MBC野球発信局-袖番号96 伊東勉のページ。

17年9月から移籍。こちらでは社会人野球など野球中心の記述をします。

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No238 日本のスポーツ選手-陽のあたらない所で頑張る選手はたくさんいる

【ボクシング記事で、賞金額に誤りがありました。その部分訂正しておきます。関係者の皆様、ご迷惑をお掛けしました。申し訳ございませんでした。】
 お晩でございます。伊東です。皆さん、今日一日どう過ごされていましたでしょうか。
 私は午前は農作業、午後は病院に行っていました。まだ体調万全、とは言えないままこの仕事に入っていまして…特に精神面の調整と、左足のケガがゆるくない所です。普通の人ならつま先立ちできる所、私はできないという状態なので、作業がはかどらない事この上なし。左足のケガが一年経っていて、足の力のバランスも崩れているので、そこの部分気をつけて作業しなきゃいけないです。

 今日のタイトルは、上記の通り「陽のあたらない所でも~」としました。取り上げる題材はボクシングと社会人野球。
 まずボクシング。先日、亀田兄弟の次男の試合があり、1ラウンドでKO勝ちしたというニュースを聞きました。何のかのと議論を巻き起こしている亀田兄弟+父親。でも、彼らはバックアップもしっかりしているし、注目も浴びています。いわば、陽のあたる選手です。
 今週の月曜日の報知新聞。ボクシングを扱う記事の中で「4回戦(※試合は4ラウンドまで)の選手を対象にしたトーナメント」が行われる、という記事を目にした。賞金は、というとなんと200万円。私はボクシングについては門外漢だが、人を殴って、殴られて、というスポーツの割には、ずいぶん安い賞金だな、と思って、記事を見ていました。

 ボクシングの知識は、漫画「はじめの一歩」を74巻まで読んだだけの、体重100+アルファのやつが言う資格はないが、ボクシングは細かく体重別に階級が決められて、試合のときには、その体重にあわせて減量しなければならない。減量の辛さは並大抵のものではなく、ストレスもかなりのものだ。それでいて、体重が少しでも多ければ試合はできない(ですね?)。で、試合になればさっきも言ったが、殴り殴られだから、あたり所が悪ければ死にもつながる。それでいて、大会の勝者が得る賞金が100万(+アルファでKO賞もあるが)というのは…もう少しでいい、色つけられないだろうか。

 ほんだども、そういう条件にもめげずに、ボクシングに打ち込む選手は沢山いる。性格は、十人十色だろうが、とにかく自分を節制し、その中で技量を磨き、試合に勝とうと思う。日があたらず、試合結果がわずか3行でしか書かれない選手が圧倒的多数だ。
 だからだよ。ボクシング回の中で一番注目を浴びている亀田一家には、それなりの責任というのも背負ってくる。ああいうスタイルがいいんだ、という声もあるが、グローブを壁にかけた後(=引退)の事も考えて物事にあたって欲しい。特に親父さん、あなたが昔成し得なかったことを息子3人に託し、トレーナーとして頑張っていることそのものはいいと思うけど、人間形成に関しても、もう一工夫(見た目ほど性格悪くないよ、という声も聞いていますが、それも踏まえて)お願いします。まして6歳の末の子もいるんだから。


 続いては社会人野球、茨城ゴールデンゴールズ。例の不祥事事件を受け、チームの改革に乗り出したそうですが、その案の一つが「選手数を20人に」する、という事と聞いて、昨日から「何だよ、それは」という思いが消えない。
 私は、例の事件が起きた後、事件を起こした山本圭一氏、その飲み会に同行したという藤本博士捕手、(名前不詳)投手に関しては、それなりの厳しい処分をしなきゃならない、チームは「欽ちゃん球団」といわれる状態から脱却して「茨城ゴールデンゴールズ」という一つのチームとして、地元から愛されるチームになって欲しい、という事で後は経緯を見守ろうというスタンスでモノを見ていた。だけども、この球団に居場所を求めてきた選手に対して、この仕打ちはないんじゃないのか、と昨日の記事に書いた。

 これは、よほどうまくやらないと、やめた選手の中で「社会人野球」の世界そのものに、不満や恨みを抱く選手が出てくるのではないか、という不安を抱いている。そういうふうな形で、野球を嫌いにならないで欲しい、というのが私からの願いだ。
 今や、各地で「クラブチームバブル」という状況が起きていて、全国各地でチームが作られている。だけども、チームというのは作るのは簡単だが、それを継続・発展させていくのは大変だ。ましてや人間集団。色々ありますよ。ゆるくない事は。
 岩手のクラブチームで、最近解散したチームを見てみると、勢いよく作ったはいいものの、やはりすぐすぐには勝つことができず、そのうち金銭面に苦しむか、やる気がなくなる等の問題も出てきてチームが続けられなくなるという問題が起きている、という状況が見受けられる訳です。(ただし、ここの部分は確実な情報を基に書いた話ではない事を記しておきます)

 前に、日本野球連盟には、クラブチーム運営の手引きや、クラブチーム運営相談室みたいなのを作ったほうがいいのではないか、という記事を書きましたが、これは本腰を入れてやって欲しい(近くJABAに手紙でも出そうかと思っています)。せっかく野球をやる場所ができたというのに、時間がたてば「もうやめた」では、そこに集結した選手とその周辺にダメージを与え、野球の世界そのものに嫌気をさすことにもなりかねません。

 チーム数の増加を受け、今年から三地区に分けての「クラブカップ大会」が行われました。この開催はグッドです。とにかく国技とも言われる野球が、最近までは大人の硬式チームがひとつもない県があったという状況から一歩は抜け出ています。
 「どこか大きい、目立つ所」に頼るのではなく、全チームが活きる様な、活力ある組織にしてもらいたいな、と思うのは私だけでしょうか。今年のクラブ選手権大会では、苦しい時期にクラブ野球界を支え続けた大和高田や全足利、そういう時期に旗揚げをした箕島が結果を出しました。岩手でも、企業チームが次々倒れる中、岩手球界を共に支えた水沢駒形が、新興強力チームの赤べこを破る結果も出しています。現場では切磋琢磨が続く社会人野球、ぜひ連盟の皆様にも、今まで以上に「活きる組織」作りをお願いして、社会人野球部分の記事を終わります。


 どうしても、目立つ部分でしか記事を組み立てない大手マスコミ。このブログでは、せめてそのフォローが、億分の一でもできたらな、と考えています。
 そういえば、政治記事がここ数日お留守になっていました…明日は「人の命に鈍感な人は やがて自分の首を絞める(仮題)」を書こうと考えています。只今記事の組み立ての最中です。

 今日も長文にお付き合いいただいてありがとうございました。また明日お目にかかります。


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