前代未聞の辞退になってしまった。組み合わせが決まってからの明徳義塾の出場辞退。代わ りに高知高校が出場することになりました。
何年か前の全国制覇。しかし、92年大会での松井秀喜選手５連続敬遠や、他県からの寄せ集 め、その教育方針など「おごっている部分があるな」とこの学校を見ていた。暴力事件の対処にせよ、たばこの事件にせよ、本当に生徒のための指導・教育ができていたのかという疑問が。
暴力事件に対しては「ナントカこらえてください」と頭を下げ通して、学費返還などの「条件闘争」で転校を防ぎ、事件をウヤムヤにしてしまった。タバコ事件でも「自ら名乗り出たから更正の余地がある」とそこで事件を終らせてしまった。全ては「夏の大会辞退を防ぐため」から産まれた発想。暴力事件の一件では「これでダメなら辞退」と考えていたというに及んでは「勝手なこと言うな」と言いたくなる。
この件で可哀想なのは言うまでもない選手たち。マジメに自分の役割を果たしてきた選手たちばかりでない。トラブルの原因になった選手にしても過ちに気付き、更正する機会を失われたばかりか、仲間の夢を奪ってしまった犯人にされてしまった事で、心にキズをおった。こうなる前に何とかできなかったのだろうか。
部員が１３２人もいるというが、そうなれば、練習試合も含めても、一試合も出られない部員もいるのではないか。私でさえ高校時代19試合に出ている。15人くらいしかいない野球部だから、オレみたいなへボでも試合に出られたのであって、50人越える様な所だったら、３年間練習要員だっただろう。練習積み重ねても、それを発揮する場所もないんじや、クサッても何も言えな い。野球しに野球部に入って来たはずだから。
野球をしながら、己を成長させ、さらにかけがえのない仲間を増やすこと。仲間と共に成長しようと思ったなら、暴力なんざいらないよ。指導者にしても、見るのはベンチ入り候補生だけ、ということのないようにしてほしい。試合に臨むのは９人かも知れないが、「人生」という勝負には全員だから。表面だけじやなく、マジな反省と進展がのぞまれます。
明徳の１、２年メンバー。こっからやで。頑張りな。（事件の内容は日刊、毎日両新聞を参照しました）
