MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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クラブ野球選手権ピックアップ・ゲーム「赤崎-雫石」「釜石-不来方」「久慈-盛友」。【2009社会人野球】

 ※本記事中では収まらなかったのでピックアップゲームのコーナーは別記事としてお送りいたします。


 では、ここで≪ピックアップ・ゲーム≫
コーナーと行きましょう。
 まずは、赤崎野球クラブの試合から。
雫石クラブ 1000000 1
赤崎野球ク 0030032 8
二塁打 沼崎光(雫)多田、山本武、平野(赤)
三塁打 村上耕、伊東崇(赤)
本塁打 村上耕(赤・ランニング3点)
【赤崎野球ク】5新沼 4村上耕 7佐藤琢 2村上修 6多田 8山本武 9出羽 3生形 D平野 1山本淳 [交代選手]伊東崇(出羽・5回から9)

【雫石クラブ】8高橋 6細川 5袖林 2沼崎光 7→7回から1沼崎宏 D桜糀 3佐々木徹 4荒川 9吉田 1長岡(6回まで) [交代選手]佐々木圭(桜糀・DH解除して7)
戦評…今年のベストとも言える布陣で臨んだ赤崎だったが、先手を取ったのは雫石。初回、高橋が投手触遊撃内野ゴロをショート暴投で二塁に。後の二人は打ち取るも、沼崎光祥に二塁打をあびあっという間に先制を食らった。
 その後雫石・長岡のちぎっては投げの技巧的な投球にペースをつかみづらい赤崎だったが、3回に生形四球→平野犠打→新沼四球で一、二塁にすると、続く村上耕の打球はライトに。打球の処理がもたつく間にランナー2人と村上耕も帰り一気に3-1と試合をひっくり返した。
 その後6回にも村上修の四球→多田の二塁打で二、三塁とすると、山本武の一塁ゴロの間に一点。さらに続くルーキーの伊東崇文がレフト上空を襲う当たりを放ち、これも打球の処理がもたつく内に1点追加の三塁打。さらに生形がキッチリと犠牲フライを放ち3点目。
 7回に雫石は沼崎宏祥がマウンドに登ったが村上耕、村上修、多田と四球を与え満塁とした後に山本武がレフトオーバーの二塁打。二人が帰ってサヨナラコールド勝ちを決めた。
 山本淳一は2回以降、細川に安打を許すも直後にけん制刺。後はランナーすら許さない無四球完投。上々の投球を見せつけた。
 まずは赤崎。
 一回戦、負けたら終わりの一発トーナメントなだけに、先日の釜石での試合以上に緊張して見ていました。初回にエラーと判断ミスが重なって1点を許した時は、前日の試合(この後書く『釜石-不来方』)見ていただけに「オイオイ頑張れよ~」とか思っていましたが、終わってみたら長打5本、取る時にきっちり点を取れる野球を見せ、山本淳一君も「これで『のらくら』かよ」という内容で勝ち上がりました。結果コールドとなった事で、ブルペンで準備していた古内、鈴木、佐々木慶喜各投手を投げさせられなかったのばかりが…と言ったら贅沢すぎですね。(後に他球場で『苦しみましたよ』といいまして、8-1という結果分かられた瞬間ツッコミが入ったのも…当然ですね、はい。)
 個人別に見ると…2安打が全て長打の村上耕君のバネの強さは相変わらず、多田君、武君、平野君の打棒も相変わらずですが、やっと試合にでられる状況になった新沼圭史郎君がこの日カギ握っていました。
 試合の立ち上がりの安打もさる事ながら、3回。
 送りバント決めてランナー二塁のケースで、ここで次につなげるか、凡打に終わるかではペースが変わってしまう分岐点の打席にいたわけですが、彼はここで落ち着いて四球を選びました。直後に村上耕君の本塁打が出ただけにいい意味を持ちました。
 04年に加入して今年で6年目になりますが、ここぞ場面でいい仕事-自分が打つだけでなく、勝利に結びつける行動ができるという意味で-する姿は相変わらず。守備でも3つゴロをさばき、健在振りをアピール。上を目指すたたかいにまた一人頼れる男が帰ってきました。
 一方雫石。長岡さんは04年に都市対抗4位に入った時の主軸投手。ポンポンと自分のペースで球を投げ込んでいて、こりゃペースにハマった時は厄介だぞ、と思いましたが、何とか四球でランナーを出す所から攻略する事ができました。打線にも何人か若い人や転籍していた人(光祥君、宏祥君の沼崎兄弟、佐々木徹郎君…はもう5年になりますか)もいて、顔ぶれ変わっていたぞ、と思いました。一時ミスしても、その後のプレーでミス恐れずに奮闘見せていた姿もありましたが、この日の試合はこの通りの結果となりました。また別の試合であったらよろしくお願いします。

 ピックアップ・ゲーム。パート2は釜石-不来方のゲームです。

釜石野球団 2031221 11
オール不来方 0000002 2
二塁打 佐々木憲(釜)小田嶋(オ)
本塁打 佐々木憲(釜・ライト110m)
【釜石野球団】6三浦 9久保雄 4佐々木憲 D大倉 8菊池 5佐藤 3古舘 7柏 2合澤 1大滝 [途中交代]斉藤(古舘・5回代打→3)佐々木健介(大倉・7回代打→D)
【オール不来方】7日蔭 4新山 8倉重 D小田嶋 2菊池伸 6三浦大 3沼宮内 9藤島慶 5鈴木 1漆原 [交代選手]徳田亨(漆原・4回途中から1)工藤(沼宮内・5回代打→3)西舘(藤島慶・5回代走→9)滝川(工藤・7回代打)
戦評…序盤からペースを握った釜石が一気の大勝。不来方はよもやの敗戦をきっした。
 初回に釜石は久保雄、佐々木の連打と大倉の四球で満塁。相手エラーで先制した後、佐藤のセカンドフライで佐々木憲がタッチアップ。2点目をもぎ取った。
 ペースを握った釜石は3回に佐々木憲の本塁打が飛び出した後菊池の三塁打、古舘の四球後柏の適時打でこの回3点。4回にも大倉の適時打で漆原をKO。不来方は徳田亨を出し防戦に努めるが、5回に三浦の2点適時打、6回に盗塁・暴投と三浦のテキサス適時打で2点、7回にも佐々木憲の安打後菊池の適時打で7回表までで11-0とした。
 不来方は2回に小田嶋、三浦大の安打、沼宮内の四球で満塁としたが藤島慶が併殺に倒れ、大滝を波に乗せてしまった。7回に小田嶋の二塁打後三浦、代打滝川の適時打で2点を返したものの反撃もそこまでで終わってしまった。
 まずは…不来方からふれていきます。
 コーナーコーナー攻めるのが武器の漆原君にとって、コーナーに決めたはずがボールとなると投球がゆるくなかった様で、この日は大変な結果となってしまいましたが、自分は1つ、このプレーを見て「今日の不来方危ない!」と思ったシーンがありました。
 記事中にもふれましたが、1回のセカンドフライのシーンです。
 あのフライを捕る事、そのものに関しては確かに難しく、新山さんがとったシーンを見た時は「良くとったよ」と思いました。だけども、その時に周りの選手がランナーを警戒し、新山さんにも「ランナー(居るからすぐ投げる体制に)!」と声をかけていれば、あるいは防げた点でした。ここのシーンを見て「ン?」と感じましたが、そういう部分からでも流れというのは変わってしまうものですね。
 結果このような大差になりましたが、7回の基本に返ったセンター返しでつないで2点をとったシーンは「俺たちゃこんなもんでないぞ」という意地を見せていただきました。
 さて、釜石。
 先日の釜石の試合では勝ちましたし、ここ数年はゆるくない試合もしているチームですが、若い人が前面に立って頑張り、ベテランはそのフォローに回るという役割でここ数年成長してきた結果、こうしてたたかい方如何では不来方にも勝てるというチームになりました。
 大滝投手ですが、長身から投げ下ろす速球にいいモノがあります。加えて言うと「エース」の威光、というのも見えた試合ですね。「こいつに任せれば安心だ」という意味での。
 2回に2本、7回に3本安打をあびましたが、後は四死球2つ。これから成長していけば面白い存在になれる存在といえます。
 打者では佐々木憲佑選手。相手投手の投球に上手くシンクロし、第二打席ではライトスタンドに飛び込む本塁打。あと三塁打が出ればサイクル安打でしたが、センスというのを感じた好打者でした。この2人が中心になって伸びていけば面白いチームだ…と思っていただけに、次の試合での2イニング連続10失点が信じられません。安定的に力を出し続けるにはどうしたらいいか。その事を学んで次のたたかい(相手は赤崎ですが)に生かしてください。

 ピックアップゲームパート3。
久慈クラブ 040011001 7
盛友クラブ 000000120 3
三塁打 中野眞(久)
二塁打 中村、川代朋、大沢義(久)中澤、伊藤(盛)
【久慈クラブ】8→6回から1→8回途中8堀崎 4小原 9→6回から8→8回から9川尻 5中村 3川代朋 2新田 7松元 1→6回から9→8回から4中野眞 6佐々木 [交代選手]大沢(小原・8回途中から1)
【盛友クラブ】4瀬川 5前川 6今松 3松本 8→4回から9中澤 D川村広 2横山 7笹田 9※スタメン選手は不明 1川村幾 [交代選手]齋藤(川村幾・4回途中から1)伊藤(9番打者・4回代打→8)
 ※伊東が球場に到着したのは3回表。2回の4点は直接は見逃したが、中村、川代朋、中野眞の長打が重なって打者7人で4点を取ったものと思われます。
 2回に4点取った久慈は、5回にも中村の適時打で1点、6回にも松元の安打後佐々木の適時打で1点加え6-0とした。
 前日もコールド寸前から逆転勝ちをした盛友は、7回に横山の適時打で1点、8回に今松、松本の適時打で2点加えさらに満塁としたが、リリーフした大沢義の前に川村広が併殺打に倒れ好機を逸した。
 盛友のリリーフ斉藤も良く粘って投げてきたが、9回にも大沢義の二塁打から中村の適時打をあび、9回裏の攻撃、あたっている伊藤も抑えられ万事休す。2回の集中打が効き、久慈が三回戦進出を決めた。
 2回の久慈の集中打、見てみたかったのですが、試合の時間見てみると、赤崎の試合が終わってすぐに移動しても間に合わなかった様で。仕方がないと思ってあきらめますが、無駄のない攻撃をしたものですね(打者7人で4点)。
 中野眞さんの小気味いい投球は相変わらず。大沢さんもキレのいい投球をしていましたね。4番にすわった中村選手はこの日3安打。これから不動の4番にすわって行くのでしょうか。成長が楽しみです。
 一方盛友。前日、この日と左の技巧派川村幾見、右のオーバーハンド齋藤の両投手が登板していました。特に齋藤投手にとっては意義のあった2試合ではなかったでしょうか。社会人での勝ち、負けを決定する所で投げられたという意味で。同年代の太田投手と競って、これからも伸びて言ってください。
 打線の方でも中澤、笹田両選手とはじめて見る選手もいまして…もう一人、今松茂樹選手がいたのもビックリしました。去年まではオール江刺。「野球を卒業する」はずが、盛友の関係者に声をかけられ、今年からエメラルドグリーンのユニフォームに袖を通す事になりました。
 この年で新たなチームというのも色々大変とは思いますが、若い人も多くなりつつある盛友の中でいままでの経験伝え、周りを生かす存在になれば…と思います。
 …という事で、直接見た3試合をピックアップしてお送りいたしました。本記事まだ前文お読みになられていない方は、ここから戻る事ができます。長くて拙い文ですが最後までお付き合いよろしくお願いします。

CK49 ベスト8決まりました。クラブ選手権岩手予選。続きは16日からです。


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