MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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CK112 クラブ選手権について。

 この記事では、9月上旬に行われた第34回全日本クラブ野球選手権に関して触れさせていただきます。
 まず、結果としては以下の様になりました。

・一回戦
 横浜金港ク 2-1 愛工大ブリッツ ※延長10回タイブレーク
 NTT東北M 2-1 HBC金沢
 全足利クラブ 3-0 オールいわき
 トータル阪神 1-0 Tマーリンズ
 松山フェニックス 3-1 全府中倶楽部
 水沢駒形倶 1-0 北九州市民ク
 ブルーズYF 7-6 ガッツ全栃木
 OBC高島 6-0 佐久コスモク

・二回戦
 NTT東北M 9-7 横浜金港ク ※延長10回タイブレーク
 トータル阪神 2-0 全足利クラブ
 松山フェニックス 4-3 水沢駒形倶
 OBC高島 15-4 ブルーズYF

・準決勝
 トータル阪神 9-6 NTT東北M ※延長11回タイブレーク
 松山フェニックス 7-4 OBC高島

・決勝
 トータル阪神 3-0 松山フェニックス

・最高殊勲選手賞 上里田光正投手 トータル阪神
・敢闘賞 木嶋一博投手 松山フェニックス
首位打者賞 田渕哲也内野手 15打数8安打 .533

 と、結果を記させていただいたところで、何点かに絞って話進めていきます。
 まずは、地元地域から出場した4チームから。

 岩手の水沢駒形。過去には2度全国準優勝を果たすなど古豪の力を示した時期もありましたが、04年、05年、06年、08年と出場したものの、初戦で苦杯を喫してきました。とくに去年は9回に逆転したもののすぐに追いつかれ、延長でサヨナラ負けを喫してしまいました。
 そして…今年の初戦はその時の相手の北九州市民クラブ。
 結果から言えば、先日の記事でもふれたように初回の玉城選手の適時打であげた一点を佐藤功也投手が守り切った試合になりました。4被安打6四死球は、コースを丹念に突いていったという証の一つでしょうか。なんにしても、世代交代が進みつつあるチームが大きい一勝を挙げました。

 続く二回戦では、これも強豪の松山フェニックスと対戦。
 この日は千葉隼投手が登板。
 ここ2年ぐらい、私が見た試合では目立った活躍がありませんでしたがこの日は6回まで試合を作る力投を見せました…が、2-1で迎えた7回に2失点を喫し、後を受けた佐藤功也投手も9回に1点を失い、惜しくも一点差で3-4で敗れました。
 今年の駒形は、ここ数年の初戦敗退から、一歩段階を進めたたたかいをしました。
 日本選手権の記事でも書きましたが、ここからどう歩み進めるか。注目していきます。

 NTT東北マークスは、これまではNTT企業チーム時代やJTからの転籍選手が大きな力になっていた印象がありましたが、今年のたたかいではそれを打破せんと奮闘した若手が存在感を示しました。
 投手では遠藤投手。
 初戦のHBC金沢戦では完投し1失点勝利。横浜金港戦でもタイブレークにまでもつれる接戦を含め6回を投げ、9回に追いつかれたものの粘り強い投球。トータル阪神戦でも10回を投げ14安打を打たれながらも試合を作りました。
 打っては加藤遊撃手。
 初戦の金沢戦では貴重な1打点。金港戦でも2打点と頑張りを見せました。
 一関大会の時から見所ある選手だと思い見ていましたが全国でも存在感見せたのは見事でした。今までチーム支えた選手も、江井選手が大会の節目となるホームランを放つなど、接戦続きの試合3つをたたかい抜きました。

 初出場のブルーズヨシフォレストは、ガッツ全栃木とのシーソーゲームを制し、初戦を突破。今年に入ってから都市対抗、クラブ選手権と青森の大会を制し、多くの経験を積んだのは伊達ではない、という事でしょう。
 続くOBC高島との試合では、4-15と大差をつけられての敗戦となりましたが、11安打を放つなど、やられっぱなしでは終わらせませんでした。ブルーズ関係者も話しているように、これから先は「余計な」失点を防ぐたたかい方を追求していく番です。

 オールいわきは全足利と対戦。
 継投でたたかうというイメージが強かったいわきですが、この試合では猪狩投手が完投。被安打6の自責0。敗戦投手の投球ではありませんでした。安打は足利と同じでしたが、足利のエース格の杉山投手の前にホームベースを踏ませてもらえませんでした。
 しかし、前回05年出場時はWINE94に2-12の大敗だった事を考えると、その後06年のクラブカップ準優勝、08年の都市対抗東北大会でのたたかいなどの経験踏まえて地歩進めていることがわかります。侮れないチームです。
 今年の全国大会は、去年の4強の内3チームが地区予選で敗退。
 全国に進出した全足利も二回戦で敗退と、これまで一定の力を見せてきたチームが、新興のチーム、あるいはこれまで苦杯を喫してきたチームにとって代わられるという場面が増えてきています。

 その筆頭は、優勝したトータル阪神
 これまで兵庫のクラブチームと言えば、すぐ頭に浮かぶのは全播磨でしたが、トータル阪神は時に全播磨を超え、企業チームの新日鉄広畑、三菱神戸ともわたりあう力を持ちつつあります。話聞くと、元タイガース投手の伊藤文雄さんが監督しているとか。全播磨の赤松一朗さん(今は独立リーグ明石関係者)といい、元プロの指導者が頑張る所、多いですね。
 元プロ選手が必ず指導もうまいとは言い切れないけど、元プロという視線もあるから、自分も頑張って勉強する人も多いんですね。トータル阪神の選手たちも、前年は西日本クラブカップ優勝という形で自信を積んできました。
 今度は追われる番です。
 どう取り組むか、注目ですね。

 準優勝した松山は、元々がNTT四国。
 NTT四国が活動をやめる時に、愛媛から硬式野球の灯を消すまいと、関係者が奔走し作り上げたのがこのチーム。不死鳥の意味を込めて、ニックネームをフェニックスとしているこのチーム、都市対抗の予選こそ苦戦を強いられていますが、クラブでの大会では十分な存在感を示しているチームが、とうとう全国の準優勝まで登ってきました。

 ベスト4に残ったOBC高島。
 以前、厳しい事も書きましたが地域の支援を多く受けているのも事実で、着実にチーム力をつけ、4月の大会では新日本石油ENEOSにも勝つなど、地力をつけてきました。
 この大会は佐久コスモ、ブルーズとの試合で快勝。そのままの勢いで松山に立ち向かいましたが、一歩及ばずの敗退を喫しました。

 この大会の参加チームを見てみると、2000年以降にできたチームが9チーム。大会参加チームの半数を超えます。2004年の“球界危機”、欽ちゃん球団こと茨城ゴールデンゴールズの出現以降、それに触発されたかのように各地で地域の人たちも巻き込んで運営するクラブチームが作られています。
 独立リーグも含め、野球をする場所が増えた効果がある半面、活動にはたくさんの手間、あるいは費用がかかるのも事実で、その点でついていけず活動を停止したチームもまた多くあります。

 先日届いた「日本野球連盟報」にも、クラブチームの活動方式に関して書かれていました。各地域でのクラブチーム野球界の現状が書かれてあってためになりました。
 なかなかそういう方面の提案記事書くに至らずという状況ですが、多くの人の英知集めて、選手が主人公で頑張れる、そういう社会人野球であってほしいものです。

 最後、違う方向に滑りもしましたが、以上のとおり、今年のクラブ野球選手権大会の記事を終わらせていただきます。

伊東宛の私書箱はこちらからです。どうぞご意見をお寄せください。 


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