MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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2007年扱い第422号 クラブ選手権を振り返って/赤崎と足利の勝負から。

 今日三度目の登場となります。伊東です。
 この記事、本来なら2007年中に書いておかなければならないものでしたが、当時はバイトが忙しく、その後も政治戦、今年に入ってからの野球、家事などなどに追われ、記事制作がかなわぬまま次の大会が迫ってきましたので「ここで書かないともう書けなくなるぞ!」という事で、図々しくも記事を書かせていただきます。なお、この記事は本来2007年度中に書いて…という理由でナンバーを2007年付けにしています。その部分ご了承ください。

 前号では大会参加チームの移り変わりに関して書かせていただきましたが、ここではさっとですが前年の大会を振り返ろうと思います。
 この大会に参加する直前に私は肉離れを起こし、家でずっと寝ていました。優勝したチームが茨城GGだったのを知ったのは、ウン日ぶりに職場に出たとき。赤崎の試合結果こそそれ以前につかんでいましたが、何にしろ悔しい思い出しか浮かびませんね。試合に関われなかった、という事で。
 一年もたってからこの記事書くのも難ですが、第32回クラブ選手権大会を振り返って見ます。なお、選手名は敬称略させていただきます(文字数節約のため) 


1.大会全体を振り返って。

・一回戦
全府中倶楽部 7-4 新潟CMク
NOMOク 15-3 富山BBC
全足利クラブ 6-4 赤崎野球ク
新日鐵大分 7-6 オール苫小牧
倉敷ピーチ 3-2 愛知BBC
茨城GG 11-0 由利本荘
東北マークス 7-3 SL市原
HBC金沢 1-0 Rits

・二回戦
NOMOク 10-5 全府中倶楽部
全足利クラブ 6-3 新日鐵大分
茨城GG 4-3 倉敷ピーチ
東北マークス 7-6 HBC金沢

・準決勝
NOMOク 4-2 全足利クラブ
茨城GG 8-4 東北マークス

・決勝
茨城GG 4-0 NOMOク


 一回戦は一日4試合を2日間かけて行われました。
 外は荒天だったそうですが、そこはドーム球場の強み。グラウンドレベルには雨が落ちずプレーする事が出来たそうです。
 初日の4カードから。開幕ゲームの新潟CMと全府中。序盤に先手を取ったのは全国のたたかい方を知っている新潟でしたが、全府中は2回途中からエース杉本を投入。流れを変えた府中は4回に3点取り追いつくと6回に2点あげ勝ち越し。そのまま逃げ切りました。
 第二試合はNOMOクラブと郡山BBCが対戦。初回4点取られた郡山ですが、3回までには3-6とまず試合を作れる点差に持ち込みます。リリーフした菊地投手が踏ん張りますが、6回、7回にNOMOが1点ずつ取ると8回に3点、9回に4点追加。安斉、渋井、高木各投手を打ち込み一気に突き放しました。

 第三試合は後程触れましょう。
 第四試合は追いつ追われつの熱戦も、6、7回の攻撃で突き放しにかかった大分がリード。最終回に連打が出て1点差にまで迫りましたが後一歩届きませんでした。それでも前回出場時は茨城GGの独特のムードもあったとはいえ大差で敗れていた事を考えると前進したといえるでしょうか。08年は残念な結果になったものの伸びしろあるチームです。
 大会2日目。
 前日までの雨が嘘のように晴れたのですが、ドーム球場で晴れたも何も関係ありません。そこにあるのは勝利を目指す熱いたたかいがあるのみ、です。
 第一試合は共にしっかりした野球をする印象のある愛知BBCと倉敷PJが対戦。愛知が先手→倉敷が逆転→愛知同点という流れで2-2とした5回以降は倉敷石田、愛知松下両投手の好投で試合が進みましたが、9回に倉敷が竹中の犠飛で勝ち越し。その後を石田がしめて一勝を上げました。

 第二試合は東北準優勝の由利本荘と注目度ナンバー1チームの茨城GGが対戦。
 序盤で0-3とされた由利本荘でしたが、二番手の伊藤が中盤試合を作ります。しかし、打線が援護できずにいた7回に茨城は4点追加(伊藤降板)。9回にも3点追加し11-0で圧勝しました。

 第三試合は早東北最後の砦となった東北マークスと千葉三番手(一番手JFE、二番手かずさ)を伺う市原が対戦。マークスの旗色悪いまま2-3で迎えた9回でしたが、大塚が満塁本塁打をぶっ飛ばし大逆転を果たし二回戦に進出しました。
 第4試合は大和高田を破ったRitsとHBC金沢が対戦。
 HBCは梅田、Ritsは竹内→森と継投し0-0で迎えた9回。1アウト二塁から笠間がタイムリーを放ち1-0に。その裏を梅田がしめ、熾烈なたたかいを勝ち抜きました。
 大会3日目はベスト8が激突しました。
 06年の大会ではここでNOMO、茨城GG、赤べこといったチームが一気に消えました。果たして07年はどうか。
 第一試合はNOMOと全府中が対戦。
 序盤の点の取り合いから、全府中がリードを奪ったまま0が並んだ9回、NOMOは三好の適時打で追いつくとそこから打線が爆発。福元、和田、白滝の適時打で一気に突き放し勝負を決めました。

 第二試合。序盤に6-0とリードした足利が杉山の好投もあり優位に試合を進めます。しかし、大分も前年ベスト4の意地を見せ8回に2点奪い、9回も変わった小口、森根、大島を攻めましたが途中の好機を逃したのが大きく勝利を得るまでに至りませんでした。

 第三試合は茨城GGと倉敷PJが対戦。
 2回に土井の適時打、3回に福田の二塁打、7回にも敵失で3-0としあと一人まで追い詰めた連投の石田でしたが、連打と四球で満塁後東大野球部出身の北野和の三塁打で同点、更に松本の適時打で勝ち越した後は北野偉が倉敷をしめベスト4進出を果たしました。

 第4試合は東北マークスとHBC金沢。
 6回までに江井の三ラン本塁打などで7-0としたマークスはエース吉田を降ろしますがここから金沢の逆襲が始まりました。7回に3点奪い高橋をKO。8回にも代わった中里に襲い掛かり一点差まで追い上げましたが最後の好機を潰してゲームセット。マークスがベスト4に勝ちあがりました。
 大会最終日。より強い相手に1日2試合勝ち抜かなければ優勝できないというハードな一日を制するのはどこのチームでしょうか。
 第一試合。試合のペースを先に握ったのはNOMOでした。
 初回本郷の適時打、2回に三好の適時打、3回に本郷が本塁打、6回にも和田の適時打で4-0とリードを奪います。足利は6回に松島が2点適時打を放ち反撃をはじめると、その後は毎回ランナーを得点圏に進めましたがNOMOの良川に後一歩届かず、3年ぶりの優勝はお預けとなってしまいました。

 第二試合。夷塚博、伊藤、門奈の適時打で4-3とリードを奪ったマークスでしたが、全試合を逆転で勝ちあがっている茨城GGは9回に満塁とし、2アウトから押し出しで追いつくと更に松本、三条の適時打で一気に突き放しました。
 ドーム経験を持つ選手が多く残るマークスでしたが、後一歩届かず無念の敗退となってしまいました。

 そして、決勝。
 2005年の試合でも接線を演じNOMOが勝ったカードでしたが、この日は立場が逆転。茨城の北野偉が9回2アウトまで無安打無得点の力投。NOMOの福元に安打こそ浴びましたが岩田、酒井、佐々木の適時打と北野和の得点打であげた4点を守りきり茨城が初の優勝を成し遂げました。

 最優秀選手に決勝で一安打好投の北野偉也投手。敢闘賞に首位打者賞に輝いた福元淳史内野手が選ばれました。


 

2.最大の決戦。赤崎-全足利。


2007年9月7日 所沢西武ドーム
第32回 クラブ選手権 本大会 一回戦第三試合

全足利クラブ 211000200 6
赤崎野球ク 002010100 4

本塁打 松島(足)
二塁打 山本武(赤)

【全足利】8岡田 9恩田 3椎名 4藤井 D松島 5田山 2植松 7津久井 6今泉 P杉山 《交代選手》椎名(3→7)藤井(4→3)今泉(6→4)/橋本(植松・途中から2)高橋(津久井・代打→6)本間(杉山・5回からP)小口(本間・7回からP)大島(7回途中からP)

【赤崎野球ク】8山本武 4村上耕 5新沼圭史郎 7佐藤琢哉  6多田圭三 D佐々木宏也 2村上修 3金野豊 9山田悟 P佐々木慶喜《交代選手》平野誠(佐々木宏・途中からD)生形憲治(金野豊・途中から3)出羽直樹(生形・代打→3) 鈴木浩次(佐々木慶・3回からP)古内満清(鈴木浩・6回からP)山本淳一(古内・7回からP)


 やはり、一番気になったのはこの試合でしたが、話は聞いていてもスコアブック見たわけではないので、自分の得ている話からだけで書かせていただきます。
 この試合、終わってみれば足利に8安打(3番椎名、4番藤井、5番松島、6番田山各選手に2本ずつ)11四死球で少なくとも19出塁を許した赤崎でしたが、6点許した評価をどう見るか。「19出塁の中よく抑えた」とみるか「19出塁も許した(特に四球11が)」とみるか。

 19被出塁に4エラーと来れば大崩れしてもおかしくない模様でしたが、それでも何とか踏ん張り続けた力が、9安打6得四球、山本武、新沼、佐藤琢哉各選手の適時打につながり接戦に持ち込みました…のだども、やはり毎日新聞で書かれていた通り「反撃が後手にまわってしまった」のでしょう。

 しかし、この試合で投げた4投手のうち、今年は調子を見ながらの登板が続く鈴木浩次投手に、今更説明不用のエース山本淳一投手以外の2人が、今年は成長を続けているのが心強いところです。古内投手はこの試合で、松島選手に一発食らったとはいえ1回を3者凡退に抑えた事が自覚を持つきっかけの一つとなり、佐々木投手も別カテゴリの試合で「やっちまった」という試合をしてしまったようですが、その後は都市対抗の黒陵クラブとの試合で見せたような好投も見せています。

 打線も山本武、新沼、多田といった若手が2安打ずつ。最後大島投手からはヒットを放てなかったもの、期待されている杉山、元シダックスの本間、登板機会は多い小口各投手からこれだけ打てた事が「4-6で負けた」だけで終わらせないものがあった事と思います。

 08年も北関東ブロックでこの足利と互する力を持った伊勢崎硬建とたたかいます。この試合からつかんだものを生かしてたたかってほしいものです。
 さて、一年もたってからまとめ記事を書く大馬鹿者でしたが、この大会見てみるとコールドゲームなし、9回での逆転も多くどこのチームをとっても侮れない、という勢力地図が見えた、そういう大会であったと思います。しかも、代表に出てくるチームが一部を除いては入れ替わりも多く、ある程度の活動が出来ているチームでは差がない、と見たらいいのでしょうか。

 ただ、クラブの試合で気になる事として、どうしてもトーナメント制度をしいている関係で、序盤に敗退する事の多いチームほど試合機会に恵まれない、という事態も起きています。2005年に茨城GGやNOMOクラブをきっかけとしてクラブチームが全国で多く作られましたが、やはり居場所がないと活動意欲が急激に減退します。その対策に関して日本野球連盟でも話し合われているようですが、よりいい案を出して「参加するすべてのチームに居場所を」作れるような機構にしないと、今年だけでも12のクラブチームが活動停止・解散を決めている事態を重く見ないとわんないと思います。

 字数も足りなくなったので…8日から行なわれるクラブ選手権、9日から行なわれるクラブカップの試合で参加チームがどういう試合を見せるか。期待しながらこの一文を書くのを終わらせていただきます。


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