MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

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百十六の巻 高田クラブ5年ぶりの優勝-クラブ一次予選大会を振り返る。

 この記事では、5月の第一、第二週に行われたクラブ野球選手権大会の岩手県一次予選の結果を総まとめ形式でお送りします。

1.8、9日 ファーストラウンド。

・5月8日 一回戦
 黒陵クラブ 7-1 雫石クラブ
 オール江刺 2-0 釜石野球団
 盛岡倶楽部 4-2 北上レッズ

・5月9日 二回戦
 水沢駒形倶 11-3 矢巾硬式ク
 黒陵クラブ 10-1 宮古倶楽部 8回コールド
 オール江刺 7-0 一関BBC 8回コールド
 花巻硬友倶 7-5 盛友クラブ 延長12回
 高田クラブ 9-3 前沢倶楽部
 赤崎野球ク 9-5 盛岡倶楽部
 遠野クラブ 16-0 盛岡市立ク 7回コールド
 久慈クラブ 9-4 オール不来方


 大会一、二日目の試合結果は、以下の記事でも触れました。
 百一の巻 速報!クラブ選手権予選1日目。

 百二の巻 クラブ選手権岩手予選2日目。/北関東は「ガッツ全栃木」「全足利」が代表に。

 1、2回戦でコールドゲームは2試合。コールドにはならずとも、ペースは握られていたという試合もいくつかありましたが、それでも見所ある試合を展開したチームは多くありました。
 一日目は若手投手の活躍が目立ちました。
 オール江刺の佐々木貴投手は右サイドからのキレのいい球で3回までで8奪三振。終わってみれば一試合15奪三振の力投で釜石野球団を完封しました。
 第三試合に登場した盛岡倶楽部の高橋一輝投手も8回終了時までノーヒットノーランを継続。9回に北上のベテラン選手の奮起の前に完封までは逃しましたが、勝利投手までは手放さず12奪三振の完投勝利をあげました。

 二日目はベスト8を決める8試合が行われました。黒陵が宮古に、江刺が一関に、遠野が盛岡市立にコールドで勝った他、駒形、高田、久慈はペースを握らせず勝ち上がり。赤崎は試合展開が5転する中最後突き放しました。
 花巻と盛友はすざましい試合となりました。
 後程ピックアップゲームで取り上げますが、7回に盛友が2点を奪った際には「これで決まったか」という空気も流れかけましたが、9回に花巻は3点を上げ逆転。盛友も食らいつき同点にして延長にもつれ込みましたが、迎えた12回に花巻は2点をもぎ取り、逃げ切りました。

2.セカンドステージ
・5月15日
 準々決勝
 水沢駒形倶 11-1 黒陵クラブ 7回コールド
 オール江刺 2-1 花巻硬友倶
 高田クラブ 2-1 赤崎野球ク
 久慈クラブ 5-4 遠野クラブ 延長14回

 準決勝
 オール江刺 8-3 水沢駒形倶
 高田クラブ 5-2 久慈クラブ

・5月16日
 第三代表決定戦
 水沢駒形倶 8-0 久慈クラブ
 高田クラブ 2-1 オール江刺

最優秀選手 馬場敏次投手(高田)
敢闘賞   及川政人投手(江刺)
打撃賞   熊谷駿選手 (高田)


 大会第二週、3日目は江刺、前沢両球場で準々決勝、準決勝が行われました。
 この日の試合結果に関しては、後述の記事で書かせていただきましたが、何にしても悔しかったですね、赤崎の敗戦は。この大会髄一の試合をしたという思いはありますが、キッカケはつかめても、それを結果として出す事ができなかったのが残念です。この試合は、投げ勝った馬場投手と高田クラブをほめるしかありません。

 準々決勝は駒形が黒陵にコールドという結果が予想外だったものの、他は接戦となりました。江刺は花巻に勝ったものの、花巻は長年チームを支えている森橋投手が奮投。元々悪くはないチーム。一回戦での接戦からの勝ち上がりが自信になったのだと思います。久慈と遠野の試合も壮絶な展開となりました。遠野が押し切るかと思いきや、久慈は最後3回の攻撃で追いつき、延長14回に勝ち越しました。
 準決勝は両方の試合ともに展開が片寄りました。
 江刺-駒形は序盤に江刺が上げた4点が響きました。さらに6回に高林選手の3点適時打でダメ押し。駒形の反撃も届かせず、去年逃した東北大会進出を果たしました。
 高田-久慈もペースは高田が握りました。5回までで3-0。6回に久慈が2点返したものの、ただでさえ連戦で消耗していた所に主軸選手2人が負傷し、高田の新人三浦投手の前に後一歩届かず。高田は5年ぶりの東北大会進出を果たしました。

 大会最終日は夏をも思わせる天候の中開催。
 駒形と久慈との間で行われた第三代表決定戦は、5回までで2-0とリードしていた駒形が、6、7回に3点ずつ奪いコールドゲームで第三代表の座を射止めました。
 続く決勝の江刺と高田の試合ですが、江刺先発の高橋翔太投手の立ち上がりを攻め2点先取した高田は、その後馬場投手が好投。江刺も1点返しましたが馬場投手をとらえるまでとはいかず、2-1で高田が勝ち、5年ぶり5度目の優勝を果たしました。

 セカンドステージの部分は以下の記事で紹介しました。

百五の巻 赤崎、ベスト8で敗退。/まずは高田、江刺が東北進出!

百八の巻 クラブ岩手予選、優勝は高田。江刺、駒形と東北に挑みます。/青年大集会、5200人の熱意集め成功!

 まず、優勝した高田クラブから。
 一昨年は毎日旗大会クラブの部優勝、去年は都市対抗3位と年々成長を見せていました。今大会はポイントとなる試合で馬場投手が好投し、赤崎の志田、江刺の及川両投手に投げ勝ったのは見事。さらに今年入った佐々木俊介、三浦両投手がそれぞれ好投を見せ、ここ数年課題だった投手陣の厚みを増してくれました。
 打線もオーダーが様変わり。強豪チームで活躍して来た山田、國井両選手の加入も刺激となり、レギュラー争いの活発化が、そのままチームの活性化に結び付いています。その成果が今回の優勝と言えます。

 準優勝の江刺。
 投手陣の柱である岩泉、中鉢両投手の登板がありませんが、左投げの高橋翔太、ルーキーの及川、2年目の佐々木各投手が見せ場を作り2人をカバーしました。高橋金吾投手も健在。
 打線は釜石の斎藤、花巻の森橋両投手に苦しみはしましたが、一度火がつけば「一関戦の長打8本」「水沢駒形相手に8点」という結果を出すこともできます。元々強力な強打FMコンビ(藤野、村岡両選手)に加え菊地、古館両選手も存在感を増してきました。高田の馬場投手には及びませんでしたが、いいチームに成長しつつあります。

 水沢駒形は準決勝で江刺に敗れましたが、他の試合では弱みを見せず大差で勝ち上がりました。去年あたりから主軸をはる佐藤功也投手を軸にルーキー高橋修平、サウスポー佐藤雄亮、軸への復活を目指す今野、千葉隼両投手と5人の若手投手で試合を作りました。(加藤武さんはフォローとして一試合登板)
 打線もレギュラーが一人抜けましたが、菊池譲、千葉康司両選手がレギュラーの座奪還に名乗りをあげ、斎藤捕手もマスクを任される場面が増えました。レギュラー選手の強さは相変わらずですが、上家、羽藤両新人選手も登場し、今年はどう強いチームを作る。目を離せません。

 久慈は不来方にあわやコールドという試合を見せ、遠野との延長14回の激戦を制すなど、去年に続く東北進出を目指しましたが、連日の激戦で3番の松元、捕手の新田という軸となる両選手を失い、奮闘及ばず東北大会進出はなりませんでした。
 それでも、ここ数年大沢、堀崎、中野眞各ベテラン投手で守って来た投手陣の中で、準々決勝で登板した小向投手こそ苦しみましたが、緒戦で登板した金子投手が奮闘を見せ、打線でも金子、佐々木、川尻選手が存在感を見せた事が一つの光明と言えると思います。

 ベスト8で敗退のチームに関してですが…赤崎は後日、項を変えてお伝えする事にして、印象度から言えば遠野のたたかいぶりは見事でした。緒戦は16得点の大勝。続く久慈との試合も、中盤までは試合のペースを完全に握っていました。終盤経験に勝る久慈の攻勢を受け追いつかれてしまいましたが、そこから粘りに粘って、最後14回にとうとううっちゃられてしまいましたが、ここ数年で見せている成長は伊達ではない事を見せました。

 花巻硬友も盛友との緒戦で延長12回の激戦を制し、江刺との試合でも強力打線相手に試合を壊す大量失点は許さずたたかい抜きました。2年前の同カードではコールドゲームだっただけに、花巻なりの進化をとげた試合と言えます。

 黒陵は予想外の大差敗退となってしまいました。
 緒戦の雫石戦、二回戦の宮古戦と小山哲朗投手の好投と攻め所分かる打線の頑張りでベスト8に勝ち上がりましたが、駒形との試合では4回までに11失点を食らい、コールドで敗退しました。中々小山投手に続く投手が確立しきれず難儀している部分はありますが、それでも個性ある野手陣が多く、東海地区の社会人を経験している三鬼さん、高橋吉教さんの存在も生かしてチーム力伸ばし続けてほしいです。

 ファーストステージ敗退チームの中にも、延長12回を投げきり試合を作った盛友の武田投手や、あわやノーヒットノーランの盛岡・高橋投手、強力江刺打線相手に2点に封じた斎藤投手など、見せ所作った選手も多くいました。都市対抗が終わった後、直接見た11試合に関しては「ピックアップゲーム」として記事を作りますが(風邪ひかなきゃ今頃アップしていたんですが…)、何にしても天候がクルクル変わる中で試合に挑まれた皆様、本当にお疲れさまでした。


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