MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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CK76 ドーム目指しての熱い夏。都市対抗の東北予選を振りかえる。

 こんにちは。伊東です。
 この記事では都市対抗野球の東北大会に関しての記事を書かせていただきます。
 私がベッドの上でうなっている間に都市対抗の岩手代表も決まり、その代表2チームも含めた各県精鋭の12チームが秋田県に集い、東北枠2.5を争いました。
 で、サッカーワールドカップであるまいし何だよその「.5」というのは、という突っ込みが来るかとは思いますが、今年は都市対抗本大会の出場枠がいつもの32から36に広がりましたので、その分各地で代表枠が広がる事になりました。「.5」は「東北予選の第二代表決定戦敗者」と「北海道代表決定戦の敗者」で争われることになります。
 という事をふまえて「熱くなれ、社会人野球!」(←カウントダウンジャパンTVのノリで)

 ちなみにチーム名呼称は基本的に都市名にします。
 ややこしくてすみません。
 敬称も略します。
 図々しくてすみません。

・予選リーグ

◆Aブロック(仙台市77・七十七銀行 盛岡市JR・JR盛岡 青森市・ブルースヨシフォレスト)
 盛岡市JR 11-4 青森市
 仙台市77 12-0 青森市   ※7回コールド
 仙台市77 12-1 盛岡市JR ※7回コールド
順位 1位 仙台市77 2位 盛岡市JR 3位 青森市

◆Bブロック(石巻市日本製紙石巻 須賀川市須賀川クラブ 秋田市・ゴールデンリバース)
 石巻市 11-2 須賀川市
 秋田市 9-4 須賀川市
 石巻市 4-1 秋田市
順位 1位 石巻市 2位 秋田市 3位 須賀川市

◆Cブロック(仙台市JR・JR東北 盛岡市F岩・フェズント岩手 山形市・きらやかベースボールクラブ)
 盛岡市F岩 6-4 山形市
 仙台市JR 10-0 山形市 ※8回コールド
 仙台市JR 8-3 盛岡市F岩
順位 1位 仙台市JR 2位 盛岡市F岩 3位 山形市

◆Dブロック(にかほ市・TDK 仙台市NTT・NTT東北マークス 郡山市・郡山ベースボールクラブ)
 仙台市NTT 18-0 郡山市 ※7回コールド
 にかほ市 12-0 郡山市 ※8回コールド
 にかほ市 6-1 仙台市NTT
順位 1位 にかほ市 2位 仙台市NTT 3位 郡山市 

 愛想なく図表で説明しましたが、大会初日にA、B両ブロック、2日目にC、D両ブロックの予選が行われました。この方式もすでに6年目となります。

 まずはAブロック。第一試合ではチーム復活後東北大会2度出場も4敗の盛岡市JRが創部2年目ながら東北の舞台に躍り出た青森市に16安打をあびせ11-4で快勝しました。長打も7本。春季大会水沢駒形戦では1本だけだっただけに、この間のたたかいでつけた自信というのを見た気分です。投げてはエース金野寛が6回につかまったものの力投。その後を3年目の前川がきっちりとしめました。
 青森市は5連打で4点返したもののひっくりかえすには至らず、続く仙台市77戦でも4回に7点奪われるなどして大敗し、2連敗で大会を去ることになりました。

 第三試合、盛岡市JRは岩手大卒の寺田投手が登板。4回までは試合を作っていましたが、5回に一挙3失点。6回には2年目の千葉裕也が登板しましたが、中屋敷、千葉智3投手あわせて1アウトしかとれず8失点。地元出身の渡部選手がスクイズで1点をあげましたが、東北3強の力を思い知らされた試合になってしまいました。

 Bブロックは地元の秋田市が5回に5-3と逆転すると、6回にはさらに4点追加し9-4とリード。中盤の須賀川市との攻防を制しました。敗れた須賀川市は、今や「隠れた火花対決」となった石巻市と対戦。7回までは競った内容でしたが、8回に打者一巡の猛攻で一気の7点挙げて勝負あり。石巻市は続く秋田市との試合でも8回までは競っていましたが8回裏に前田の適時打などで3点をあげ勝ち越し。石巻市は大和田、黒羽という成長株の力投で予選リーグを突破しました。

 ブロックCは山形市盛岡市F岩、仙台市JRの勝負。クラブ化後も一定の地力を維持している山形市は、かつて岩手のチーム(矢巾町赤べこ軍団)に補強された石川。盛岡市はクレバーな投球が売りの小野寺。2回に先制した盛岡市ですが山形市の反抗にもあい1-2のまま迎えた6回、渡辺、玉川、植松の適時打などで一気に5得点あげ逆転。終盤の山形市の反撃をかわし、まず一勝をあげました。

 第二試合で山形市のもう一人の柱・藤田投手が仙台市打線の集中打の前に敗れ、この後の予選突破は決まった両チームが、どのトーナメントに進むかを決める一戦。盛岡市はエース豊田が先発しましたが5回までに13安打あび降板。7回に植松が、9回にも大坊、植松の適時打で3点を返しますが、8点を逆転するには至らず、盛岡市は第二代表Tに、仙台市は第一代表Tに進出しました。

 ブロックDの第一試合は壮絶な試合となりました。
 仙台市NTTは初回に打者12人で7点。2回にもかつてJR秋田に在籍していた阿久津の本塁打などで6点と2回にして13-0という大差がつき、その後も郡山市にひっくりかえすスキすら作らせずに18-0の圧勝。
 郡山市は続く試合でもにかほ市に0-12と敗退し、福島県勢は全チームが敗退。第三試合は順位決定戦となったが、試合のペースを握ったのはにかほ市。二回に山本の犠飛で先制すると3回に一気に4点。仙台市は遠藤、荒川といった若手が踏ん張ったものの、打線がにかほ市三本柱の前に有効な手を打てず、江井の適時打1点でしか反撃できずじまいに終わりました。

 予選リーグは12試合が終わり、仙台市JR、七十七、石巻市にかほ市が第一代表決定Tに、盛岡市JR、F岩、秋田市仙台市NTTが第二代表Tからの代表に挑みます。

・決勝トーナメント

◆第一代表決定トーナメント
・一回戦
 仙台市JR 3-2 にかほ市
 仙台市77 9-7 石巻市

・決勝(第一代表決定戦)
 仙台市JR 9-7 仙台市77

◆第二代表決定トーナメント
・一回戦
 仙台市NTT 2-1 盛岡市F岩
 秋田市 6-3 盛岡市JR

・二回戦
 にかほ市 10-0 秋田市
 石巻市 2-1 仙台市NTT

・三回戦
 にかほ市 4-3 石巻市

・第二代表決定戦
 仙台市77 1-0 にかほ市

◆北海道・東北特別枠決定戦
 にかほ市 6-3 室蘭市
 にかほ市 8-3 室蘭市

 大会3日目。前年代表を争った仙台市JRとにかほ市が激しい鍔ぜり合いを展開。満塁の好機を生かした仙台市が決勝に進出しましたが、驚いたのは第二試合。初回に3点取られた石巻市がひるまずにその裏に同点。4回には一気に4点を奪い、ムードを一気にもって行きました。
 しかし、ここで踏ん張るところがさすが、と言うところでしょうか。
 仙台市七十七は5回にすかさず1点、6回に2点、7回に3点奪い逆転。石巻投手陣は16四死球の乱調が響きました。

 第二代表決定Tでは岩手勢がともに9回の攻防で涙をのみました。
 JRは8回まで若狭、中村、日向端悠の適時打で3点を奪い、主軸格に成長前川が8回まで1安打投球を見せていましたが、9回に連打を食らい降板。代わった寺田はアウトを取れず、金野寛まで登板して防戦しましたが大量6点を失い、敗れました。
 一方のフェズントは前年敗れている仙台市NTTを相手に初回渡辺の適時打で先制しましたが、その後は仙台市吉田、盛岡市柿沢、豊田両投手の力投で投手戦に持ち込みましたが、9回に満塁のピンチを招き庄司の内野ゴロ、伊藤の適時打で逆転を許し、そのまま敗れ去りました。

 上り調子のJRは東北の舞台を多く経験している秋田市の底力の前に敗れることとなりましたが、まずはいい経験はできたのではないでしょうか。一方のフェズントは「強豪相手に先手をとり続けること」で、自分のペースをつかんでたたかう事が課題となったことでしょう。エースの豊田がこの大会でチームを離れるだけにもう一度チームを作りなおす意気で、これからも頑張ってほしいものです。

 大会5日目は第二代表決定Tの二回戦。地元勢同士の対決となった秋田市にかほ市の対決でしたが、10-0でにかほ市の圧勝。秋田市はチームの形態が変わった中での善戦でしたが一歩及びませんでした。
 そして第二試合。ここ数年宮城の第三勢力を争っていた石巻市仙台市NTTの争いですが、仙台市が多く好機を作ったものの生かすことができず、2-1で石巻市が勝ちました。石巻市は新人の大和田が先発。前年専修大北上時代に見たときには制球に苦しんでいた様子を見ましたが、接戦を踏ん張った様子を見ると改善された様子ですね。

 大会6日目。仙台市同士の勝負となった代表決定戦、制したのはここ2年悔しい思いをし続けたJR東北でした。スコアを見ると、思ったよりも荒れた試合だったようです。両チームのエースの森内、植松がともに5自責点。JRの猪原、七十七の千葉、小林が試合を占めましたが、中盤までで先手をとり続けたJRが試合を制し、2年振りのドーム進出を果たしました。
 去年は最終回の反撃機に倒れ、閉会式に途中まで参列できないぐらいのショックを受けた佐藤翔は、今年の決勝で3安打3打点。大会MVPも獲得しました。一昨年は赤べこ軍団に最後の座を奪われ、去年はにかほ市との引き分け再試合にまで至った激闘に勝ち切れず、で逃して来た代表の座でしたが今年はついに代表の座を奪い返しました。

 一方で第二代表Tの三回戦も熾烈な争いでした。
 9回表まで3-2と石巻市がリード。しかし9回裏ににかほ市が満塁と攻め立てると石巻投手陣が耐え切れず2連続押し出しでサヨナラゲームとしてしまいました。成長著しかった石巻市のたたかいもここで終わり、東北2つ目のイスを仙台市七十七とにかほ市で争います。

 かくして翌日。
 仙台市は小林、にかほ市は阿部正大。
 阿部は仙台市打線を6安打に抑えますが、目黒、佐藤崇史に打たれ2安打で1失点。これが決勝点となってしまいました。入部2年目の小林が3安打1四球の力投。1-0というタイトなゲームを制してこちらは3年連続で代表の座を手にしました。

 例年と違うのはこの第二代表戦で敗れたチームも“敗者復活”のチャンスがある事。東北からはにかほ市、北海道からは一度はJR北海道も破った室蘭市室蘭シャークスが『北海道・東北代表決定戦』に臨みました。
 第一試合。中盤までにペースを握ったかに思われた室蘭市でしたが、7回に追いつくと高倉が勝ち越しの2点適時打を放ち、後は阿部正、大原両投手の好投で逃げ切りました。
 この試合でつかんだ流れそのままに、直後に行われた第二試合でもにかほ市は先手をとり続け、野田、豊田両投手の好投で8-3と快勝。4年連続のドーム進出を果たしました。


 こうしてまとめてみると、今年も際立ったのがJR東北、七十七銀行、TDK「東北3強」の強さ。しかし、ほかのチームもそんでいいとは思わず、相対したときには全力でぶつかりました。特に、石巻市は後一歩でこの壁をぶち破る所まで行きました。
 ここ5年で、これら三強に引き分け以上に持って行った(三強同士の対決以外)のは赤崎がTDKに引き分け、赤べこがTDK、JR東北を破ったぐらいのもの。でも、仕事をしながらその合間ぬって、自分を生かすために野球に取り組んでいるのが社会人野球の選手。目の前の試合を必死にたたかう構図というのはこれからも変わりありません。そういう意味での挑戦は、これからも続きます。

 今年は3チーム+日本製紙石巻の前田、小野寺両選手がドームでたたかいます。同じ東北を舞台にたたかった選手達の健闘を願いつつ、この記事を終わらせていただきます。



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