MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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CK128-1 はじめて見に行ったJリーグ 「仙台ユアスタ ベガルタ仙台-横浜FC」-前編-

 この項では10月7日に行われた横浜FCベガルタ仙台に関して触れさせていただきます。

 10月4日に盛岡南運動公園で行われたグルージャとNECトーキンの試合を見届け、さらに病院に通いに大船渡へ行った後、ふと一つ、唐突な行動を起こしました。

「そうだ、仙台行こう。」

 本当に唐突に。
 ここで何が行われるか。もうタイトルや文頭に書いてしまったので改めて言うのも恥ずいのですが、Jリーグ2部の公式戦、一番近いJリーグチームのベガルタ仙台(以下ベガルタ)と、Jリーグチームの中で応援している横浜FC(以下横C)の試合でした。
 横Cの今年の日程見てみたら、今年は2度仙台に来る予定になっていました。その内の一度は5月。この時期では自分が関わっている社会人野球の試合もありますので、行く事は当然できません。地理的事情、あるいは財政的事情で横浜まで行って応援する余裕もなく、6月に病気起こした時には「もう今年はムリだな」と一度は観戦をあきらめました。

 それでも、思った以上に治ってきた病気、財政のやり繰り、時間のやり繰りなどをクリアして行った結果、観戦に行ける状態になり、グルージャの試合にも刺激を受け「よし、行くか」という事になりました。

1.毎度恒例。高速使わない旅路。

 「どこでもドア」っものがあれば、試合開始20分前に「んじゃ行って来ます」とでも言いながら出掛ければいいのでしょうが、ごあいにく様現在まだ開発されていません。2日かけてで医者に通った後、6日の夕方から移動を始めました。

 以前の記事でも語りましたが、わたしはどうにも高速道路を使っての旅路が苦手でして、今回も地上路をコトコト歩いて仙台に移動しました。とりあえず、6日分としては大船渡→気仙沼→本吉→宮城東和まで走らせて、道の駅「林林館」で車中泊としました。

 7日は4時半頃に起きて、途中登米市中心部で迷って一回転する場面もありましたが、途中休憩ちょくちょく取り、古本屋があればより、野球場があればどんな球場か立ち寄ってしげしげと眺め…宮城東和→登米→松島→塩竃多賀城とわたり、多賀城のネットカフェに着いたのが午後1時でした。

 財布の中には、色々な事情に対応できるようにある程度のお金は入れていましたが、ガソリンの消費が予想以上に進んでいたので、その分の予備費を降ろそうと岩手銀行によろうと(※1)仙台市中心部にある店舗に行こうとしたのですが、場所がうろ覚え。はっきり場所を覚えている長町支店に切り替えて移動しましたが3時ギリギリの到着と相成りました。

 その後も「車でグルグル回るのも地球に悪いしな」という事で中心部でぶらつき、午後5時頃にスタジアムに移動開始。しかし、地図で見た間隔と、実際の移動間隔では違いがありましたね。もっとかかるかと思いましたが、距離的にはそんなにかかりませんでした。ただ、夕方の時間という事もあり、渋滞にぶつかった分で±0でしたね。
 そのころ、ラジオのニュースでは台風の接近を知らせていました。
 昼頃は、まだ薄かった曇空も、だんだん厚くなって行きました。
 そして、今熱いスタジアムに移動しています。

※1 「宮城県に岩手の銀行があるか!」と言われそうですが、仙台に2ケ所、多賀城にあるのは承知済み。

2.ユアスタ宮城 はじめて見るJリーグ公式戦の試合と横浜FC

 スタジアムから約2キロに無料で、業務に影響せず駐車できる所があったのでそこに車を止めて、スタジアムに移動。遠くから見えていたスタジアムが近づくにつれ、熱気がグングン押し寄せて来ました。スタジアムに行く道にベガルタのフラッグが並び、スタジアムに移動する方の多くが、ベガルタの黄色のシャツを着込んだサポーターの方。

 「ああ、これが“Jリーグのホームタウン”か。」

 3日前の盛岡南競技場の様子、グルージャの応援でさえ「すげぇ」と思っていた私ですが、それに増して…盛岡南に集まった約1300人の約8倍。
 「すっげぇ」
 としか言いようがありませんでした。

 で、横浜FC側のビジター自由席に入ろうとしたのですが、これが遠い!
 スタジアム正面が、時計の6時と見ていただき「11時、12時、1時」と「5時、6時、7時」の辺が短い長方形という図形を想像していただきます。で、ビジター自由席の入場場は「1時」。歩きましたよ。さらに、ね。
 ま、どうしてもホームのサポーターとビジターのサポーターとの軋轢を避けるためには仕方ない部分もあるのでしょうがそれにしても…疲れました。

 で、入場の時の持ち物検査の後で更にビックリ。
 その後でペットボトル入りのアクエリアスを買いましたが、その時にペットボトルのキャップを外していたんですね。後で警備員さんに聞いた所
 「試合に負けたときなんか腹いせにペットボトル投げる人いるでしょう。そのときに中身入っていると、危ないでしょ。選手のところまで飛ぶし、重いし。
 でも、キャップ外していると、中身が出てしまうし、その後のペットボトルは軽石飛ばないんですね。“凶器”にはならないんですよ。」
 と、いう事です。

 ついでに、売り子さん(?)が小学生でしたが、これも選手入場の時に子供達を連れて出てくるのと同じように、馬鹿な考え起こさせないための一方策なんでしょうね。

 スタジアムに入り、見渡す限りの「黄色い波」。
 しかし、そんな中でも横浜FCを応援する人達は確実にいました。

3.ぶつかりあい。

 台風も接近している中、それでも横浜FCを応援するために時間かけ、お金もかけて仙台までやってきた多くのサポーター。やはりそうまでして応援にくるサポーターだけあって、着ているユニフォームが今年版の選手と同じ様式のものでした。3000円ぐらいのTシャツを着ている私にとっては、これも驚きの一つでした。

 どこに座りゃいいのやら、とりあえず通路際の座席に座っていましたが、ここでだいぶ人生のベテラン、といった年齢の方とお話ししました。お話聞くと、岩手にも幾度か訪れた事があるとの事。
 そして、サッカーというボールゲームに関しての特徴をお話ししていただいた後「今は下位にいるけど、サッカー自体はだんだん良くはなっている」「(横浜FCとともに)このサポーターを応援することが生きがいだ」という事をお話ししていただきました。

 試合開始前にトイレ行っておくか…って所で、席(?)を同じくした方とも少しお話し。この日は残念ながら“キング・カズ”こと三浦知良選手がチームに帯同していませんでした。そのことから話を始まり、岩手在住ということで、前年は横浜FCに在籍していたグルージャの中田選手に関しても話が及びました。チームを離れたことに残念だ、とのこと。
 この日はもう一人岩手からの横浜FCサポーターもいる、との事でその方に紹介もされました。いやはや、何とも牽引力のある方だな、と思ったら、その方は「太鼓長」(←という言い方が正しいかどうかは分かりませんが)でした。最後に「前の方来て応援しようぜ」と誘われたので、座席を移動して、熱心なサポーターが陣取っている辺りに移動し、ともに応援することにしました。

 そして、いよいよキック・オフ。
 重くなっていた空から、とうとう雨がこぼれ落ち始めました。

 相手のベガルタ仙台もかつてはJ1リーグに在籍。J2に陥落した後も常にJ1を伺う位置につけ、去年は3位で入れ替え戦に進出。ジュビロ磐田に後一歩及ばなかったものの、今年もJ1昇格できる3位以内をキープ。ムードもすっかり7年ぶりのJ1に向けて盛り上がっていました。
 それはグラウンドにいる選手も同じ。
 試合開始からしばらくたち、横Cゴールが脅かされる場面も多くなっていましたが、長年DFの中心にいる早川選手や、年代別代表に選出された事もある大久保選手の好セービングなどで跳ね返しました。

 試合前にお話しを受けた中で「サッカーはコンマ何秒かの差が大きく出るスポーツ」という特性を聞き、頭の中にそれが残っていました。横Cの選手もプロ。下手ではないけども、仙台のそれがわずかに上という場面も多く見られ、それがとうとう、前半33分に1点という結果で突き付けられることとなりました。

 ポッカと空いたサイドから切り込まれ、センタリング(←という言葉も最近では使いませんね)から中島選手がゴールに蹴り込み、1-0。
 その時の仙台サポーターの喜び様のすごさ。
 それに驚かされたと同時に、自分が応援しているチームが失点を食らったことの悔しさで、歯がみしましたね。あれだけ防ぎ続けてきたゴールでしたが、少しできたミスを見逃してはくれませんでした。

 横Cも、反撃を試み、幾度かゴールまで迫りましたが、いつも着ないフィールドプレーヤータイプのユニフォームを着ていGK・林選手をはじめとした仙台DF陣に阻まれ、0-1のままハーフタイム。
 ハーフタイム途中、いつもなら途中経過が出る所ですが、そのシステムが故障しているため中止になった1カードを除いては何も出ませんでした。

 そのまま後半再開。
 後半になると状況の打開にむけ、あるいは優位の維持に向けて選手交代というカードを切りはじめます。ゴールキーパーの交代というのはよほどの事がない限りないので、フィールドプレーヤーにどういう選手を入れるか。

 横Cはかつての代表選手で、フリーキックの無回転シュートが特徴の三浦淳宏選手、FWの西田選手、守備に持ち味の鄭容台選手の3人が入り、反抗試みましたが…後半ロスタイムは4分。そのほとんどが横Cの攻勢でしたが、ゴールを突き抜けるには至らず、1-0で仙台が逃げ切り。横Cは後一歩及ばず、敗戦という結果になってしまいました。

 試合後の様子などは、この後の後編に記させていただきます。

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