショウワコーポレーション
 リバースは大舞台に強いエースが登板。初回に先制すると四回に3得点を挙げ、現体制では初めての全国出場のショウワに突け入る隙を与えなかった。ショウワは安打数では互していたがエラーがこたえたか。
▽一回戦 トランシス 7―6 NOMOク
 両チームとも強力なライバルとを倒したどり着いた舞台、簡単に降りたくないのは当然で、その心情が激しい鍔迫り合いにつながった。序盤リードしたのはNOMO。トランシスが九回までに追いつき延長タイブレーク。12回は両者2点ずつ取り合い、13回の攻撃でトランシスがサヨナラ勝ちをもぎ取った。
▽一回戦 大和高田ク 6―0 全大宮野球団
 最後の1枠に入り全国に乗り込んできた全大宮も、企業チームとも互角に戦える大和高田相手に厳しい戦いを強いられた。五回まで0―6とされながら得点のコールドを許さなかったは意地。球場規定もあって八回コールドで大和高田クはまず一勝。

 以上雑感を記してきました。試合以外のところでひとつ。大会本部がショウワコーポレーションの出場回数を訂正しました。後援体制やチーム所在地を変更するなど大がかりな変動はあっても、歴史は柵原クラブからたどってきたもので、それを踏まえた対応に安堵しています。
 東北勢ですが、エフコムとリバースが勝ち、アレッズが爪痕残し、マークスが予想外の大差になりました。去年はコロナ禍の影響もあり試合に望むことそのものが大変。結果も結果でかなり厳しいことも言われました。全国に出たライバルに食らいついていきたいですね。
 去年、直前に試合を辞退した大和高田クラブ、試合に臨めたことが何よりでした。

 では日曜日・8月28日に行われる二回戦4試合などの日程と雑感をお伝えします。
【川崎等々力球場】8時30分前開始予定
▽二回戦 千曲川硬式ク―ゴールデンリバース
 前日は大量得点を挙げきれいなスタートを切った千曲川。この日はダブルヘッダーを睨んだ戦いどう作用するか。リバースは前日エースを使った後の投手起用をどうするか。キャッチャーの起用も注目されそうだ。
▽二回戦 トランシス―大和高田ク
 前日延長13回の激闘を勝ち抜いたトランシスは一戦必勝胸にクラブ野球の王者的存在に立ち向かう。大和高田はどういうスタンスで試合に臨んで行くか、チームの意思統一が重要になる。
両試合勝者が第3試合準決勝に臨みます。
【大和スタジアム】8時30分前開始予定
▽二回戦 エフコムBC―全足利クラブ
 全足利は去年から始まったこの形の日程を最後まで勝ち抜いているだけに、やり方は承知しているはず。あとは選手が力をどう発揮するか。エフコムは打ち合いを制しこの試合に。近隣で対戦することもあるが この舞台で戦うのはまた格別。存分に戦ってほしい。
▽二回戦 ハナマウイ―ビッグ開発ク
 昨日はどちらも相手に差をつけて勝ってきた。ハナマウイは去年二日目のダブルヘッダーで苦杯した悔しさを今年は克服に行く。ビック開発は個々人の力が鍵となるスタイルのチームなだけに、作戦よりは勢いを大事にしたい。
両試合勝者が第3試合準決勝に臨みます。
 昨日に引き続いて好きに見解を記してきました。用事の出先は今日も晴れ気味でしたが、神奈川はどういう天気になりましょうか。試合に望まれる皆様の健闘を願いましてこの項を終わります。

クラブ野球選手権開幕。27日開催の一回戦8試合みどころ。【2022社会人野球】

 クラブ野球選手権はいよいよ開幕。今回は神奈川県川崎市等々力、大和スタジアムで行われます。ここ数年大会会期が4日間で行われてきましたが、今年は去年の岐阜開催同様初日2会場で一回戦8試合→2日目2会場で二回戦4試合→準決勝2試合進行→最終日に決勝戦、という塩梅で日程が立てられています。JABAサイトでもより深く見所が書かれていたりして、私の出番何ざもはや必要としませんが、それでも一見解としてのそれを記していくこととします。

【川崎等々力野球場】8時30分前開始予定
▽一回戦 エフコムBC―ジェイグループ
 エフコムは去年の県外大会不出場ブランクを越え、「富士通アイソテック」以来の全国舞台に戻ってきた。投手陣が全国舞台に慣れるか。ジェイグループは企業チーム「ジェイプロジェクト」の兄弟チームであることが紹介された。目線の高さを倣って勝ち上がりにいきたい。
▽一回戦 全足利クラブ弘前アレッズ
 説明無用のレジェンド的存在の足利は去年ついに10回目の全国制覇。今年も目標はそこに行くだろう。弘前アレッズは2年の県外大会不参加を耐えて大会と全国舞台に戻ってきた。意識の鋭さ変わりなし、あとはグラウンドで。
▽一回戦 東北マークス―ハナマウイ
 継続的に大会に参加し続ける東北王者。悔しさを覚える経験と同時になされてきただけに今年はまず一勝を。ハナマウイは2年連続で大舞台(20年は都市対抗)に立った経験をどう発揮するか。共に投手力に自信。
▽一回戦 太田球友倶―ビッグ開発ク
 北関東で腕を磨き続けてきた太田球友倶、近年全国舞台を踏むようにもなってきた。今回は一勝を。ビッグ開発は前年破れたシンバネットにリベンジ果たし再度全国に。最終日進出はひとつの目標か。
【大和スタジアム】8時30分前開始予定
▽一回戦 千曲川野球ク―コットンウェイク
 長年にわたり地域との共動に取り組んできたコットンウェイはついに…の全国進出。意気高さを一勝に結びたい。千曲川は確かな実力と「目標にあと一歩届かない悔しさ」を経験。一歩目を大事に。
▽一回戦 ゴールデンリバース―ショウワコーポレーション
 今年の東北勢は臥薪嘗胆に耐え、全国舞台に戻ってきたチームが多い。リバースは“いい所”持っていくか。ショウワは前身の柵原ク時代に全国は経験しているが、現体制では初。亀澤監督の“気づき”受けとめ躍進を。
▽一回戦 トランシス―NOMOク
 群雄割拠の時代になった北海道クラブの代表はトランシス。長年高いレベルで野球をした新監督がどう牽引するか。NOMOクは全国的にも本命のマツゲン箕島を破っての出場。クラブ時代築いた旗手の“復権”いくか。
▽一回戦 全大宮野球団―大和高田ク
 最後の1枠を長年の継続を基礎につかんだ全大宮。復活呼び込んだ執念をグラウンドでも。大和高田クも説明無用だが、去年はグラウンドにも立てなかった。万全期して大会に挑む。

 …と雑感記してきました。大会日程の最終確認は一球速報ページ(https://baseball.omyutech.com/)でお願いします。用事は第一の山場を越えたので、あとは「することの完遂」基礎に動いていきます。お付き合いいただきありがとうございました。

赤崎クは決勝T進出―三陸沿岸、東北CC2大会結果【2022社会人野球】

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【写真】住田球場近くの気仙川。
 今日は。きょうは岩手県関連の公式戦が二つありました。今年で8回目となる「東北クラブカップ」、“復活”して3回目の大会となる三陸沿岸クラブ大会です。住田球場の赤崎野球ク分は直接見たこの目で、他4試合とクラブカップについては一球速報サイト(https://baseball.omyutech.com/)を基にして雑感を記します。

1.決勝は能代vsTFU―東北クラブカップ
▽一回戦 TFUクラブ4―2 全弘前倶楽部
 全弘前が三回に2点を先制するも、TFUはその裏に1点を返し六回に同点、七回に2点を奪い勝ち越し。全弘前は三回以降に追加点が欲しかった。
▽一回戦 ALL北嶺 7―4 久慈クラブ 
 久慈クラブは三回に先制すると、四回にも3点挙げリードを広げたが、北嶺は六回に3得点を挙げ逆転、八回に2点加えダメ押し。五回以降久慈の反撃を許さず、予想以上の点差をつけて勝ち上がった。
▽一回戦 能代松陵ク 12―3 郡山BBC
 郡山は三回に先制すると六回にも2点を奪い3―0とリード。ムードよく後半を迎えたはずだったが、能代は七回に2点を返すと、八回に5点を挙げ逆転。九回にも5点を挙げダメ押し。終盤の猛攻撃で準決勝進出を果たした。
▽一回戦 片山商会BC11―1 高田クラブ 
 高田クラブは三回に1点を先制。片山商会は四、六回に1点ずつ挙げ逆転すると、七回に大量9点のビッグイニングを作り一気にコールドに持って行った。高田クラブは七回のディフェンスが全て。久しぶりの上位大会は苦い結果となった。
▽準決勝 TFUクラブ7―0 ALL北嶺
 二大会連続で上位進出を狙う北嶺が勢いよく挑んだが、TFUが終盤3イニングで点を固めると、八回に一気に4点を挙げコールドへ持って行った。北嶺は無念の完封負け。
▽準決勝 能代松陵ク 7―0 片山商会BC
 終盤の集中打で東北一勝を挙げた片山商会は勢いままに能代に挑んだが、能代は三回に2点あげると、以降中押し→ダメ押しと点を重ね、八回に止めの2点を挙げコールドゲーム成立。決勝に進出した。
 クラブカップは1日で準決勝まで進行し、TFUクラブと能代松陵クが決勝進出を決めました。出場チームの中では経験と近年の実績を残していたチームではありましたが、準決勝では「下克上」を狙った北嶺、初出場ながら躍進を狙った片山商会に力の差を見せた格好となりました。
 岩手勢はそれぞれに悔しい結果となりました。去年はMKSIBCが1勝を挙げましたが住田が無念の辞退。今年の2チームは参戦にたどり着いた部分でほっとしていますが結果は悔しいもの。今後どうたたかうか、に期待します。
 本日行われる決勝戦は下記のカードになりました。石巻市民球場
▽決勝戦 TFUクラブ―能代松陵ク
 TFUは初戦接戦に持ち込まれるも、準決勝は勝負どころの鋭さを見せコールド勝ち。クラブ選手権での価格を取り返すタイトルを持ち帰れるか。能代は2試19得点と打線が好調。秋田県内でリバースを追いかける為にもこの大会のタイトルが欲しい。

2.赤崎、住田、釜石、盛球が決勝トーナメントに―三陸沿岸クラブ大会
高田松原一本松・Aブロック】
▽第1試合 釜石野球団 12―4 遠野クラブ
 釜石は序盤から厚い攻撃力を見せ、二回までに5得点。その後中盤は抑えられるが六回にビッグイニングを形成し、結果七回コールドで勝ち上がった。遠野は六回に3点挙げ反撃したがその守備の集中失点が響いた。
▽第2試合 盛岡球友倶 6―0 遠野クラブ
 緒戦コールド敗退となった遠野。それを引きずったのか、盛球に初回3失点を食らう。以降は落ち着いたが攻撃陣が盛岡投手陣を打ち崩すことができず、完封負けを喫した。
▽第3試合 釜石野球団 6―6 盛岡球友倶
 両チームの意地がぶつかり合って同点引き分けとなった。試合が動いたのは4回。盛球が先制するが、釜石がすかさず4得点を挙げ逆転。盛岡は七回に3点、八回に2点を挙げ逆転するが、釜石は九回に2得点を挙げ引き分けに持ち込んだ。
【住田町営・Bブロック】
▽第1試合
 赤崎野球ク 8=000110132
 住田硬式ク 8=000011033
 序盤は落ち着いた展開も、四回に赤崎が先制すると試合が動き出す。赤崎が五回までに2得点を挙げると住田は六回までに同点。終盤3イニングは意地のぶつかり合いとなり、赤崎が計6点をあげれば、住田は八、九回と赤崎のリリーフ投手に食らいつき、あわやサヨナラまで持って行ったが赤崎エースが踏ん張って引分に持ち込んだ。
▽第2試合
 赤崎野球ク 9=2001204
 宮古倶楽部 1=0010000
 乱戦を引きずらないかと心配された赤崎。前大会でで敗れてる宮古に、三回ベテラン選手に適時打を許す。その後は転じ、四回に1点、五回には4番の特大本塁打で2点、七回には5安打を集中し4点を挙げコールド圏内に。宮古打線も反撃を試みたが、ペースを取り戻した赤崎エース→副キャプテンの継投で宮古打線を抑え、決勝トーナメント進出を決めた。
▽第3試合 住田硬式ク 12―3 宮古倶楽部
 2大会連続決勝トーナメント進出のために負けられない宮古は初回に2点を先制。しかし住田が二回に5点あげ逆転すると、五回にも7得点のビッグイニングを形成しコールド勝ち。宮古は三回にも1点を返したが、五回に突き放されたのが痛かった。
 こちらはリーグ戦の結果、参加6チーム中上位4チームが21日の決勝トーナメント進出。去年は片方のブロックでスコアレスドローがあった影響で決勝トーナメント緒戦が同じブロック対決となりましたが、今年はドローゲームはあったものの準決勝は別ブロックチームとの対戦となります。
 赤崎クに関して。住田との試合は終盤乱戦に持ち込まれて同点で試合終了という経験を第2試合では転換して、地に足のつけたプレーで「自らの活路を見いだす」戦いをした結果が1勝1分という結果に結びついたものと思われます。21日はここ数年の戦いで実績を上を行かれている盛岡球友倶が相手ですが、そのチームにどう戦うか注目して見てみます。
 きょう行われる決勝トーナメントのみどころは以下の通りです。
高田松原一本松球場》8時30分前開始予定
▽準決勝 釜石野球団―住田硬式ク
 ともに積極性が売りで近年の公式戦でも東北大会進出権を得るなど躍進目覚ましい両チーム。余分な失点を許さず地に足をつけた戦いができるかどうかが試される。
▽準決勝 赤崎野球ク―盛岡球友倶
 赤崎は前日投手陣総動員で2試合を戦い抜き1勝1分。どう対峙するにしても「自分のペースで活路を見出だせるか」にかかっている。盛岡球友もこの1勝1分。試合運びの巧みさを見せて進出なるか。
▽両試合勝者で決勝戦

 高校野球選手権より早く、それぞれの大会チャンピオンが決まります。試合に望まれる皆様の健闘を願います。

8月の野球―定期戦結果、東北CC&三陸沿岸クラブ組合せ【2022社会人野球】

 今日は。今回記事は3部門触れていきます。大きな情報源は一球速報HP(https://baseball.omyutech.com/)。 

1.県連盟定期戦、優勝はJR盛岡!久慈ク奮戦。 
 
 8月6、7日にかけて行われた県連盟定期戦。弘前アレッズが出場辞退となり、トヨタ自東、JR盛岡、久慈クラブの3チームによるリーグ戦が野田ライジングスタジアムで行われました。 
▽JR盛岡 4―0 久慈クラブ
 二回までに3点を取ったJR盛岡だったが、久慈クは三回以降JRの攻撃を食い止める。JRは七回にダメ押し点を奪い、完封勝ちしたが、久慈がディフェンス力で見せ場を作った。
トヨタ自東 16―4 久慈クラブ
 前試合でディフェンスで見せ場つくった久慈クだが、トヨタ東打線は三回までに11得点を挙げる猛攻。しかし、今度は久慈ク打線が三回に4点を返し、コールドには持っていかれたがオフェンス面で意地を見せた。
▽JR盛岡  2―1 トヨタ自東
 近年県内大会でトヨタに激しく詰め寄るJR盛岡。この日は四回に先制。トヨタ東が五回に同点に追いつくが、“ラッキーセブン”七回にJR盛岡が1点を奪い、ディフェンス陣がトヨタの攻撃力を防ぎ止め、定期戦優勝を成し遂げた。
 トヨタ自東は18年都市対抗に出場したメンバーの多くが第一線を引いています。MLBなどでは「再構築状態」という言葉がありますが、それ以前の話として「いるメンバーで勝ちにいく」というのは当たり前すぎるくらい当たり前。都市対抗と今大会の悔しさを9月の日本選手権最終予選にどう結ぶか注目。
 「いる選手〜」でいうなら、その下で力を発揮し続けてきたJR盛岡も同じこと。補強の条件は限られますが、それでも近年は投手が多く加わっているのが目を引きます。ライバルJR秋田、そして“六強”にどう対峙するか、また注目です。
 久慈クはJR盛岡戦でディフェンスが、トヨタ戦では攻撃陣が見せどころを作りました。後項に記すクラブカップにどうつなげるか。弘前アレッズは1ヶ月内3大会は厳しかったのでしょう。以前は弘前大会、さらに古くは青森市長旗大会に岩手チームが多く臨みました(81〜00年年代)。交流がなされる状態が戻れば、と思います。 

2.東北CC組合せ。高田クは山形の新興チームと!
 
 いよいよ今週末、石巻市の市民球場と河南球場で行われる東北クラブカップ。初日20日は両球場で一回戦2試合と準決勝まで進み、21日は決勝戦が行われます。 
 この大会の上位進出チームは北海道・東北交流大会に進む権利を得ますが、コロナ感染拡大の状況で先が見通せないものがあります。それでも、去年は約半数のチームが辞退したことを思えば「この戦いの場そのものが貴重」です。
 では、組合せは以下に。 
石巻市民球場》 8時半前開始予定
▽一回戦 TFUクラブ―全弘前倶楽部
▽一回戦 久慈クラブ―ALL北嶺 
▽両試合勝者で準決勝。
 第一試合、クラブ選で不覚をとったTFUが再起を狙う。全弘前は東北で戦う機をどう活かすか。第二試合、ここ数年昇り調子にあるチーム同士の対決。全国経験の久慈、東北機会が増えた北嶺どちらが先んじるか。
《河南球場》 8時半前開始予定
▽一回戦 能代松陵ク―郡山BBC
▽一回戦 高田クラブ―片山商会BC 
▽両試合勝者で準決勝。 
 第一試合は80年代後半に成立したチームの対決。都市対抗経験投手もいる能代が復調。郡山Bも勢い取り戻したい。第二試合は“左腕王国”高田がリード役捕手に好人材得たのがどうプラスに。片山商会は天童地区の野球経験者が伸長に尽力し初東北舞台どう戦うか。

3.三陸沿岸クラブ大会も今週末。 
   赤崎クは住田ク、宮古倶とリーグ戦。 
 
 個人的にはこちらがメインになる「三陸沿岸クラブ大会」。参加予定チームのうち2チームが東北CCに回りましたので、遠野クと盛岡球友倶が参加しての6チーム開催となります。大会初日に3チームが1ブロックになってのリーグ戦→参加6チームの中で上位4チームが翌日のトーナメントに進出します。つまり、必ずしも両ブロック上位2チームが進出するわけでありません。各ブロックごとに見所。
高田松原一本松球場》8時半前開始予定
▽第1試合 釜石野球団―遠野クラブ
▽第2試合 遠野クラブ―盛岡球友倶
▽第3試合 釜石野球団―盛岡球友倶
 遠野はリニューアルになった三陸沿岸クラブ大会は初出場、盛岡球友は沿岸ブロックの公式戦そのものが初出場。ここまで2連覇の釜石は資質ある選手が集合して成果を出しているが、チーム力の安定化はまだ途上。真価が試される大会となる。遠野は打線に力強さが出てきた。投手陣も新しい運用が確立することができるか。盛岡球友は近年加入投手が目立つ今年の公式戦、戦績では近隣チームに先行かれているため今大会できっかけを。
《住田町営球場》 8時半前開始予定
▽第1試合 住田硬式ク―赤崎野球ク
▽第2試合 赤崎野球ク―宮古倶楽部
▽第3試合 住田硬式ク―宮古倶楽部
 このブロックに入った3チームは今季公式戦でまだ後半戦の経験がない。赤崎はクラブ選手権で1勝。住田、宮古は模索中の苦しみか勝ち星がない。模索を重ねつつ結果を出す公式戦の場で一歩抜け出すのはどこのチームか。住田は第1回大会の準優勝チーム、宮古は第2回大会、二日目に進出した経験を持つ。赤崎はこの大会まだ勝ち星がないだけに、“初日”を出したいところだ。

 いつもは大会前日あたりに記事を出しますが、今週はそれをする時間がなく、早く出させていただきました。東日本クラブカップ三陸沿岸クラブ大会に参加される皆様の健闘を願います。
 

東北クラブカップと三陸沿岸クラブ大会、組み合わせ決まる。【2022社会人野球】

 社会人野球について三つほど動きがありました。

①クラブ野球選手権全国大会、最後の1枠は全大宮野球団となり、出場16チーム決定。地元の全川崎、出たかったとは思うんですがあと一歩及びませんでした。

②東北クラブカップの組み合わせ決定。岩手代表では久慈クラブが福島・ALL北嶺と、高田クラブが山形県代表で今年新設されたチーム片山商会BCと対戦します。

③赤崎野球クラブが出場する三陸沿岸クラブ野球大会も大会の概要がわかりました。大会初日に予選リーグ、次の日にリーグ戦上位4チームによる決勝トーナメントが行われます。赤崎クは初日に宮古倶楽部、住田硬式クと同じグループで住田球場で試合をします。決勝戦まで戦えば2日で4試合をたたかう密度の濃さすべてに関われるようにしたいです。

 今日もお付き合いいただきありがとうございました

高田松原で「三菱重工EAST―日本製紙石巻」見てきました。【2022社会人野球】

 天気予報を見ると、この先一週間大荒れという予報が出ています。高田松原での野球見物は“大雨になる前の楽しみ”というやつだったのでしょうか。
 2012年以来「震災復興交流試合」というイベントが行われていまして、3年ぶりに開催された今年、高田松原一本松球場も会場になり、日本製紙石巻横浜市三菱重工EASTが行われました。ここ数年東北(以上)レベルの大会の試合を見に行くことがなく「感覚」を取り戻すものになりました。
 6回、リリーフした三菱投手が「意図が見えない」投球をしてチームのリズムを崩し、日本製紙石巻が大量5点を取ったシーンというのは勉強になりました。あと、日本製紙石巻150キロサイドスロー投手から三菱選手が本塁打を放ちましたが、ひとことで言えば「えぐくてゴツい」打撃でした。(試合は日本製紙石巻5―4三菱重工EAST)
 例によって1試合は持たないから(※)5回からの観戦でした。2週間後、今度は俺たちの番―三陸沿岸クラブ野球大会、頑張ります。
※赤崎野球クの試合はフルに関わっていますが、フルに関わるために神経鈍らせる系統の薬を遮断しています。

PS 震災復興交流大会は、10回目の今回をもって終了となる模様です。これまでの開催で多くの人が被災地に訪れて、野球を媒介として交流をしてきました。この行動が形を変えて“つながり”がつながってくれれば、と願います。
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