MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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東北第二代表は日本製紙石巻―都市対抗野球東北二次予選最終日の結果と全体の振り返り。

七十七銀 3=200000001 0000
日紙石巻 4=020000010 0001A
 東北代表最後の椅子をかけた一戦は、途中から猛追をかけた石巻が最後中嶋の適時打でサヨナラ勝ち。宝利、塚本が踏ん張った。七十七は先制したが後押し利かず流れを渡してしまった。

 都市対抗野球です。文頭の通り、石巻市代表の日本製紙石巻が、仙台市代表七十七銀行を延長13回の死闘のうえ破り、東北第2代表として東京ドーム進出を決めました。13年進出時は2勝。陣容が少し代わってもいますが、底力見せての勝ち上がりを期待するものです。

 都市対抗本大会は7月に開催。都道府県単位の一次予選は終わり、今は12地域に別れての二次予選が行われています。東北地区は先週金曜日から予選が始まり、2敗ノックアウトトーナメントで2つの代表を争いました。
 岩手から参加したのはトヨタ東日本、水沢駒形、JR盛岡。
 岩手から代表に一番近いのはトヨタ東日本。今年は都市対抗前の公式戦では優勝2、JABA東北大会も全国区の強豪に2勝。当然期待は高まりましたが、いざ本戦ではJR東北に敗れ、富士通とマークスに勝って捲土重来を期しましたが、七十七銀に道を阻まれました。ひとつの経験してまた挑戦です。
 水沢駒形倶楽部。今東北大会では唯一の純同好会チーム。初日に完全アウェーの中、日本製紙石巻に敗れましたが、かえって火がついたのか、きらやか銀行戦では乱戦に持ち込み一時は逆転。終盤までおいつめました。このあとのクラブ選手権、やはり手強い強敵になりそうです。
 JR盛岡。復活後7度目の東北挑戦、初戦はマークスに敗戦。三菱八戸戦の戦いぶりを注目しましたが、ここでは意地を発揮しコールド&前川投手の無安打無得点で勝ち上がり。いままで苦杯喫していたきらやか銀行戦も一方的にはしませんでした。世代交代期の若手には経験に。
 07年に矢巾町赤べこ軍団がドームに進出後、都市対抗では6チームが東北の舞台で戦っていますが、代表決定を争う所までは進めていません。高校野球でいう夏の甲子園大会、ここへの持って行き方というのも考えないと、なんですね。岩手勢、挑戦し直しです。頑張りましょう。

 続いては代表2チーム含めて他県9チームです。
 まずはJR東北、2年連続の東北王者として東京ドームに挑みます。左腕西村投手が4連投、“挑戦者”のトヨタ、きら銀に力を見せ、七十七、日本製紙石巻にも勝ち、まさに横綱相撲。13年の悪夢(宮城予選敗退)はチーム力の磐石化につながったようです。
 続いては日本製紙石巻。大昭和との合併以降現体制になってから6~7年経ちましたか。宝利、中嶋、家古谷各選手の台頭で様変わりもしている中、齊藤、伊場選手らが選手の成長を後押ししている様子も。今日は劣勢を跳ね返しサヨナラでドーム進出。2年前の8強越え目指します。

 今日破れた七十七銀行。県予選の不調をどこまでリカバリーしていくか。2試合大勝後JRに再び敗退。トヨタに集中打を浴びせ、きらやかには競り勝ちましたが、今日の試合は所々にらしくないプレーがあり、そこを石巻に突かれました。再起を期します。
 きらやか銀行。初出場を目指しましたがJR東北に苦杯。駒形、JR盛岡、TDK戦と尻上がりに調子上げましたが七十七銀に力尽き、TDKはマークスに勝つも日本製紙石巻きらやか銀行に連敗しよもやの3試合でドーム挑戦が潰えました。「勝負強さ」「世代交代」課題克服して再挑戦を。

 東北マークスはJR盛岡に勝ったあと、TDKを猛追も敗退。郡山Eに逆に追撃され、トヨタ戦で力尽きました。成長途上の伸縮を見た思いです。三菱八戸は青森王者を奪回して挑んだ東北舞台でしたが、七十七に敗れたばかりか、JR盛岡には完敗。成長中のクラブチームの戦いぶり明暗分かれました。
 最後は福島勢。県大会を圧倒的な力で勝ってきた富士通は、日本製紙トヨタに大差をつけられての2連敗。しかし言ってしまえば「ここから」。前年も出場していた郡山Eは七十七に敗退もマークスには最後まで食らいつきました。挑み続けなければ開けないものも。福島勢の戦い、リトライ。

 「野球の試合は予選大会が面白い」といいます。目指すは注目度もありより強い相手と戦える本大会。そこを目指すために必死にたたかう―ある種残酷なモノの見方ですが、それでも目標達するために己を磨き歩む姿に、先の言葉をかぶせる価値があるのではないでしょうか。自分も関わり続けて21年になる社会人野球、都市対抗野球。予選大会が終わると一種の虚脱状態になります。そんでも、歩みは止まらない。野球でもそれ以外でも、「生き続けていく」からには。JR東北と、日本製紙石巻両チームの健闘を願いつつ、全ての関わった皆様にエール送り項を閉じます。


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