MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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第218号 やはり、しっかり記録しておこう。都市対抗野球岩手大会3、4、5日目。

 こんにちは。伊東です。
 昨日の夜は、交代要員が来るまで夜勤をして、寝たのは朝7時。しかし、太陽が昇っていると、目が覚めてしまうのは困った私の特性。ということで目は覚めたはいいけども雨が降っているのでビラ巻きもできず、とりあえずはブログの記事を上げておこうか、と現在パソコンに向かっているところです。

 さて、社会人野球の記事で、当時の多忙(+精神状態の悪化)で、都市対抗野球の岩手大会の記事を3日目からは結果しか書けていませんでした。仮にも社会人野球も扱っているブログが、こんな怠慢していいのか、という事で二週間遅れてしまいましたが記事を製作していくこととします。

3.大会3日目…“代表決定戦”に残ったのは赤べこ不来方、駒形、フェズント。

【準々決勝】
奥州市・水沢駒形倶 8-7 遠野市・遠野クラブ
盛岡市盛岡市立ク 8-0 盛岡市・フェズント(7回コールド)
盛岡市・オール不来方 9-2 北上市・黒陵クラブ
矢巾町赤べこ軍団 17-0 盛岡市・盛友クラブ(7回コールド)

【準決勝】
水沢駒形倶 12-4 フェズント(7回コールド)
赤べこ軍団 7-0 オール不来方(7回コールド)


 花巻球場で行われた試合に関しては、「岩手の高校野球 頂点を目指して」のティトさんが詳しい観戦記を書いていただいていますので、ここからリンクさせていただきます。私は一連の情報を基に感想を書いていきます。

 まずは準々決勝から。駒形と遠野の試合は、予想以上の白熱した試合になりました。“動”の試合で面白いのは8点を争う試合、と誰が言ったかは知りませんが、この格言の通りなら、この試合がまさにその「面白い試合」になりました。7回まで7-2と優位に立っていた駒形ですが、8回に遠野打線が粘り・猛追を見せて6-7と1点差に!ルーキー佐藤雄亮、右の本格派佐藤功也両投手を打ち込み新田投手(遠野出身)を引きずり出しました。
 8回裏に駒形は一点奪取。9回に遠野が1点を取っただけに、この一点が貴重なものとなり駒形が準決勝に進出しました。大量に点を取っていても、決め手になるのは“一点”というところに、この試合の厳しさというのを見た気がします。

 続く盛岡市同士の対決は結果から見ればフェズントが盛岡市立を大差で下した、という格好となりました。坂本、柿沢、瀬川各投手が市立打線を完封。フェズントの投手といえば一に豊田投手、二に小野寺投手といわれる状況ですが、これら投手の底上げ無しにはこれからのチームは作れません。竹下潤コーチの指導の下、これら投手がどう成長するかが見ものです。市立に関しては、投手をどうつないだかが分かりませんが、JAいわてにも在籍した高橋司投手が今大会登板していたのが好材料といえます。またの挑戦に期待しましょう。

 不来方と黒陵の試合は、思わぬ大差がつきました。
 3-2と5回までは予想通りの好試合を展開していましたが、6回に不来方が小山投手を急襲し一挙4点奪取。7回から黒陵は社会人野球の経験が長い藤村投手をマウンドに上げますが、9回にも2点を失い、打っても高橋投手からは2点を奪いましたが、右のエース漆原投手からは点を取ることができませんでした。
 不来方に関してはこのぐらいやってもらわなくては納得しません。
 ただ、黒陵サイドとして見た場合、去年はあまり大会に勝つ事ができなかったのでどうなるか不安でしたが、クラブ大会での赤べこ戦での「急接近」、そして都市対抗での2勝は自信になる事でしょう。

 赤べこと盛友に関しては…盛友にとっては大変な試合となってしまいました。
 赤べこの先発投手は前田投手となっていましたが、ティトさんのレポートでは打者一人で及川投手に代わったとのこと。その及川投手が6回まで好投を見せ、7回からはなんと宇梶剛士投手が登板!その部分に関しての記事はここに書きましたが、球場は沸きに沸いた事でしょう。
 スコアを見ると、大きい失点だったのは3回の8点、6回の5点。盛友投手陣は芳門、藤原、帷子、兼平、佐々木健と5人を登板させましたが、この通り残念な結果になってしまいました。この中では帷子投手と佐々木投手はよく投げる姿を見ていたのですが、他の3人ははじめて見ます。特に現役高校生で去年は赤べこに在籍していた兼平投手がどんな投手か見てみたかったのですが…とにかく、これら若い選手の成長を見守っていきましょう。

 準決勝はともに7回コールドになってしまいました。
 赤べこ不来方は、不来方の櫻井投手が頑張ったのですが、6回にとうとう捕らえられ7-0に。赤崎、黒陵を下して調子に乗る不来方ですが、前田投手の好投の前に得点を奪うには至らなかったようです。
 フェズント-駒形の結果は予想外。県知事旗大会ではフェズントが勝ったこのカードですが、今日登板した小野寺投手が重圧のかかるこの試合で崩れてしまいました。一方駒形は2回に4点、4回に3点、6回に5点と集中打を浴びせ、6回に新田投手がフェズントに4点を奪われてしまいますが、要所を締め12-4でコールド勝ちを収めました。

 この日の試合結果で、決勝・第一代表決定戦は赤べこ-駒形、第二代表決定一回戦はフェズント-不来方となりました。

大会4日目、5日目-
  代表は第一・赤べこ 第二・フェズント
    駒形は悔しい僅差での2連敗…


第一代表決定戦 矢巾町赤べこ軍団 3-2 奥州市・水沢駒形倶楽部
(延長10回)
赤べこ軍団は2年連続2回目の優勝 ※東北大会出場も同)

第二代表一回戦 盛岡市・フェズント 7-0 盛岡市・オール不来方
(7回コールド)

第二代表決定戦 盛岡市・フェズント 5-4 奥州市・水沢駒形倶楽部
(フェズント岩手は初の東北大会進出)


 プロ野球で言えば、ここでの試合は“クライマックスシリーズ”。岩手県代表をかけてたたかう試合は熾烈を極めるものとなりました。
 まずは第二代表一回戦のフェズント-不来方ですが、この試合は大差がついてしまいました。結果から語れば7-0でフェズントの勝ち。しかし、気を張り詰めた試合を何試合もして勝ち上がってきた不来方にとっては、この大会全体で語れば収穫の方が多い大会だった事と思います。また挑ませていただきます。

 そして、決勝・第一代表決定戦。
 赤べこの関投手は一冬越えて心技ともに成長してきた模様です。
 一方の今野投手は奪三振こそ取れないものの、バックを信じた粘りの投球で、赤べこに点を与えません。赤べこ南、駒形加藤浩両選手の適時打で1-1とした終盤にドラマは待っていました。
 まずは8回。代打の“コンコルド”(←勝手な異名ですみません)高橋選手の安打から好機を作り、及川選手が詰らされながらもレフト前に持って行き、代走の千田長選手がホームイン。待望の勝ち越し点を上げました。
 これで駒形、10年ぶりの優勝まで後一回…。
 すべては今野投手の右腕にかかってきました。

 9回ワンアウトからランナーを出し、そして、ツーアウトから五十嵐選手がきっちりとレフト横に持って行き、同点に追いつきました。駒形はここでエース新田投手がリリーフ。この回のこれ以上の反攻は許しませんでしたが、延長10回裏に南、北川両選手の安打でランナー二、三塁とし、途中出場の安田選手がコンパクトに前進守備の間を抜いてサヨナラの適時打を放ちました。

 赤べこは粘り強さを増した、と毎日新聞岩手版は書きました。
 私はこれを「鎖鎌の使い方を変えた」という形で例えにして見ます。
 去年の赤べこは「鎖鎌の分銅で強烈なダメージを与えてから相手を狩る」というたたかい方をしていましたが、このやり方では分銅をかわされたら苦しくなります。
 しかし、今年は「鎖を相手に絡ませて、ギュウギュウ締め付けてそこから相手を狩る」野球をしてきています。分胴はかわしたぞ…でも、二の手(絡まる鎖)が苦しめる。そこにズバッ。
 赤べこは、野球としての強さを身に付けてきました。
 その結果の優勝といえるでしょう。

 敗れた駒形はこの日勝ったフェズントと第二代表を争う事となりました。
 経験では一日の長がある駒形でしたが、フェズントの成長力はその経験を飲み込んでしまいました。
 結果から言えば4-5でフェズントが勝ち、フェズント岩手は創部二年目で東北大会に進出しました。大きかったのは4回。三塁打の渡辺選手を大坊選手が適時打で返して先制後、連打を重ねて追加点を上げた、との事。相手が駒形という事もあり、多くは好機を作れない状況の中でこの集中攻撃は見事としかいえません。
 駒形も5回に2点、終盤にも猛追をかけますが、9回にフェズントがあげた1点が大きく響き、後一点が駒形は届きませんでした。駒形にとっては、悔しい接線での2連敗という形になってしまいました。

短いけどまとめ。

 この大会の表彰選手はこの通りです。

最優秀選手 関連太郎投手(赤べこ軍団)
敢闘賞 豊田圭史投手(フェズント岩手)
打撃賞 南容道内野手赤べこ軍団)
特別賞 今野匠投手(水沢駒形)
新人賞 小野寺聖人 投手(フェズント岩手) 

 東北大会に進出したのが、創部2年目の新興チーム。
 しかし、既存のチームも、はいそうですが、と黙っている気はないでしょう。
 もともと野球に対する熱意は全国でも有数の地域。
 色々な条件整備が言われていますが、それもこれも、当事者である選手がその気にならない限りはモノになりません。

 企業活動などでは厳しい環境にある岩手社会人野球が、少し前は都市対抗で、今はクラブ野球で勝ち進む事が多い状況にあるのは「苦しい状況にあっても、野球に対する熱意は失わない心」にあると思います。
 全国で今社会人スポーツに取り組んでいる皆様の熱い思い。それがぶつかる試合。しかし試合が終わったらノーサイド。一人間としても成長を勝ち取れる舞台を、これからもずっと見ていこうと考え、この記事を終わらせていただきます。

 赤べこ軍団、フェズント岩手の東北大会での活躍を願って。

 頑張れ、全国の社会人野球選手。
仕事と自分の成長を両立させようとしている
皆さんを応援します。

俺たちは生きていたい。
生かされて納得のいかない人生歩むよりは…。
考えてみませんか、今何が起きようとしているか。

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