MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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百二十九の巻 都市対抗岩手県予選(後編)10回の攻防の末、赤崎、5年ぶりの“東北”へ-。

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4.10回の攻防その1-わずかなスキも見逃さない水沢駒形の猛攻-

 延長10回。マウンドにはエース・山本淳一が立っていた。
 「昨日みたいに何回でも…付きあったる!」
 長い0行進の試合となったJRとの試合。
 この試合の延長戦もそうなりそうな気配を感じた。

 だが、赤崎は普段守ったことのない(あったとしても極少機会)ポジションにいる選手が2人と、経験の多くない選手も3人。駒形はその隙を見逃さなかった。先頭の千葉光輝の放ったショート右の打球を佐々木宏也が処理しきれず、続く千葉康司こそサードファールフライに封じたものの羽藤は再び内野安打で出塁。深井もレフト前ヒットで満塁となった。

 ここで強打・新渡戸の打球はライトフライ…だったが、長打を警戒していたライトのかなり前に落ちて…後一歩届かず適時打にしてしまい、さらに続く加藤武の打球も、古内はよく処理したが、ホーム送球は間に合わずこの回2点目が入ってしまった。さらに満塁の危機。

 「まずい、ここは持っていかれる」
 という不安と
 「ここは落ち着いて2つ切らなきゃダメだ」
 という思いが交錯している私の心境だったが、選手たちは踏ん張った。続く2人を三振とショートゴロに打ち取った。

 延長戦では、何倍も重くなる失点。
 6-4で水沢駒形がリードしたまま、試合は10回裏に入ろうとしていた。

5.延長10回の攻防その2-“あきらめないで何かをする”ことが生んだ赤崎の奇跡。-

 延長戦での2失点。
 果てしなく大きいが、あきらめるわけには行かなかった。
 6年ぶりに東北の舞台に立てる好機を、自分からあきらめるわけに行かなかった。
 どこかのバカが「道がある限りあきらめない!」というまでもなく。

 それでも先頭の佐々木宏也がセンターフライに倒れたときは、気分が重くなっていった。後アウト2つで…だが、そんな空気を振り払ってくれたのはこの日多忙、遠距離から駆けつけた頼れる要のバットからだった!
 村上修、レフト前ヒット!
 このヒットに、結果を出し切れていなかった若手が結果で答えた。
 山下直、ライト前ヒット!

 ここで今日はホームランを打っている出羽だったものの、センターフライに終わり、ツーアウト。あと一人…か。
 この日一本、ヒットを放っている佐々木隆浩にかけた…が、打球はライトへのフライ。
 「何とか落ちてくれ!」
 という、他力本願100%のムシのいい願いが実現してしまった!

 村上修が脱兎のごとくホームを駆け抜け、5-6!さらにランナー一、三塁で打席には古内が入った。DHのない軟式での試合では好打をたびたび放つという話を、聞いた時はあったが、社会人野球では未知数、どうなのかと思った1-0からの2球目を思いっきり引っ張った!打球はレフト線に入る…ツーベース!ついに同点に追いついた!

 ここで打席には平野誠が立った。
 この試合、選手の配置が大変で、かつ主将の生形がかけた中で、若手の多い選手陣を引っ張っていた。この日はまだ安打はない。ないが、何かを作り出す事の多い男に全てをかけた。駒形もこのまま同点なら次の回に、という執念を燃やし、その筆頭が自らマウンドで投げていた。

 その初球!





 糸を引くような打球が、ショート千田雄大の横を抜けていった!
 佐々木隆浩が返り…1点。
 6-7で、とうとう、とうとう逆転して、サヨナラゲームにして…
 この熱い試合にピリオドが打たれる事となった。

赤崎・伊東崇文選手  赤崎・古内選手打撃 赤崎・平野選手
写真左から。急遽レフトに入り、1安打と奮闘した伊東崇文選手。フィルダースチョイスの悔しさを二塁打で晴らした古内清満選手、チームを引っ張り、試合を決める一打を放った平野誠選手…ですが、フォーカスが動かず、ぼやけてしまいました。すみません。

水沢駒形倶楽部 0110011002 6
赤崎野球クラブ 0100012003 7
二塁打 古内(赤)新渡戸(駒)
本塁打 深井(駒)出羽(赤)

【水沢駒形】8千葉光 9千葉康 D佐藤辰 3深井 7新渡戸 5⇒1加藤武 4⇒5菊池譲 2斎藤 6千田 1佐藤功 (途中交代)高橋幸(斎藤・7回代打)佐藤剛(高橋幸・7回から2)羽藤(佐藤辰・7回から4)上家(千葉康・10回に9)

【赤崎】8山本武 6生形 5⇒6佐々木宏 2村上修 3山下 D出羽 9佐々木隆 7鈴木浩 4⇒5平野 1佐々木慶(途中交代)古内(鈴木浩・5回から7、6回から4)伊東崇(生形・6回から7)佐々木純(佐々木慶・7回から1)山本淳(佐々木純・9回から1)


エピローグ

激戦の足跡。

 10回表開始が2時5分ころ。
 長い、長い一時間だった。

たたかい終えて。

 試合が終わって、卒倒してしまった私には何がなんだか、の部分はあったけど、夢ではないのは確かだった。5年ぶりにあのたたかいに臨めるのだといううれしさと、敗れた駒形はじめ、この大会で歩みをとめたチームの面々の姿が頭に浮かんだ。

 あの卒倒が何で起きたのかは、別な記事に項を譲りますが、何にしても、5月のクラブ選手権では思うようにたたかえず、この大会でも硬いところを見せていたメンバーが、勝ち進むに連れて、全部がいいというわけではないけど積極的にたたかっていった。その結果がこの結果を生んだ。あきらめないという気持ちが、奇跡を生んだ。

 駒形も、JRも、江刺も、矢巾も。
 この大会に参加としたチームも。
 もとただせば野球好きで、うまくなりたいと思って、野球続けているんですね。
 そういう思いをたくさん持つ人が集まる中、勝ち抜いたってことは…その現場に立ったら、より頑張らなきゃならない。

 誰彼のため、だけでなく、そういう「よりうまい人たちの集まり」に参加できるのだから。だったら、思いっきりやりましょ。

 東北の舞台に挑める私たち赤崎とフェズント…。ドーム行き、というには簡単ではない所ばかりが相手ですが、全力でがんばってほしいし、頑張ります。
 最後駆け足になったけど、東北大会進出チームと表彰選手の写真紹介しながら、今日の試合速報、終わらせていただきます。

優勝、第一代表 盛岡市・フェズント岩手
フェズント集合写真を横から。
 ⇒勝手に撮りました。すみません。

第二代表 大船渡市・赤崎野球クラブ
記念写真・本番。

赤崎・表彰(生形主将、伊東崇文選手) 表彰・渡邊フェズント主将 表彰・佐々木慶喜投手。
 ⇒写真は左から赤崎のチーム表彰、打撃賞の渡邊選手、敢闘賞の佐々木慶喜投手。最優秀選手はフェズントの柿沢投手、特別賞はフェズントの小野寺聖人投手です。新人賞は残念ながら対象なし、赤崎の清水、山下両選手とも届きませんでした。

 


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