MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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39枚目-2 岩手に『フリエの翼』の援軍が。~グルージャ盛岡と横浜FCが見せたもの。(後編)

前篇はこちらからご覧いただきます。

 練習試合2本目は始まった。

 出場選手、確認できたのは以下の通り。(敬称略)

 【横浜FC】カズ、難波、寺田、野崎、井手口、荒堀、柳沢、パク・テホン、中野、森本、村井(GK)

 【グルージャ】松田、大瀧、佐藤、加藤、西、東山 途中から亀山、疋田

 やはり、プロチームの横浜Cが、試合をコントロールする場面が多かった。
 一番若いGKの村井選手も、奮闘見せます。
 それでも、グルージャも時折見せどころを作ります。
 カウンターから深く切り込んで『もしや』という場面を作り
 コーナーキックの好機から攻め込んだりもしましたが
 堅い守りの前に点には結びつけず。

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 そんなこんなのうちに、横浜Cが左サイドから攻め込み、荒堀選手がゴールを決め、2-0に。そういや、井手口、森本、先にふれた村井各選手。横浜Cサポーター期待の新しい選手が見せどころを作る。

 そして…カズさん。
 積極的に攻め込み、代名詞ともいえるまたぎフェイントも披露。
 報道では前日の試合出場で3キロやせた、という状況ながら、それでも60分、たたかってくれた。サッカーは複雑なリズムや技術入れながら、1日何キロも走る。それ考えると…どれだけ大変か。

 たたかったのは、グルージャも同じ。
 同郷の松田選手はじめ、長年チームの中心の西選手、今や岩手のストライカー加藤選手、大きな壁大瀧選手。
 プロチームが相手でも、ひるまずたたかった。
 一人でだめなら、2人、3人、4人でプレスかけてボールを奪った場面もありました。まさに執念。プロが相手だろうが、引く事は出来ないという底力。

 30分が、長く感じた。

 終わるな、この時よ。

 しかし…長い笛が、ピッチに響きわたった。

 夢の一時に、一つの区切りがうたれた。

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 試合が終わり、両チーム選手による場内一周。

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 最後に、グルージャの松田選手があいさつ。

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 松田選手もこの震災で失ったものが大きかったと聞きます。
 そんな中ピッチに立って、たたかう姿勢示し続けてくれた。

 色々な思いと、誓いを乗せて、この日の、このグラウンドでの行事は、すべて終わりました。
 ああ、そうそう、試合結果ですか。
 こんなん結果でした。

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 翌日には釜石、大槌地域を回った横浜FC
 活動の様子は、横浜FCの以下のページで紹介されています。

yokohamafcnews<お知らせ>{04/22}東日本大震災復興支援活動as-one活動報告

 横浜FCにかかわるすべての方が全力であたっていただいたこの2日間。
 やはり、焦点あびていたのはカズさんでしたが、横浜FCには他にも見ておかないと損だぞ、という選手が多くいます。西田、難波のフォワードコンビとか、自分はこの目で見れなかったけど高地選手とか、眠れる獅子目覚め近しの寺田選手とか。村井君も、1月に横浜Cに入って…いい経験になったな。今はシュナイダー、関両選手いるけど、この試合に関わった事が、自分を大きくしてくれた、てふうに伸びてけらいよ!

 試合半分しか見られなかったので、帰りは競技場一周し、ゴミ拾いながら歩いていました。どうにもその場から離れがたくて。あれほどの熱気あった競技場が、すっかり落ち着いた様子に。

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 雨にも負けず
 風にも負けず

 ゆるくない人には手を差し伸べ

 大変な思いをしている人に寄り添い

 よからぬ事を考えている人には
 目の前に立って『やめろ』と言い

 くだらない事を考えている輩には
 皆の力を集めて跳ね返す

 そういう人にならなきゃなんね。


 かの有名な宮澤賢治さんの『雨ニモ負ケズ』の詩を、その時の心境に合わせて作り替えてつぶやいていました。故郷がああいう目にあい、10数人の知人友人を失った私などまだマシという状況でも、お天とうさんは照っているし、こうして熱い思いをもって集まる人も、多いわけです。

 帰り、他のスタジアムだとスタンドの外から出る、という形取りますが、今回はトラック外周使って、西南側から出ていく姿がありました。なんか、この構図が、希望に向かって歩いて行く様子にも見えて。

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 大きいダメージからの復興は、簡単ではないです。
 何分、生活するのに、生きていくのに必要なものが失われてしまったのだから。
 建物とかだけだったらまだしも、多くの人が、多くの大事な人を失った。
 そっからのダメージ、簡単に抜けるはずもありません。
 行ったり、来たり繰り返していく事になるのでしょうか。

 それでもね、今回横浜FCの皆さんが、行動起こしてくれた事は、力になると思います。以下の写真、見てください。

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 子供たち、夢中でボール蹴っていましたよ。
 こういう様子見るだけでも、だいぶ違いますよ。
 雰囲気が。

 次の日のニュースでも、元気な童ぁど(子供)の姿がありました。
 カズさん見て『キューンと来たの(はぁと)』と語る童ぁど見て『このませっ子が』と言いながら、笑っていた自分がいたのは気のせいでしょうか。

 実際行動起こしていただいた横浜FCグルージャ盛岡の皆さん。
 本当にありがとうございました。

 拙稿でも多々語ってきましたが、綿密な準備した上で、行動起こす事が、今は必要かと思います。なかなか躊躇するという方も多い中、真っ先に行動起こした事。自分が応援しているチームが、真っ先に行動していただいた事に、被災地出身のサポーターとしては…このチームを応援する事に誇りを感じます。

 この『行動を起こす』~大きいものではなくて、小さなおせっかいからでもいい~ことが、自分が多々このブログで語っている『おいてけぼりは作らない』事につながります。

 これからも被災地で必死に生きる皆さんと、それを支える人を

 応援し続けていきます。



 ありがとう。

 すべての行動起こした皆さん。

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