MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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479歩目 MLBドジャースによる選手契約に関して。

 社会人野球・愛工大OBブリッツの沼田投手がMLBドジャースと契約した一件に関して。
 ある程度のご意見を目にして来ました。結構多く見かけたのが「メジャー挑戦いいじゃないか」。ここまではいいのですが、社会人野球チームを結果軽んじる意見も見えて、その部分違和感を感じます。

 2005年あたりにクラブチームの創設ラッシュがありました。同時期に独立リーグの創立があり、社会人企業チームの縮小やプロ野球の合併問題等で暗いニュースが続いていた中で活性化の基に。しかしそこには「選手の異動過多によるチームへの影響」という問題も起きていました。一年間に2~3回移籍する選手や、無秩序な移籍や独立リーグ行きなど、看過したら社会人チーム同士、あるいは日本野球連盟独立リーグとの間で摩擦を起こしかねないと危惧した関係者が、一定のルール作りに踏み出したわけです。

 選手の移籍には所属チームの承諾を必要とする事。
 それがない場合には移籍を認めない事。

 選手の「移動の自由」だけを考えると“不当”なのかもしれませんが、チームの運営を考えると一定の縛りがあっても仕方ないかと。少なくとも他チーム(他団体)と摩擦起こすような事、基本一年という期間で活動しているクラブチームの活動を壊さない事(頻繁な選手移動が運営を困難にさせるという指摘あり)。いくらMLBが相手とはいえ、譲れない部分もあります。どうしても事大主義的に考えてしまう事もある世の中ではありますが、野球界の共存共栄を考えるならせめて「筋」だけは通してほしかったという思いをしています。
 
 まあ、自分も転籍選手の端くれでして(98年佐藤組北上球友⇒赤崎野球クラブ)。自分の場合は完全円満だったのですが、痕残すやり方とっていたらここまでは野球続けてません。(※)“野球後の人生”考えると…ね。

 もちろん「大願成就のためには今までのしがらみを切り捨てろ」てなご意見もありますね。野球からずれますが、自分もそんな選択を…と考えた事象がありました。今の人生に後悔はありませんが「この選択もあったかな」とも。該当選手の気持ちわからんでもない。MLB側にいるスカウトは以前に菊池雄星君や大谷翔平君の進路決定のときも「思いきった決断」言うてました。日本球界にある不要・不条理な圧力には「む」と思いますが、じゃあアメリカ球界は一握りの“栄光”のためだけにどんだけの才能を食い潰してきたのや、とも思ったりしています。プロ組織以外の大人の野球ってのを寡見ながら聞いたことないので。

 野球は全部が全部MLBのためだけにあるってわけではない。それだけは知って戴きたく思う。様々な意味でのパワーはMLBが上なんでしょうが。
 野球は野球する人のためにあるんだ―簡単ですが想い全てここに乗せてこの項を終わります。

 ここでクラブカップ東北予選の結果です。
 決勝戦が昨日行われまして、ゴールデンリバースが7-1で能代松陵クラブをやぶり、この大会の優勝を果たしました。これを受けて、組み合わせも決まったようですが、それに関しては後述することにします。

※大体にして「取り合い」起こすレベルの選手じゃないだろ。小学生以下の実力なんだから。


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