MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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2018社会人野球 大和高田が逆転優勝!北広島は箕島に善戦。足利は1点に泣く―クラブ野球選手権4日目の結果。

 今日は。18年9月に行われたクラブ野球選手権本大会4日目の試合結果をお伝えいたします。年越しての記述で申し訳ありませんが、最終日の結果は記すところまで持ってきました。スカパーBSのJーSPORTSでも中継された3試合の結果は以下の通りです。

◆和歌山箕島 1−0 ウイン北広島

 過去2年優勝の箕島に北海道の底力を発揮せんと臨んだ北広島。先発のエース吉田は三回に1点を失ったが、それ以外は強力な圧力をはね除け完投。打線も機はつくったが、経験豊富な寺岡に完封をくらった。箕島は接戦制し決勝進出。

◆大和高田ク 2−1 全足利クラブ

 「平成」期で一番激しく(推測)渡り合った両チーム。この試合も高いレベルでのつばぜり合い。大和高田は四回に先制するも、足利が八回に同点。このままタイブレークかとも思われたが、大和高田が九回にサヨナラ勝ち。足利は惜しくも決勝進出を阻まれた。

◆大和高田ク 9−7 和歌山箕島

 近畿の強豪で争われたクラブ王者決定戦、先に大きくペースを握ったのは二回に5点奪った箕島。しかし大和高田は三回に2点を返すと八回までに同点に追いつき延長タイブレークに。先攻の大和高田が今大会不振をかこっていた竹島本塁打でリードすると、箕島の反撃を1点に抑え、クラブ王者の座を取り返した。

 ―という結果を経て大和高田クラブが近畿対決を制し、2011年以来の優勝を決めました。表彰選手は次の3選手です。なお敬称は略します。

 竹島貫太(大和高田ク、最高殊勲選手賞)

 和田拓也(和歌山箕島、敢闘賞)

 岩永幸大(大和高田ク、首位打者賞)

 大会終わって感じたのは近畿勢の強さ。大和高田、箕島ともに都市対抗の近畿予選でも企業チームに負けない力を維持しているのが、クラブの大会でも抜けた力を持つ元となっています。決勝戦のテレビ中継は第2試合後半から第3試合の序盤まで見ていましたが、その序盤で箕島が5点を取った時に「ここ5年で2度優勝している箕島が一気にペースを持っていくか」と思い、仕事に出た後(別にそれは関係ねえ)後刻JABAのHPを見たら大和高田が徐々に追い上げて同点に→延長タイブレーク竹島選手が3点本塁打を放ち一気に優勝まで駆け上った、という経過を目にしました。報道によると、竹島選手はこの大会不調でこの本塁打が初のヒットだったとか。この勝負根性はすごいなと思わされました。

 ベスト4に残った2チーム。足利は前年REVENGE99の前に全国出場を阻まれましたが、元々都市対抗でも二次予選決勝リーグ進出は常連という底力で接戦2試合を勝ち抜きました。04年以来の優勝に向けてまた取り組み直しです。刮目すべきはウイン北広島。大会直前に起こった北海道担振地震のダメージは大きく、報道によれば復旧作業に当たるため参加を断念した選手も。大震災の直後に、生き死にに直接関わらない野球をしていいものかどうか悩まれたことと思いますが、葛藤を乗り越えて大会に挑み、ロキテクノ、ゴールデンリバースを破りベスト4進出。準決勝でも箕島に好ゲームを演じました。今大会、唯一見ることができた試合がウィン北広島の試合だったことを誇りに思うものです。

 東北勢については前回の記事で書いたので…43回を数えるクラブ野球選手権で、今回初めて岩手県代表のチームが本大会に出場しませんでした。実際に東北予選で戦い続けたのは水沢駒形であり、オール江刺で、県予選敗退チームのベンチ入りもできない阿呆がなんのかんの言っても始まらない部分ありますが、クラブチームが増え始めた21世紀以降の「進化」、それを見届けていずれ自分たちも再びあの舞台に立てればと思っています。目の前の試合を勝ち抜き最終的には西武ドームで戦い、優勝目指すというのは当たり前すぎるぐらい当たり前の目標。そう思う各チームの取組みのぶつかり合いを乗り越えられるように、応援するチームを支えたいしそのために熱意をもって頑張る社会人野球選手をこれからも見届けて行こうと思います。

 本当はもっと多くの試合を見たかったのですが毎年ごとに3歩後退して1歩前進するというような体調の変化もあり、当初の予定は大会二日目の第3試合まで見る予定でしたが、それをしたのでは居住地に戻れないと判断して1試合見ただけで帰途に着きました。私自身もいろんな意味で鍛え直し、再びクラブ野球選手権に臨むことを誓い、項を終わります。

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