MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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2010社会人野球 クラブ野球選手権・岩手のたたかい 3日目

 引き続きクラブ選手権、岩手県大会のレポートです。
 ベスト8に残ったチームは、5月15日に前沢、江刺両球場で準々決勝、準決勝戦が行われ、この日で東北大会に進出する2チームが決まりました。
 応援する赤崎クが出場する江刺球場の3試合を中心にお送りします。

赤崎野球ク 010000000 1
高田クラブ 01100000X 2
二塁打 村上耕(赤)

【赤崎野球ク】
 5新沼
 4村上耕
 8佐藤琢
 2村上修
 7清水
 6多田
 3山下
 9金野豊
 D平野
 1志田直→7回から1佐々木純

【高田クラブ】
 5菅野裕
 6國井
 2畠山
 8伊藤勝
 7熊谷駿
 D戸羽直
 3金野潤
 4渡辺
 9中村→7回代打・9村上浩
 1馬場


 赤崎は左のエース志田直、高田はエース馬場の先発と両チームとも“必勝態勢”をとって始まった試合、先手を取ったのは赤崎。5番の清水の安打後二進し、7番の山下のセンター前ヒットで清水がかえり、先制点を上げた。
 しかし高田はすぐさま反撃。その裏に四球で出た熊谷駿を戸羽直が送った後、金野潤の三振が振り逃げ、さらに村上修の送球が暴投となる間に熊谷駿がかえり同点に。続く3回にはツーアウトランナー一、二塁から熊谷駿の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。

 赤崎はその後、馬場を必死に攻め4回には村上修四球、清水の安打で好機を作るものの後続が続かず、6回にも先頭の村上耕が二塁打を放つもののやはり後続が続かず。
 高田も6回に一死一、三塁と好機はつかんだものの併殺で逸機。その後赤崎は志田直から佐々木純に継投し、高田の攻撃を0にくい止めていたが、赤崎も毎回のようにランナーを出し、プレッシャーはかけ続けたものの得点にまでは結び付けることができず試合終了。行き詰まる投手戦は紙一重の好機を生かした高田が征し、赤崎は2年連続で県ベスト8でクラブ選手権のたたかいを終えた。

 IMGP0201.JPG IMGP0190.JPG
 →この日登板した赤崎の2投手。志田直行投手は2、3回に1点ずつ取られましたが、試合を作る投球。佐々木純一投手も2安打は食らいましたが、息詰まる試合展開に飲まれず自分の役割を果たしました。

189B
 →今年入部した選手で、はや打線のキーマンに成長しつつある山下選手。この日も2回に先制の適時打を放ちました。

IMGP0158.JPG
 →赤崎の前に大きく立ちはだかった高田・馬場投手。右サイドからの変幻自在の投球で被安打7も完投勝利をあげました。

久慈クラブ 00100011100001 5
遠野クラブ 10120000000000 4
二塁打 藤原(遠)

【久慈クラブ】
 6佐々木
 3金子→2回から4
 7松元→7回代打から7越戸
 5浅水→初回代打から5中村
 D大沢→2回から3→6回から1
 2新田
 9川尻
 4中野眞→2回途中から1→6回代打から3川代
 8堀崎
 1小向(2回途中まで)

【遠野クラブ】
 6松田
 5菊池弘→14回から4
 2藤原
 D関根→14回から3
 3宮澤→14回から5
 7杉本
 9宇夫方隼→14回から照井打順に入る。
 4小松秀→14回から9
 8宇夫方譲
 1佐々木英→7回から1照井


 成長著しい遠野と、前年東北大会に進出している久慈との対戦。
 先手を取ったのはその成長力そのままに勢いに乗る遠野。初回立ち上がりに苦しむ小向から暴投で先制点を得ると、3回にも宇夫方隼の打球がエラーを誘い1点。4回には一死二、三塁から藤原の二塁打で2点を加え、4-1とペースを握った。
 久慈は2回に小向が頭部死球を与え中野眞に投手交代(退場ではありません)するも、チーム全体が浮足立ち、4回までで8四死球の乱調。試合はこのペースのまま進むか、に見えた。

 しかし、上位大会への進出経験も多い久慈はここから中野眞、大沢両投手を中心に試合を立て直し、ペースを落ち着かせると、7回に佐々木英之からマウンドを引き継いだ照井を攻め、7回は松本の内野ゴロの間に、8回には暴投で、9回には新田の適時打でとうとう4-4の同点に追いついた。

 その後延長に入ってから遠野の照井、久慈の大沢両投手の厳しい投げ合いは続いたが、久慈は14回に四球3つで一死満塁と攻め、佐々木のセカンド強襲のセンター前ヒットでとうとう勝ち越しの1点をあげた。遠野も初の東北大会進出目指し、総力で久慈に挑んだが後一歩届かず惜敗。久慈が2年連続で準決勝に進出した。

IMGP0170.JPG 久慈・大沢選手
 →この試合を作った2人の投手。遠野の左腕、佐々木英之投手は小気味のいい投球で6回まで松元選手の犠飛1点に抑えます。投打ともにチームの軸の大沢投手は6回からの9イニングを0封。チームに勝利を呼び込みました。

遠野・照井投手
 →終盤に同点に追いつかれてしまった遠野ですが、延長戦に入ってからは踏ん張り見せた照井投手。14回にとうとう“詰み”を食ってしまいましたが、井手投手も含めた三本柱に恥じない投球は見せました。

遠野・照井-久慈・大沢両選手の対決。
 →3時間余の勝負の末、試合を制したのは久慈クラブ。しかし遠野クラブも近年成長しているという底力を見ることができました。

久慈クラブ 000002000 2
高田クラブ 00102020X 5
二塁打 國井、畠山(高)

【久慈クラブ】
 6佐々木
 7金子
 9大沢
 5中村
 3川代
 2新田→5回代走から4中野真悟
 8川尻
 4中野眞
 1堀崎

【高田クラブ】
 5菅野裕
 6國井
 2畠山
 8伊藤勝
 7熊谷駿
 D吉田昌→6回代打・D戸羽直
 3金野潤
 4渡辺→8回裏代打・4清水
 9峯井
 1三浦


 それぞれ厳しい試合を勝ち抜いた両チームが、東北大会進出をかけた試合。高田が試合のペースを終始握り続けました。
 久慈は左サイドのベテラン堀崎、高田はルーキーの三浦颯が先発で始まったこの試合。先手を取ったのは高田。3回に2番の國井がライトへの二塁打で出塁すると、すかさず三塁へ盗塁。続く畠山もライト前に適時打を放ち先制。5回にも峯井の安打後、畠山、伊藤の適時打で2点を加え、リードを広げます。
 久慈クラブは松元が前試合で自打球のために負傷欠場。さらにこの試合でも正捕手の新田が走塁中にケガをし交代するなど相次ぐ負傷で選手起用に苦しむが、それでも6回に好機を作り、佐々木の安打と敵失で二死ながら一、三塁にすると、中村、川代の連続適時打で2点を返し1点差に詰め寄った。

 しかし高田は7回に菅野裕の安打をキッカケに攻勢をかけ、敵失で1点を奪うと、続く熊谷駿の犠飛で2点目をあげ、5-2と突き放した。
 三浦颯は8回にも大沢、中村、川代の三連打で無死満塁の危機を迎えたが、続く3人を2三振含む凡打で切って取り、このまま9回を完投。12奪三振で完投勝利をあげた。

IMGP1225.JPG
 →この試合、12奪三振の投球を見せた三浦颯投手。右下手からの緩急つけた投球でチームを東北大会に進出させました。一方の堀崎投手も左サイドからのキレのある投球で試合を作りました。

IMGP0203.JPG IMGP0183.JPG
 →チームをさえるバイプレーヤー2人。
 高田の戸羽直之選手は途中から代打で登場。体の回転よく2安打を放ちチームを鼓舞しました。一方の中野眞選手は投手も野手もできる万能選手。新田捕手負傷という緊急事態を受けて捕手に回り、奮闘しました。

東北出場!…高田が。 IMGP0186.JPG
 →試合終了し、東北大会進出をかみしめる高田クラブ選手達の様子です。

 もう一つの会場でも、準々決勝2試合と準決勝・代表決定戦が行われました。準々決勝第一試合は、駒形が序盤に速攻を見せ、8長打で小山投手を攻略。黒陵も5回に1点を返しますが、大勢を覆すに至らず11-1で駒形が勝利。第二試合は一転して投手戦に。森橋、高橋金吾と同時期同地区高校のライバルの投げ合いに。江刺は3、6回に1点ずつ加点。花巻も8回に1点奪い、詰め寄りますが後一歩届かず2-1で江刺が勝利。
 準決勝・代表決定戦は奥州市決戦となりますが、予想に反して駒形のエース・佐藤功也から2回までに江刺が4点を奪取。駒形は4回に1点を返しますが、江刺は6回に3点を加え一気にペースをもって行きました。駒形も終盤に2点を返しますが、逆転に至らず8-3の大差で江刺が東北大会に進出しました。

 応援する赤崎がこの日で敗退。ギリギリの投手戦、大会一の試合をした自負はありますが、やはり全国進出の歩みを止められたことは悔しいものがありました。この日の敗戦が後の都市対抗につながりましたが、やはり3年ぶりの西武ドームの歩みを止められたという思いしか、この時は感じませんでしたね。
 それでも高田がこの後の試合をきっちりと勝ち抜き、東北の舞台に進んだことに、うれしさ半分、悔しさ半分…でも自分たちに勝ったチームだから大きい所に進んでほしいと願うことにしました。

 大会3日目を終了し、残された試合は2つ。
 久慈と駒形の第三代表決定戦。
 江刺と高田の決勝戦が行われました。
 その模様は…エントリを変えてお送りします。


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