MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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219歩目 体罰の件から私の経験パート2。ある夏の軌跡。

 体罰の件に関しての記事を続けます。くしくも「主将がゆるくない思いをした」という部分の話にもなります。
 ある年の春。大会3日前だというのにすっかりダレダレの状態でいる部員の姿がありました。この時のメンバーは、後に岩手社会人野球を席巻する投手から9回に5点差を引っくり返すなど私が直に知っている90~07年メンバーの中で実力は最強の年でした。
 他にも翌年に甲子園に出るチームに見せどころを作ったり、気仙地区公式戦の連敗を60で止めたり期待を抱かせた新チーム結成直後でしたが、そのムードを冬期間通じて維持する事ができませんでした。そこが冒頭に述べた「ダレダレ」状態に。
 
 これで一番参っていたのが主将。前向きな性格が認められて(漫画キャラクターでいえば「やったろじゃん」朝霧高校の浅井)の就任でしたが、この時のメンバーは実力持つ分「強力な“個”」も持つメンバーで、かみ合わないと…という不安がありましたが、残念な話的中してしまいました。
 で、久しぶりに(※当時一回目の北上在住)大船渡に戻って見たものが酷すぎて。暫し様子を見た後集合を命じました。

 「これがあと3日後に試合を控えた選手の姿か!こんなんでは相手に失礼だ。また夏に悔い残したいんか!」

 この時私の言った言葉です。

 その後は普通に練習をしていた様子でしたが、短期間での克服は難しいな、と見ました。直前には主将が「もうやめる」言っていまして。この時期の彼の打率は0割台。どれだけ深く悩んでいたかの一旦として見るとどんだけゆるくない思いをしたか。
 3日後の試合の日。何とかしようともがいている様子は見えましたが、如何せん4点とるのが精一杯でした。

 7回コールド、4-13。

 これが彼らに突きつけられた厳しい現実でした。

 結果突きつけられてわかったんでしょう。その後は主将をおいてけぼりにする事なく2ヶ月を使い、夏の大会、9回3-7を追いつき一時は逆転。最後は総力戦の余波で選手を使い果たし、無理な陣容にした結果敗退しましたが充実した戦いができたこのメンバーを誇りに思います。

 高校野球経験談は一旦閉じるとしましょう。AKBのラジオ聞くから…じゃなくて純粋に眠い!寒さ厳しい折り、皆様お気をつけてお過ごしください。今日もお付きあいありがとうございました。


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