MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

下記ランキング参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村
社会人野球ランキング

社会人野球2016―クラブカップ岩手県予選第一週。赤崎クは盛岡桜窓との乱打戦を制す!


 2日たってしまいましたが、社会人野球・クラブカップ岩手予選から記述を始めていきます。
 まず最初に驚いたのが「クラブカップ東北大会優勝チームは、10月に行われる“北海道・東北交流大会”参加権利を得る」ことです。大会の開催は3月にアナウンスされていましたが東北側の出場チームをどうきめるの?というのは分かっていませんでした。
 CCは基本、クラブ選手権の東北大会進出チームは参加しない(チーム数少ない山形は例外)ので、東北大会のさらにもうひとつ“上”があるのはモチベーション向上につながります。北海道サイドにしてもクラブカップの細分化で道外大会進出の機会が激減するのは…というところに北海道東北大会の設立は渡りに船でしょう。
※これまで→クラブ選手権に1、CC東日本大会に2~3チーム進出。CCの縮小で後者がなくなった。

 当然、たたかうからには西武ドームに行き、全国強豪とやりあいたいというのは当たり前なのですが、こういう“セカンドチャンス”ができたことには喜びを感じます。私ら赤崎クは対北海道2勝(小樽、トランシス)2敗(苫小牧、函館)。また対戦できるように頑張ります。

 さて、東北クラブカップ(以下“CC”)岩手予選は20、21日に江刺、前沢球場で一回戦、二回戦合わせて10試合が行われました。

◆雫石クラブ8-7黒陵クラブ
 序盤の攻勢でペースを握った雫石が黒陵の猛追をかわしきった。雫石は3回までに7得点の猛攻。黒陵は0-8の6回裏に6点返すなど激しく追い上げたが、兼平バッテリー、平澤が踏ん張った。黒陵小山は中盤以降立ち直ったがあと一歩届かなかった。

◆前沢倶楽部13-4盛岡倶楽部
 今シーズン勢いに乗る前沢は2回に先制すると以降は毎回得点。投げては二本柱の一端に成長した蔦が4失点完投し二回戦に進んだ。盛岡は高野-舘澤のベテランバッテリーで勢いを抑えにかかったが、序盤に飲まれ、7回に3点返すのがやっとだった。

◆福高クラブ13-6オール不来方
 両チームとも先発は新戦力の陳場と福田。序盤の乱打戦後一転沈黙の中盤戦、しかし8、9回に3点ずつ奪い一気に突き放した福高が次戦に進んだ。不来方は主将工藤にベテラン沼宮内二塁打2本放ち追いかけたが粘投した福田が最後攻略を受けた。

◆盛友クラブ3-2MKSI
 今シーズン勝ち星もあげているMKSIは2回に先制。盛友が4回に2点あげ追い付いたあとは盛友酒井、MKSI太野→田村の継投で接戦に。8回に盛友が1点加え、酒井がMKSIの反撃を断ち切りベスト8に進出した。


 以上4試合で20日の試合は終了。21日は「一日中雨」の予報が外れ、気温30℃オーバーの真夏日のなか、二回戦の残り6試合が行われました。

◆雫石クラブ6-4宮古倶楽部
 雫石がこれまでの実績を凌駕する勢いで前年大会優勝の宮古を破った。先制は宮古。5回までに4-1とリードしたが、雫石は6回に4点あげ逆転。平沢、武田の継投で後半の反撃をかわした。宮古は6回が痛手。以降反撃できず無念の敗退を喫した。

◆盛岡球友倶7-0一戸桜陵ク
 前年ベスト4の勢いかり、4年ぶりの東北行きを狙った一戸だったが、そこに岩手のレジェンド・鈴木が立ちはだかった。小松、木村、高橋洵ら“次世代組”の活躍で7点の援護を受けた鈴木は身体能力に秀でた一戸打線を2安打に抑え完封!

◆遠野クラブ6-2久慈クラブ
 14年東日本CC(前身大会)岩手代表同士の対決は遠野照井、久慈廣崎の右のエース同士で始まった。3回に先手とったのは久慈。しかし6回に遠野が追いついてつばぜり合いどこまで…と思われた8回に4点奪った遠野が試合を制した。

◆北上REDS7-0矢巾硬式ク
 近年の大会で4強に残ることも多い矢巾だったが、この日は数年で選手の加入が相次いだ北上が序盤からペースを握った。矢巾は新人吉村→ベテラン大道と主力を投入するが北上の勢いが勝った。高橋郡は投打に活躍し完封。

◆赤崎野球ク14-8盛岡桜窓ク
 2回に桜窓が4点を奪った際には空気が凍りついた赤崎だが、直後に同点、5回までには12-4とリード。3回からリリーフした花崎は7回以外は好投。15人出場で選手層の厚さも見せた。桜窓は集中打で4点ずつ奪ったが、投手起用に苦しんだ。

◆前沢野球倶15-6釜石野球団
 前年CC東北大会に進出した釜石が再度の東北行きを目指したが、前沢は3、4回に大量点を奪い先制。釜石は6回に4点あげるなど一時は3点差に詰めたが、前沢は8回に止めの6点、投げても高橋直が丁寧に試合を作った。釜石は無念の敗退。


 …前年東北大会に出場した宮古、釜石両チーム、またベスト4の矢巾、一戸。これらのチームがこの日までに敗退していきました。クラブカップだけでなく、ここ1、2年で上位に進出することの多いチームだっただけに一堂に敗退していったことが驚きでしたが、その代わりに見せどころを作っているチームの代表格が雫石と前沢。雫石は黒陵、宮古と破ってベスト8進出。前沢は釜石をコールドで破るなど思い切りのいい打線と蔦、高橋両投手の活躍でやはりベスト8に進出しました。
 土曜日、日曜日の試合で東北大会に進出する2チームが決まります。

《写真館》

⇒北上レッズ対矢巾硬式ク。矢巾はベテラン大道投手も奮闘しますが北上打線を抑えきれず。北上・高橋投手は投打にわたる活躍をみせた。


⇒選手の入れ替わりも進む北上レッズ。1980年代中盤以来の岩手県以上行きを目指します。


⇒赤崎-桜窓。桜窓先発は前年の試合後半で好リリーフを見せた上野投手。赤崎はコーチ兼任の佐々木慶喜投手です。


⇒桜窓は2回に大沼選手の長打など連打で4得点をあげ佐々木投手をKO。花崎投手がリリーフに出ます。


⇒しかし、赤崎は直後に追いつくと、5回には一気に6点あげるなど大差をつけます。写真は打線に厚みを加えてくれた高渕選手に先発メンバーの中では最年長になった多田選手。


⇒30℃を優に超える高温もあり、赤崎は選手を交代しながら戦います。左は今季初登場ながら長打も放った藤原選手に前主将の新沼選手。


⇒チーム総力戦で泥臭く勝ち抜いた赤崎は2年ぶりの東北の戦いを目指します。

  
⇒釜石-前沢。前沢の伸長は高橋直人投手の成長から始まりました。写真右は釜石の菅原昌也投手。今季加入で右の主戦として期待されていましたが、この日はしんどいマウンドとなりました。


⇒前沢の主将は阿部忍選手。監督になった小野寺徹久さんとともにチームを引っ張ります。釜石の前主将の佐藤翔選手は若手の台頭著しいメンバーを底から支えます。


下記ランキングに参加しています。にほんブログ村 野球ブログ 社会人野球へ
にほんブログ村